『ひかり探して』 2022年30作目 ☆☆☆★ フォーラム仙台
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韓国映画。
出動中に交通事故を起こして定職中の女性刑事が、復職のポイント稼ぎに遺体が見つかっていない自殺事案の捜査をする話。
監督はこの作品がデビュー作の女性監督で、作品そのものも女性の話でした。
未だに日本の男と海外の男を比べて「外人の男は優しい。日本の男は**だ」とか云う人居ますよね。
海外の男は只単にストレートに「SEXしたいだけ」なのに馬鹿な話ですが、最近は「韓国の男は」と国を限定してくる人も居る。
韓国は儒教の国なので「男尊女卑」そのものなので、「娘は父の物。妻は夫の物」でしかない。
作中でもしっかりと描かれている。
主人公の女性刑事は夫と離婚協議中。
夫の側に原因があるので、子供も居ない事だし「夫の不貞で離婚」して慰謝料貰えばいいのに、うじうじとして協議が進まない。
夫の方もこのままでは「夫の不貞で離婚」になるのが分かっているので、「妻が浮気をしていた」と嘘を流す。
警察では、主人公が警察大学出身のエリートだったせいもあって、噂が鵜呑みにされる。
女性の立場が社会的に低いですね。
旦那は「女ごときに慰謝料なんか払うか」と嘘を流し、男の同僚は「女のくせに男の俺に命令しやがって」とかいう醜い嫉妬で、旦那が流した嘘を信じてる。
遺体の見つかっていない自殺も、自殺したとされるのは女子高生で、密輸犯の父と麻薬で逮捕され獄中に居る兄が居る。
父は出番が無かったけど、兄は「さっさと自殺で確定しろよ。保険金が出ねえだろ」しか云わない。
家族辛いされていない娘、妹。
捜査する側と捜査される側の双方が孤独な女性。
そこにもう一人の孤独な女性。
父の密輸の証拠を提出し、証人保護として島に来ていた女子高生の身の回りの世話をしている喋れない女性。
一番不幸かも。
私が男なせいか、観てて非常にもどかしい作品でした。
前半は主人公が、さっさと離婚すればいいのにいつまでもうじうじと悩み、話の進展にブレーキをかかているようにしか感じませんでした。
それが後半は、女子高生が島でどんな思いで過ごしていたのか。を丁寧に一つ一つ調べていくうちに真相に近づき、最初は「只の島民」だと思っていた喋れないおばさんが重要なキーパーソンで…
前半の自分を恥じます。
女性監督ならではの女性の心理を細かく描いた作品でした。
終盤は謎の答え合わせになるのですが、主人公が男だったら違う結末になったかもしれません。
女性の方に観てもらいたい作品です。
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