ゲキ×シネ『神州無頼街』舞台挨拶中継 ☆☆☆☆ 2023年4作目 イオンシネマ新利府
http://www.geki-cine.jp/sp/shinshuburaigai/
劇団☆新感線の舞台を撮影して、映画館で上映するゲキ×シネ・シリーズの最新作『神州無頼街』を舞台挨拶の中継付きで観ました。
『神州無頼街』はいのうえ歌舞伎の最新作で、コロナで延期→中止となり、昨年、2022年にようやく上演された演目で、早速ゲキ×シネ（ゲキシネ）になりました。
ゲキ×シネは新感線舞台を撮影して、映画館で上映するのですが、新幹線の舞台は東京、大坂、+どっか一か所ぐらいで上演回数自体が少ない上に、人気の劇団なのでなかなかチケットが取れないので映画館で手軽に観れるのは嬉しいです（チケット代は2,200円でこれもお得）。
『神州無頼街』は幕末の駿河を舞台にした演目で、清水の次郎長親分が出たり幕末のあれやこれやが脚本にうまく取り入れられていて、「いのうえ歌舞伎」の真骨頂でした。
今回は上映記念と云う事で主演の宮野真守さんと福士蒼汰さんの舞台挨拶の中継があったのですが、これが楽しかったです。
お二人は十歳は年が違うのですが、仲がとても良くて終始きゃっきゃうふふしてました。
実際に公演中もきゃっきゃうふふしてたらしく、舞台上でも絡むシーンではきゃっきゃうふふしてたそうです。
実際、演目自体は非常にシリアスで、まじめにお芝居をするシーンが多かったのですが、そうでないシーンのおふざけぶりは古田新太さんとかのベテラン勢に並ぶ勢いでした。
すっかり忘れていたのですが、宮野真守さんと福士蒼汰さんのお二人は『髑髏城の七人花鳥風月』の「月」でそれぞれ主演を務めていたのですが、Wキャスティングで「下弦の月」と「上弦の月」に分かれていたので二人で同じ舞台に立つことはなく、今回が念願適っての初共演との事で嬉しさも倍増したそうです。
『髑髏城の七人花鳥風月』は素晴らしかったのですが、「下弦の月」と「上弦の月」では「主要登場人物の性別を変更した」が個人的には不満だったので、正直よく覚えていないのですが、今回の『神州無頼街』は久しぶりに全開で新感線の舞台を楽しめました。
宮野真守さんが自分で仰ってましたが「芝居が濃い」。特に顔。
もともとは舞台なので舞台用のお芝居をしているのですが、ゲキ×シネになるとアップやズームと云ったカメラワークが入るので「顔が濃い」。
確かにそうなのですが、そこが「ゲキシネの面白さ」な訳で、出演した皆さんも映画でもない、テレビでもない、「舞台の演技」で濃いお芝居を沢山見せてくれました。
特に悪役を演じた�眦萓�宏の濃い悪役ぶりは素晴らしかった。
個人的に気になったのは、宮野真守さんとキャラが被っている（ように感じた）橋本じゅんさん。
「宮野さんとキャラ被ってるよね。どうすんだろ」と思っていたら、早々に退城する役でした悪役。しかも2回。
いのうえ歌舞伎に容赦無し。
舞台挨拶がとても楽しかったのですが、『神州無頼街』自体大変素晴らしい舞台で、舞台を映画館で気軽に観れる機会は早々ないので、興味のある方は是非ご覧下さい。
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