まさに机上の空論だった。
一部のビニールハウスで土の病気が出るようになり、
毎年、対策しているのだが効果なく、
今回も新しい対策を考えていて、
ずっと前にネットで見た方法を思い出した。
土壌消毒用の薬剤と、水を使った消毒方法で、
その実験はどこかの都道府県が実施していた記憶があったので、
県の農林振興センターの人に調べてもらうと、
資料を持ってきてくれた。
その方法は、薬剤を通常通りまいて、
その上に水をまくための潅水チューブを置き、
その上をビニールやフィルムで覆い、水を出す。
一定量の水を出したら、あとは1か月間放置するというもの。
問題は、対象面積から4本の潅水チューブを置く必要があるが、
4本の潅水チューブで水をまけるだけの水量と水圧があるかということ。
ポンプでくみ上げた井戸水では水量も水圧も足りない。
川からくみ上げた水なら何とかなるかも。
そこで、農林振興センターから水量計を借りて、
どのくらいの水量があるのか調べてみると、1分間に70リットルくらい出ている。
潅水チューブ1本あたりに必要な水量をもとに計算すると、
3本ならギリギリなんとかなるという計算を農林振興センターの人が
はじき出してくれたので、
一昨日、試しに塩ビ管に3本の潅水チューブを繋げて、
川の水を出してみた。
すると、川の水が塩ビ管の端から流れてきて、1本目の潅水チューブはちゃんと出る。
2本目はちょろっと出る。
3本目は全く出ない。
机上では、3本の潅水チューブに満遍なく水が流れれば、
3本とも40%くらいの水量で出るという計算だったのだが、
実際は、端から水が流れていくため、そこに一番近い潅水チューブで100%出て、
2本目で20%、3本目で0%という具合になってしまう。
机上の計算通り、そう簡単に上手くは行かない。
すぐにネットでコックを注文し、
潅水チューブそれぞれに付けて、
水量をコックで調節できるようにしてみようと思い付き、
今日、届いたコックを付けてみたが、やっぱりダメだった。
そもそも水量が当初測定したときと同じ量、出ていないことに気付いた。
なぜか分からない。
全然上手くいかない。
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