TENET感想。

長々と伸ばしてたTENET感想だけど
きりがないのでこの辺で。
とにかく難解で３〜４回観ても大枠しか分からない
一生付き合うタイプの作品だと思います〜。
そんな訳で、簡単目の感想で。


ストーリー：
CIAの男がオペラハウスでの作戦中に不可思議な現象に遭遇する。
その後TENETと呼ばれる組織にスカウトされ
現象は未来から来た技術によるもので、未来からの侵攻を止めることを依頼をされる。


今回は気持ちしっかり目にストーリー書いた。（笑）
っていうのも、時間やら行動全てに注意してないと何が何だか分からなくて
せめて多少でも知識を入れておかないと混乱すると思ったんで
このくらいは書いておいてもいいかな。


まずは個人的な感想だけど、かなり大好物・・・っていうか最近の作品では一番好きかも。
ノーラン作品なんで映像が間違いないのはもちろん、作品の外に広がってる物語のスケール感とか、一つ一つのシーンの密度とか、ちょっと他の作品には無い魅力がありまった。

新しいって意味ではマトリックスを比較に上げる人もいるけど
スタイリッシュさでマトリックスっぽさはあるけど、独特な世界の認識の上に
さらに、起こった事象の意味を考えることが必要になるので
ストーリーは比較的素直なマトリックスに比べて難易度はかなり高い。
ちょっと文字で書いてもよく分からないよね。（笑）


ここからもう一段階ネタバレするけど、ここまで書いてもまだこの世界を理解できるとは思わない。
このくらいまでは知識入れておいた方が楽しめるまであるので一応もうちょい書きます〜。
本当にネタバレイヤな方はこの辺で。






さて、もう一段階ネタバレです〜。

未来から来た技術ってのは時間を逆行する技術でした。
それはタイムマシンのように、過去の一点に向けてワープするようなものでなく
まさに実時間の中を逆行する技術です。
１時間戻るのには、同じ１時間かかるという感じですな〜。

この巡行と逆行のトリックが恐ろしくエポックメイキングで
非常に複雑で思い切った仕掛けが展開されます〜。
未来からの侵攻の起点となるプルトニウム241という物体をめぐっての駆け引き
最終的にわかってくる構成の見事さに本当にやられました。
こういう構成がしっかりした作品大好きなんだよね〜。
後から気付く色んな事が観る度に出てくるのは、本当に新しい感覚だね。

多分一度観た感想は「？？？？？？」だと思うんだけど
何度も観ること前提で、知的なカタルシスを得る事が出来る
秋にぴったりなSFミステリー作品だと思います〜！
個人的には今まで観た映画の中でも特に好きかも。