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2021年10月22日20:33

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『不思議惑星キン・ザ・ザ』 2021年69作目 ☆☆☆ チネ・ラヴィータ

『不思議惑星キン・ザ・ザ』 2021年69作目 ☆☆☆ チネ・ラヴィータ
http://www.pan-dora.co.jp/kin-dza-dza-kuu/

 「伝説のカルト映画」と呼ばれる作品は何作かありますが、「キン・ザ・ザ」を忘れてはいけません。
 「ソビエト映画」です。「ロシア映画」ではありません。「ソビエト」です。

 劇場公開は1986年ですので、そのあたりに日本でも初上映されている筈ですが、当然その時には観ていません。
 2001年に日本で再上映された時に観ました(多分)。
 その時はあまりにも理不尽かつ理解不能な内容にあっけにとられたのですが、2016年にデジタル・リマスター化されていたらしく、それをようやく観ました。

 何で今更? と思ったのですが、アニメ版「キン・ザ・ザ」の『クー!キン・ザ・ザ』と同時上映だったので、再度改めて劇場で観ました。
 (『クー!キン・ザ・ザ』は2013年の作品なんだけど、何で今年(2021年)なんだろ?)

 モスクワの街角で、技師の中年とバイオリン弾きの青年が「地球以外の星に帰りたい宇宙人」に遭遇したせいで「地球以外の星」に飛ばされてしまう話。
 飛んでった先では「言葉は通じるが、文化が違い過ぎるので会話にならない」状態で散々な目にあう中年と青年。
 2人だけの地球人なのに歳が離れているせいか互いでさえいがみ合う中年と青年。

 とにかく汚い。
 先ずもって画。
 デジタル・リマスター化されたら綺麗になる筈なのに、汚い。
 以前に劇場で観た際は気にならなかったのに、「画が汚い」が第一印象。
 衣装やセット自体が小汚いせいなのか、見た目からして汚かった。
 それと、おっさん率が高く、登場人物の中でおっさんが多いだけでなく、主要な役は概ねおっさんだったのでこれも汚さを増していた(自分もそろそろおっさんなので人の事云えないけど)。

 そして何より汚いのが「人の心」。
 これはどうにもなりませんでしたね。
 「主人公二人の年齢によるいがみ合い」は後々に和解するとして、なんちゃら星のなんちゃら人だかんらた人だの「騙して何が悪い」「俺は偉い」「お前は下等だ」は観ていて不愉快でした。

 「見た目の汚さ」は「SFさ」。
 「心の汚さ」は「理不尽な差別」を現しているそうですが、「見た目の汚さがSFっぽさ」なのは納得出来るとして、「心の汚さが差別を現している」と云うのは…そうなのかな?

 そんなこんなで確かに「伝説のカルト映画」でした。
 お好きな人はどうぞ。 


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