『ラジエーションハウス』 2022年47作目 ☆☆☆★ MOVIX仙台
https://radiationhouse-movie.jp/
フジテレビのドラマの映画化。
テレビドラマ版は源作の漫画が良く出来ているのか、邪魔な要素でしかない「恋愛」が過度に邪魔をせず、「敵対する役」は出て来るけれど「悪役、悪人」ではないので、作品本来の目的「放射線技師の活躍」がちゃんと観れる良いドラマでした。
劇場版、映画版もテレビドラマ版に続いて良い作品でした。
病院と、小さな診療所しかない離島のパートで出来ていて、どちらの話も良い話で、よくある「映画なんだからいろいろ詰め込んじゃえ」が無くて良かったです。
病院の方は、「飲酒運転の車が夫婦の車に衝突。奥様が臨月で、旦那さんが子供か母体かの選択を迫られる」。
ブラック・ジャックなら「両方助ける」となるのですが、「ブラック・ジャックはどこにもいない」わけで、「子供か母、妻か」の選択を迫られるご主人。
飲酒運転の酔っ払いも同じ病院に緊急搬送されたもんだから、「あんな奴を治療してる場合か!」と荒れに荒れる。
シリアスな中に「しらけない程度」にギャグを入れて解決してくれました。
離島パートは、離島の小さな診療所で医師をしていた末期の父が危篤。
甘春先生が駆け付け最期を看取る。
帰ろうとしたら、台風で足止め。
すると、島民が続々と症状を訴えて来る。
感染症?
離島で感染症が発生って、「ラジハらしくないな?」と思ったのですが、「ラジエーションハウスの面々がどうするか」がいつものとおりだったので安心しました。
8人も居るのにキャラ被りが無く、8人が8人ともそれぞれに個性的で楽しく、何より「嫌な奴」が居ないのがいい。
病院内には「敵対する役」は居るけれど「悪役」ではなく、実際、映画でも…でした。
医療ドラマなんだけど、甘春先生と「医師なんだけど技師」の五十嵐との恋愛も軸で、よくある「恋愛パートが足を引っ張って、作品自体を駄目にしてる」ではないので微笑ましかったりする。
テレビドラマを観ていない人には???だろうけれど、ドラマ版を観ていた人には観て損なし。
と云うか、離島のシーンはスケールがテレビ版よりスケールアップしてるので、観よう。
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