たまに指名していた
なお店の女子店員サンが、この春、お店を卒業する事となった。
看護学校生でこの春卒業、既に今月のはじめから看護師として勤務しているそう。
大島優子の顔を縦長にして両目を少し寄らせたような感じの美人店員サンで、結構グラマラスな身体つき、超人気嬢というワケでもなかったが、2年前全国ミスなんとかの総選挙の
なお店部門で上位になった頃には、結構指名が被るようになった。
出会った2年半前はちょうどコロナウィルスが蔓延し始めていた年で、当時は19歳、勿論最初はあまり接客に慣れてなかったけれども、次第にうまくなっていった。
反面、明るい性格ゆえか会話は最初から結構弾んでいた。
彼女の仕事柄ゆえ、病院の事や疾病や健康の話題が多かったが、最近では、自分の母親の入院のハナシをしていた。
また、コスプレイベントでは、ナースの格好をしていたので、「ソレ、本業やん!」と突っ込んだり、コロナウィルスを軽く見下していたら注意されたり、オレの指の湿疹や原因不明のケガの痕などをも見つけて、いろいろ言われたので、「さすが看護学生だな!」と思わせた。
誕生日やバレンタインデーのお返しには、オレがよくお世話になってるガラス工房の作品をプレゼントして、喜ばれた。
9日の最終日は最後だからもあるが、女子店員サンの総出勤人数も多くなく、激混みしそうなんで、最終日の前日に行った。それでも2時間半くらい待たされたが。
最後のこの時は、いつもの如くあんな事こんな事をしながら、今まで接客してくれた御礼と、社会人になった彼女の近況などを聞いたり話したりしていた。
「今までは、オレみたいなモテない男を相手にしていたけれど、今度はそういう奴らだけじゃなく、いろんな(性格の)人達を相手にしていかなぁあかん仕事やし、また、病院は暗い雰囲気になりがちな所やけど、看護師サンの癒しや頑張りや明るさで、患者さんが明るくなったり前向きになったり、ひょっとして病気が治ったりするかも知れん。なくてはならない職業やからな。」
と、柄にもない事を言ってしまったが、
「ウン、頑張るワ!」
と、彼女は大きな丸い目を光らせながら、社会人としての第一歩に立ち真摯に意を決しているようだった。
お店出る直後はお互い普段通り、「元気でな、頑張るんやで!バイバイ」と言って別れたが、帰路途中で当然「あんなハナシ、こんなハナシもしておきたかったなぁ。」とは思ったけど、いやいや、言っておきたい事は概ねキチンと言うたから、そんなハナシしても雑談にしかならんやろう。
多くの病院で看護師募集をしている旨を聞く。それだけ人手が足りないのだろうが、彼女にはその貴重な人材として、これから頑張っていただきたい!
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