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2022年11月25日23:42

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゚Д゚) < Mynaa (マイナーとの旅)

「Twitterはオワコン、移行先はmixi」という世界線はありうるのか
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=7200808

 思えば、遠くへ来たものじゃき…。
 最初にmixiに来た時は、英語日記なんかつけてましたな。HPでブログやってたのもあって、もう1つ日記つける意味を探っとったんですが長続きしなかったね…あせあせ
 そのあと、ジブ●ゲド騒動で「SNSって情報収集にちょうどいいかも」と思いはじめ、インド映画にハマってからはもっぱらインド映画情報収拾のためにやってるようなところもなきになかりしなからんかも。
 HPのブログは、いつの間にかログインすらできなくなっちゃってさ…シクシク。

 ツイッターがオワコンになった場合、日本のインド映画ファンがどこへ流れていくのかよくわかんないけど、まだまだ大丈夫な気がすRRRよ。うん。
 まだまだ、ミクシィ&ツイッターで我が旅はしばらく続けられそうで良きかな良きかな。こんなめんどくさいワタスにお相手下さり、マイミクの皆様には平身低頭で感謝感謝であRRRまする。是非とも、ゆく末長くお相手くださいますRRRRRRRRRRRように…。
 そんな世界線の旅へと歩いていくよどこまでも〜。




Mynaa (マイナーとの旅) 2010年 146分
主演 ヴィダールト & アマラ(・ポール)
監督/脚本/原案 プラブ・ソロモン
"それは、愛の旅路"

https://www.youtube.com/watch?v=9OIXYUPiSao

 刑務所に服役しているスルリ(通称スーリ)は、不意に飛び込んできたクリケットボールからある記憶を思い返す……彼が愛した人の記憶を…。

 少年時代、山間の村で暮らしていたスーリは、博打打ちの父親の方針で学校に行かせてもらえず、生活費を稼ぐために掃除夫として働きに出ていた。
 ある日、借金で家を追い出される母娘を目撃したスーリは、嘆き悲しむ2人を祖母の家まで連れて行って保護してくれるように頼み込む。以後、スーリはその泣き虫な女の子…マイナーの世話を親身に焼くようになり、周囲からも兄弟同然に扱われて行くようになった。マイナーはスーリによって再び学校へと通い出し、スーリはスーリでそんなマイナーの送り迎えを買って出ながら自分は学校へは通わず荷運び業で働いていく…。

 それから数年後のある朝。マイナーが突然腹痛を訴えて動けなくなると、スーリは祖母から「あの子は年頃になったのよ。10〜15日間は彼女に近づかないようにね」と言われてマイナーから引き離されてしまった。
 マイナーがいない日々を過ごすスーリはかつてない孤独に襲われ、彼女を将来だれと結婚させようか話題が出ただけで激昂し、これ以後、その話題を出すマイナーの母親たちに殴りかかるようになってしまう…!!


挿入歌 Mynaa Mynaa (マイナー・マイナー)

https://www.youtube.com/watch?v=R7ne0-A_5hA


わーい(嬉しい顔) プラブ・ソロモン7作目の監督作にして、彼の代表作と称される傑作タミル語(南インド タミル・ナードゥ州の公用語)映画。
 画面では、タイトルに続いて「A Journey Of Love」と言う副題も表記されている。

 テルグ語(南インド アーンドラ・プラデーシュ州とテランガーナー州の公用語)吹替版「Prema Khaidhi」も公開された他、11年にはカンナダ語(南インド カルナータカ州の公用語)リメイク作「Shyloo(シャイロー)」が、13年にはベンガル語(北インド 西ベンガル州とトリプラ州の公用語)リメイク作「PoraMon」も公開。ヒンディー語(インドの連邦公用語。主に北インド圏の言語)リメイク作の企画も上がっているとか。
 2013年の同名カンナダ語映画とは別物…なのかな?

