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2022年09月18日00:51

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゚Д゚) < ジョンとレジナの物語 (Raja Rani)

8つの質問に答えてわかる、あなたの「仮面夫婦度」は? もしかして離婚の一歩手前かも…
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=7114235

 世の中いろいろ大変よね…。
 ワタス自身には縁もゆかりもない話題ですが、世のご夫婦たちはいろいろあるのでございましょ。想像するしかない身ではあるけれど、うちの親見てるとわりと両者とも好き勝手やってる人たちなんで、田舎に引っ込んじゃったおとんとワタスの会話は全然ないのに、おかんとは密に連絡取り合ってるみたいだからなあ…。
 密ですよ密! 世間では、君らみたいの別居夫婦っていうんですよ!! まあ、もう子供の面倒見る気なんかさらさらないでしょうけど!!

 インドなんか、夫婦が仕事以外で家に一緒にいないと知られると一族郎党集まって一族会議が始まるとか聞きますけど、ホンマなんですかね? それもそれで大変そうだなあ…と思いつつ、そうならないために既婚者は終業時間になったらさっさと家に帰らせるそうですよ。それはちょっとうらやま…? ウーム。

 まあ、世の中色々。夫婦も色々。家族も色々ですねん。インド映画見て勉強しまひょ!(揉み手ウインク)



ジョンとレジナの物語 (Raja Rani) 2013年 164分
主演 アーリヤ & ナヤンターラー & ジャイ & ナスリヤー・ナシーム
監督/脚本 アトリ
"愛に挫折しても、人生は続いて行く"
"愛は壊れても、新たに生まれる"

https://www.youtube.com/watch?v=C5acBhFGPJs

「これより、ジョンとレジナの結婚式を執り行います。この結婚に異議のある人は、申し出て下さい…」

 新婚のジョンとレジナは仮面夫婦。
 結婚式の翌日から出勤して仕事漬け、家に帰ればお互い嫌がらせの応酬の毎日。日を追うごとにそれは過剰になっていき、部屋を締め出されるジョンは何かと近所とトラブルを起こすようになって行く。それでも、親の手前離婚を選択できない2人だったが、ある夜突然レジナがストレスから痙攣を起こして倒れ、ジョンは救急搬送されたレジナについて今までの健康状態や彼女の経歴、正確な名前すらも知らない事を思い知らされる。
「なにか食べて、それから薬を…これと、これを飲むんだ。先生が言ってた」
「…今は無理そう。あとで食べるから、帰っていいわ」
「ダメだ。薬を飲むまで帰らない。先生に言われてるんだ」
「……」
「…その…こう言うことは前もあったのか? 突然倒れるような…」
「なぜ?」
「先生に言われたんだ。過去の病歴を知っておかないと、いざという時に…」
「…2回あったわ。スーリヤのせいで…」


挿入歌 Chillena (心地よい雨が [僕と君を濡らす])

https://www.youtube.com/watch?v=kQBuN9e_qbU


わーい(嬉しい顔) 原題は、タミル語(南インド タミル・ナードゥ州の公用語)で「王と女王」。ここでは「(結婚適齢期になった)男と女」みたいな意味か?

 助監督出身のアトリ監督デビュー作。その内容は、86年のタミル語映画「Mouna Ragam(静かなる調和)」、07年のカンナダ語(南インド カルナータカ州の公用語)映画「Milana(待ち合わせ)」に影響されたものとの指摘がある。
 インドよりも早く英国、アイルランド、クウェート、米国で、インドと同日公開でフランスでも公開されているよう。
 日本では、2021年のIMW(インディアン・ムービー・ウィーク)パート3にて上映。翌2022年にDVD発売。

 のちの15年にはベンガル語(北東インドの西ベンガル州とトリプラ州の公用語)リメイク作「Shudhu Tomari Jonyo(君だけに)」が、16年にはオリヤー語(東インド オーディシャー州の公用語)リメイク作「Tu Je Sei」が公開されている。

 キリスト教徒の主人公2人が、自分の意に添わぬ見合い結婚をしたところから始まる恋愛劇で、その鬱憤をただただ相手にぶつけるだけの夫婦生活のなかで、相手の過去に起こった悲恋劇を順番に聞かされることで、2人の関係性が変化していく様を見せていくロマンス映画。

