10月21日
紅葉を期待して、白川郷近くの籾糠山に行った。
前日は雨の中、白川郷に着き車中泊。夜中も時折雨音がした。
白山や北アルプスは雪だろうな。
登山口の天生峠に着くと、もう雪があってびっくりした。
ここはまだ標高1290mなのだ。
登山道はうっすらと白い。
今日の一番乗りだから、真っ白な雪の上に初めてのトレースを付ける。
紅葉を期待した天生湿原は雪で覆われていた。
期待した青空にはならず、寒々しいモノトーンの世界を歩く。
山頂に着くと、追い越して行った女性が休んでいた。
温度計は零度を示している。
晴れれば北アルプスが一望できるが、今日は雲に覆われたままだ。
1時間粘ったが、寒くなってきたので下山する。
だが、50分ほど下ると青空が見えてきた。
ちょっと迷ったが、時間があるのでもう一度登り返すことにした。
気がせくのか、最初は50分かかった登りを40分足らずで登った。
先ほどより展望は広がっていたが、北アルプスには雲がかかっていた。
下ると、高い木々から雪が落ちて来た。
モノトーンの世界は紅葉の世界に変わっていった。
天生湿原の雪はすっかり消えていた。
冬から秋に戻っていた。
あの雪景色は幻だったのだろうか。
ログインしてコメントを確認・投稿する