 孤立した山間の村で育った男女。無学ながら一直線な行動力のある男。その男を唯一の保護者・親友と見ている女。その2人を引き裂くかのような問題を次々にぶつけてくる世間から逃げることを選ぶ2人……と来たところで「ああ…ヤバそうな空気がプンプンと…」と思った通り、共依存気味の男女の旅は、2人の愛を試す過激な試練が次々に与えられて2人の仲を強固にし幸福感を高めて行きながら、その頂点に達する愛情の高まりを一気に奈落の底へ突き落とす系の衝撃作でありました。

 まともな舗装道路もない2人の故郷の村を探すため監督は、南インド各地を7000kmにも渡ってロケハンして回り、ついに風光明媚な西ガーツ山脈にあるクランガニ(タミル・ナードゥ州テーニ県ボディヤッカヌル内にある地域)を見つけて来たそうな(ホンマ?)。
 その甲斐あってか、不便そうではありながら2人の幼馴染であり恋人同士である主人公たちの暮らす村の自然の強さ・美しさへの画面的説得力はスンバラし。幼少期の2人のあどけなさ、スーリの野生児的な精神の強さが、緑濃い山の植物の濃度、村人たちの他人に厳しい喧嘩口調のコミュニケーションで説明され、画面的にもその林立する木々越しに2人を捉えるレイアウトの意味深さが、2人を捉える檻のようにも、小さな人間に対する自然界の雄大さを伝えるようにも見えて、なんとも美しい。

 この印象的な恋愛劇を監督したのが、1969年タミル・ナードゥ州カダルール県ネイヴェリに生まれたプラブ・ソロモン。
 子供の頃から映画館の常連になって映画に親しみつつ、英文学の修士号を取得。チェンナイに移ってから映画業界での仕事を志望し、3年間就職活動し続けてアンバラヤ・フィルムズに入社し94年のタミル語映画「Namma Annach(僕らの兄弟)」にスタントマンとして出演して映画デビューを果たす。以降、現場で知り合ったスンダル・Cを介して助監督としてタミル語映画界で働いていたところ、監督作を作らないかと声をかけられて99年の「Kannodu Kanbathellam(この眼で全てを見た)」で監督&脚本デビュー(&端役出演もしている)し大ヒットさせる。続いて01年の「Usire(心から)」でカンナダ語映画に監督デビューするも、以降はタミル語映画界で監督兼脚本家として活躍。本作で多数の映画賞を獲得した後、12年のM・アンバザガン監督作「Saattai(折檻)」でプロデューサーデビュー。12年の監督作「Kumki(飼育象)」でも多数の映画賞を獲得し、21年の監督作「Kaadan(森の人)」が同時製作でテルグ語版「Aranya(森の人)」、ヒンディー語版「ハーティ(Haathi Mere Saathi)」として公開され、この2つの言語界でもデビューすることとなった。

 主人公スーリを演じたのは、1979年タミル・ナードゥ州デヴァコッタイに生まれたヴィダールト。
 友人を通じて著名な劇団コットゥ=P=パッタライに入って演技を特訓。01年のタミル語映画「Minnale(稲妻)」にノンクレジット出演後、演劇で活躍しつつ映画には端役出演しかできない状態にあったそう。そんな頃にプラブ・ソロモン監督と知り合い、彼の監督作に呼んでもらうようになり、08年のK・P・ジャガン監督作「Raman Thediya Seethai(ラーマが探し求めるシーターは)」の脇役出演でクレジットデビュー。同年公開作「Thiruvannamalai」で主役級デビューし、10年の本作で各男優賞を獲得して一躍トップスターにのし上がった。以降も、タミル語映画界で活躍中。

 中盤以降の、マイナーの見合い結婚阻止のために脱獄して来たスーリと、そんなスーリについて行く決心をしたマイナーとの逃避行、その2人を24時間以内に見つけて所定の裁判所に連れて行かないといけない警察コンビの追手によるカウントダウンが物語をサスペンスフルにして行くけれど、その逃避行と警察の連行ルートに選ばれる西ガーツ山脈の高低差の激しい地形、人間の営みよりも自然の力の方が強そうな地域の暮らしぶりや人間の卑小さの対比は絶景。
 「ムトゥ(Muthu)」では山脈が州境となるタミル人とケーララ人の間では言葉が通じなかったけど、本作ではケーララ側に迷い込んだ2人も警察コンビも言葉は普通に通じておりましたな(実際は、ケーララ人の使うマラヤーラム語は初期タミル語から派生した言語だそうで、ケーララ人は母語とよく似たタミル語をある程度理解できるそうだけど、逆にタミル人はマラヤーラム語は全く理解できないのが普通らしい)。