 都合3つの恋愛劇を1つの映画に濃縮させた映画でもあるため、そのボリューミーな中身はテンポもよく劇的で、見る側の感情をこれでもかと揺さぶらせていく。
 どんでん返しもあって、なかなかに魅せていく物語展開こそがこの映画の武器であり、監督デビュー作にして大ヒット作を世に送り出したアトリ監督チームの実力の高さを物語るってもんではありますわ。
 ただ、3つの恋愛劇をサクサク見せるためかどうか、それぞれの段取りや登場人物の感情の機微と言ったものはやや唐突感が強く、所々「なんでそうなる?」って足早な展開もあるにはある。それ故にスピーディーで飽きない映画にはなっているけれど、恋愛ものとしてはややぶっきらぼうな感じ。「好き」と「嫌い」の感情がパッキリ分かれていて、その間がほとんどない分かりやすすぎる感情表現の劇的な波の連続は、後のアトリ監督作に見えるマサーラーアクション的な演出姿勢への萌芽と見ることも可能…か?
 「ロボット(Enthiran)」のシャンカル監督作の助監督出身と言うアトリ監督作のデビュー作に見える「奇妙」な視覚的演出術(テレビのボリューム表示が、画面を飛び越えて眠ろうとしているレジナの肩を叩いてくる描写の発想力よ!)も、シャンカル監督作の影響とみるべきだろうけど、この頃の視覚表現を、シャンカル監督作と比較するのも面白そうではある。

 主役2人の過去の恋愛譚が、(やや)ストーキングラブから始まるのはこの手の映画の「お約束」とするべきなのかどうなのか。恋のお相手として、わりと情けない男性キャラに対して押しの強い女性キャラたちの元気の良さがこれでもかとアピールされているのはステキ。絶対、結婚したら尻に敷かれるよなあ…幸せになれよ、と応援したくなる展開ながら、「なんでそんなに幼稚なんだよ」とも言いたくはなる男群がなんとも。その辺は、ラスト近辺でしっかり回収される伏線として機能してるし、そもそもレジナの父ジェームズの「子供を導く優しき父親」像の理想的な立ち位置を強調するものとして機能するので、文句はないですけども。

 それにしても、気になることが1つ。
 そんなのありかよ! と叫びたくなる、レジナの恋人スーリヤを演じていたジャイ(・サンパート)は、音楽家一族出身ながら少年期に「ヴィジャイに似てる」と言われてヴィジャイ主演作に彼の弟役で映画デビューしてる人だそうだけど、本作以降ヴィジャイ主演作を次々に監督して大ヒットさせているアトリ監督の、この時点における「俺にヴィジャイ映画を撮らせてくれ!」ってアピールだったり……しないよね監督!! そこんとこどーなんですか!!!


プロモ映像 Angnyaade

https://www.youtube.com/watch?v=gB8zt6Rr1RM

挿入歌 Oday Oday (逃げろ 逃げるんだ)

https://www.youtube.com/watch?v=nIrLsg_DkIE

挿入歌 Hey Baby (ヘイ、ベイビー [僕の心からちょっと出てくれないか])

https://www.youtube.com/watch?v=nNWmlI6g_NA



受賞歴
2013 Tamil Nadu State Film Awards 主演男優賞(アーリヤ)・主演女優賞(ナヤンターラー)・台本賞(アトリ)・コメディ演技賞(サティヤン)
2013 Edison Awards タミル語映画主演女優賞(ナヤンターラー)・タミル語映画台本賞(アトリ)・タミル語映画BGM賞(G・V・プラカーシュ・クマール)
2014 ノルウェー Norway Tamil Film Festival Awards 人気作品賞
2014 Vijay Awards 人気ヒロイン賞(ナヤンターラー)・主演女優賞(ナヤンターラー)・監督デビュー賞(アトリ)
2014 Filmfare Awards South タミル語映画主演女優賞(ナヤンターラー)・タミル語映画助演男優賞(サティヤラージ)



・Raja Rani を一言で斬る!
「2人の住む部屋の玄関ドアには、のぞき穴はないの?(守衛が守ってるからいらない?)」
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