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2022年04月16日09:25

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好きのツボ

少し前に、半村良さんの小説が、Kindleストアの日替わりセールに出ていたので、思わず購入してしまった。半村さんの作品はたいてい買っているはずなので、きっとこれも単行本があるはずなんだけど、年を取って読み返すなら、字が大きく出来るKindleが好いものね(^^;。といいつつ、しばらくそのままだったんだけど、先日、ふと見てみたくなって読み始めたら・・・

ああ〜、気持ちいい・・・心地いい・・・居心地イイ・・・やっぱり、わたし、半村さんの文章、大好きだわっ!!って思ったのでした(^^)。これは、物語の部分の話ではなく、純粋に文章の話なんだけど・・・おっと、もちろん物語も大好きですが、今は、それとは切り離した文章のみのお話で(^^;。

世に美しい文章を書くといわれている作家さんは沢山おられますが・・・わたしの場合、そのように評価されている作家さんの文章は、あまり心地よく感じたことがないのですよ。たぶん、形容詞が多い文章が苦手だからかな。とはいっても、短い文を連ねるスピード感のある若々しい文章にもさして馴染めない。半村さんの文章が、ほんとうに丁度良くって、とっても心地よいんですよね(^^)。

そうねぇ〜・・・いつも話してますが、やっぱり好きか嫌いか、自分と相性がいいか悪いか、それに尽きますよね。わたしが超苦手で、数ページと読み進められない世界の村上春樹さんの文章は、きっと、わたしではない多くの人にとって、わたしが半村さんの文章に感じるような心地よさがあるのかなぁ〜。ほんと、自分にとってどうなのか、それに尽きちゃうと思うんですが、そうなると評論とかってどうなるんでしょうね・・・成立するんですかね・・・ふむ。

きっと、好き嫌いとか相性とは別の、技術的なことの評価っていうのもあってしかるべきなんでしょうね。主観的な感想とは別の客観的評価みたいなもの。多くの読者、多くのファンをもつ作家さんには、その両方があるってことなんでしょうね。

そうそう、好き嫌いの話で、最近気づいた自分の嗜好のポイントがあって・・・・それは、俳優さんの馬の乗り方なんですよ・・・乗馬の上手下手(^^)。

ドラマなどを見ていて、馬で疾走するシーンなどがあると、「ああ〜スタントさんなんだろうな」ってことが多いです。たまには、華奢な女性のはずが、かなりガタイのいい男性風の後ろ姿になっていたりね(^^。それが、時々「ああ〜ご本人が乗ってらっしゃるなぁ〜」って分かることがあります。たぶん、乗馬が得意な俳優さんの場合、スタッフさんも心得てらして、「ちゃんと本人が乗ってますよ」って分かるような撮り方をしてくれているんですよね、きっと。とね、瞬間、胸がキュンとしちゃいます。それまでなんとも思っていなかった俳優さんでも、一瞬でファンになっちゃいます。若くて可愛らしい女優さんだったりすると、そのギャップでよけいに萌ちゃいます(^^;。そうなると顔が多少好みじゃなくても、お芝居が大根でも、わたしにとっては素敵な役者さんになってしまいます(笑)。我ながら、好きのツボって恐ろしいなって思います(^^)。

なんの話でしたっけ。ああ、毎度の"自分の好き第一主義"の話でしたね。審査員とか評論を仕事にしている人たちは、それではダメだと思うんですよ。自分の主観だけじゃなく、知識とかデータ、経験に裏付けされた客観的な評価が出来なきゃだめだと思うんですよ。でも、平場の私たちの場合は、むしろ"自分の好み"こそが絶対でいたいと、そう思います。だから、自分の好きなものを万人が否定しても構うこっちゃない。そのかわり、自分が好きになれないものを、他の人が好んでいることを批判してはいけない。自分の"好き"を大切にしましょう、そして他の人の"好き"も尊重したいものだと、そう思います。
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