 公開当時19才のマイナー役のアマラ・ポール(映画中盤以降、頰にニキビ状のブツブツが目立ってたけど、あれはメイク?)の魅力こそが屋台骨となる映画ながら、物語そのものはタイトルに反してスーリの視点でずっと描かれることになり、スーリが如何にマイナーのことを気にかけ、献身的に(あるいは自己犠牲的・自己滅却的に)彼女に尽くすことこそをアイデンティティにしていたかをこれでもかと描く恋愛劇は、その激情の強さをより激しくかけば描くほどに2人の愛情の高まり・幸福度をも高まり美しい恋愛譚へと昇華させて行く。警官コンビすら、そんな2人の人となりを理解していけば行くほど共感して行って2人を応援して行くんだから、その運命で結ばれた恋人の結びつきは、周囲にもあらゆる意味で幸福を振りまいて行く(犠牲者がいなかったわけではないけれど…)。そうであればあるほど、ラストの急展開による焼け野原が予感として2人の後ろ側に意識されずにはいられなくなるもんだから、誰が悪いでもない悲劇の回避しようがないドンデン返しの衝撃が、なんともこう「2人の恋の結果」そうならざるを得なかった悲しみの中で輝き続けてしまう。タミル人ほんとこういうロミジュリ的な恋愛劇好きよねえ…モットヤッテオクレー!!


挿入歌 Kichu Kichu Thambalam

https://www.youtube.com/watch?v=xflKFegf8hQ
*スーリとマイナーを始めとした、村の子供達が男女ともに遊びまくるの図。
 しかし君ら、ホント顔のパーツがそれぞれ大きいよねえ…。

挿入歌 Neeyum Naanum (君と僕は [大地と空])

https://www.youtube.com/watch?v=8IiKqS2-O5c
*母親が用意した見合い結婚を拒否し、マイナーはスーリと共に村を飛び出す。
 そのジープの揺れるリズムは、やがて2人の幸せな未来を映し出す…ようなスキップ演出かと思うと、そういう常道演出を逆手に取った2人の夢想だったよ、というオチが続く。警官ラーマイヤーが「30年下着も新調しないで働いてきた俺が、たった3分の曲に出てもこないのか?」とメタ的なツッコミを入れるのも微笑ましきかな。

挿入歌 Jingu Chikka (ジン・チカ)

https://www.youtube.com/watch?v=Hpmu4ijLUQw




受賞歴
2010 Vijay Awards 女優デビュー賞(アマラ・ポール)・助演女優賞(タンビ・ラマイアー)・男優デビュー賞(ヴィダールト)・脚本賞(プラブ・ソロモン)・最優秀クルー賞
2010 Edison Awards 女優デビュー賞(アマラ・ポール)
2010 Tamil Nadu State Film Awards 主演女優賞(アマラ・ポール)
2010 ノルウェー Norway Tamil Film Festival Awards 主演男優賞(ヴィダールト)
2011 ノルウェー Norway Tamil Film Festival Awards 作品賞・助演女優賞(タンビ・ラマイアー)・撮影賞(M・スクマール)
2011 Natinal Film Awards 助演女優賞(タンビ・ラマイアー)
2011 Filmfare Awards South タミル語映画作品賞
2011 Ananda Vikatan Cinema Awards 作品賞・監督賞・助演女優賞(タンビ・ラマイアー)




・本作と同じ、ケーララ州とタミル・ナードゥ州の州境沿いが舞台となる「ムトゥ(Muthu)」はこちら
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1715521843&owner_id=3570727



・Mynaa を一言で斬る!
「インドの山道怖い!!(未舗装で、夜になると街灯もなくて真っ暗だわ、野良虎や野良象は出るわ、いきなりガードレール的なものもないまま断崖絶壁だわ、対向車に煽られて崖下へ真っ逆さまなのに対向車は走り去って知らん顔だわ…でも、携帯はだいたい通じるのは偉い!)」
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