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2022年02月08日20:44

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『パイプライン』 2022年17作目 ☆☆☆ チネ・ラヴィータ

『パイプライン』 2022年17作目 ☆☆☆ チネ・ラヴィータ
https://klockworx-asia.com/pipeline/

 「盗油」を描いた韓国映画。
 「盗油」って聞いた事ないですよね? 韓国語にはあるのでしょうか?
 韓国には石油を送るパイプラインがあちこちに張り巡らされているらしく、そこから直接油を盗むのを「盗油」と呼ぶそうです。
 石油と云っても、作中の描写から察するにどうもガソリンで、そもそもガソリンをパイプラインで送る事態危険な気がします。
 ガソリンは揮発性が高く、よほどの低温でもない限り気化して可燃性ガスを発生させているし、僅かな火花でも引火するので危険極まりないです。

 そんな危険物を取り扱うものだから、作中でも主人公は「穿孔、ドリルのプロ」となっていました。
 この手の作品のありがちな、「犯罪をする為に人間性を無視して腕だけでメンバーを集めた」にはなっていなかったので、韓国映画での特徴でもある「過剰なコミカルさ」でいくのかと思ったのですが、そうでもなかったです。
 犯行の首謀者が別に居て、そいつが黒幕なんだけどそいつのパートがリアル過ぎ。
 主人公パートは笑いもあってコミカルで、主人公達を追う警察サイドもよくある「間抜けな憎めない奴ら」で楽し気なのですが、黒幕のシーンだけはシリアス。
 事故以外で死人が出る要素は0の筈なのに、人殺してる。

 過剰なコミカルさも韓国映画の特徴だし、冷酷さ、冷徹さ、残酷さも韓国映画の特徴なんだけれど、両方が合わさるのはバランスに欠けると思う。
 実際、コミカルな映画なのか、シリアスな映画なのか微妙でした。

 「盗油」を初めて本格的に扱った作品らしく、「盗油」に関しては「可燃性ガスが発生しているので直ぐに爆発する」「警察が本腰を入れて捜査している」「1ミリ残して穴を開ける」等々、リアルな描写があったのですが、作品自体が「コミカルとシリアスのバランス」が悪かったです。

 若い女性が劇場で観ていましたが、主人公と悪役が韓国ドラマのイケメンらしく、「そうゆ事なんですね」な作品でした。

 タイトルが『パイプライン』なので、ベンチャーズの《パイプライン》がそこかしこでかかるのは良かったです。


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