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2021年12月05日01:20

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釈迦涅槃図

■肉球集めて福招く 御朱印収集「ご朱肉球めぐり」が人気だニャ 滋賀でやってるニャン
(まいどなニュース - 12月04日 16:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=6764827お釈迦様がお亡くなりになる時、生きとし生ける動物ネズミ牛虎ウサギ龍ヘビ馬羊猿鳥犬猪果ては鹿や象まで駆け付けて別れを悲しんだ。その有様は涅槃図として世に残る。

この涅槃図に普通は登場しない動物が居る。天界に住まうお釈迦様の亡き母・摩耶夫人が延命長寿の薬が入った袋を投げ下ろした所、木の枝に引っかかってしまい、それに気づいた鼠が枝を齧って落とそうとした所を猫が襲い事は成らなかった、それ故に猫は描かれない、と良く説明される。

ただ、後代では猫を憐れんだのか奈良県橿原市正蓮寺大日堂など十数件の猫入り涅槃図が有る。この数が多いのか少ないのか涅槃図全体の数が分からないので判断に苦しむが、一応お約束として猫は描かない物と思われる。

生きとし生ける物みな命を終える、諸行無常の仏教の根本を身をもって教えるのが涅槃なのだから薬袋云々の話はぶち壊しも良い所だ。猫もとんだ濡れ衣を着せられた物だ。

11月19日、金閣寺執事長を務めた江上泰山師が亡くなった。師は金閣寺炎上を目撃した人物であり、その犯人は兄弟子だった。この事件は当時の日本人に大きな衝撃を与え三島由紀夫は金閣寺という小説を著し、更に炎上という題名で市川崑監督市川雷蔵の市川コンビで(市川崑ビ?)で映画化されている。

この映画に南泉斬猫という公案が出て来る。(原作にも有る)物凄くざっくりまとめると寺に迷い込んだ猫を取り合った弟子に怒った師匠が猫を斬り殺した話だ。五戒の筆頭・不殺生戒(殺すなかれ)を坊主が真っ先に破るのはどうよと思うが気持ちは何となく分かる。

その昔、高野山では女人と並んで猫が禁制だった。共に修行の妨げであるから。実に分かり易い理由だ。

南泉斬猫ー高野山ー涅槃図、繋げてみると分かる。猫が忌避された理由が。つまりニャンコちゃんは修行の妨げなのだ。女人に並ぶ煩悩の塊なのだ。ご朱肉球めぐりなんてこりゃもう煩悩の極致。いや、良いぞ。煩悩まっしぐら。これぞ凡夫本来の姿ハート
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