『クローブヒッチ・キラー』 2021年66作目 ☆☆☆★ チネ・ラヴィータ
https://clovehitch-killer.net-broadway.com/
父を「連続殺人の犯人では」と疑う息子と、息子に疑われる父の話。
非常に「アメリカらしい」作品でした。
アメリカらしい点その1「ボーイスカウト」
父を疑う息子はボーイスカウトのメンバーで、疑われる父はボーイスカウトの役員。
アメリカではボーイスカウトは盛んですし、少年がメンバーで父親が役員なのは珍しくはありません。
ボーイスカウトの役員となれば「名士」は云い過ぎかもしれませんが、「街の有名人」であり、「信頼できる人」であり「良き人、善人」と見られる人です。
実際、父親は隣人からも好かれ、教会でも街の評判も良い人でした。
アメリカらしい点その2「変態」
この作品は「年齢制限」は無かったですが、重度の性的変態が出る映画なので、そこは観ていて吐き気がしました。
タイトルの「クローブヒッチ」は縄の結び方で、キャンプ、林業、船乗りが使う結び方でボーイスカウトでも学びます。
犯人の通称になったのも特徴のある結び方だからだし、主人公の少年が父を疑う切欠の一つにもなりました。
「女性を縛って殺害する連続殺人の犯人では?」と父を疑う事から始まるのですが、「縛った理由」が「動けなくする」や「逃げられなくする」ではなく、只単に「性的変態」だからで、吐き気しかしなかった…
「女性を縛る事、痛めつける事」で性的に興奮する「性的変態」で、犯人(ネタバレですけど父親です)は「自分自身が女装する」レベルの重度の変態で、観てて吐き気しかしませんでした…
ボーイスカウトは重要な要素として使われ事が多く、「重度の性的変態」も犯人の特徴として扱われるのは珍しくなく「アメリカらしいなあ」なのですが、「おっさんが女装するレベルの重度の変態」は吐き気しかしません。
「父が犯人なのでは?」
と疑う事から始まり、確信し確定してからは、
「ボーイスカウトの役員やって、地元じゃ名士なのに、変態の人殺し」
の父にどう対応するか。
で、悩む主人公。
地元では名士なのに人殺し。
しかも重度の性的変態。
「人殺し」だけでも深刻なのに、「重度の変態」。
どうする?
警察に通報するか。
父を説得するか。
少年に選択させるにはあまりにも過酷な話。
結末は「第三の選択」になるのですが、最後は「息子として父を見送った」でしめていました。
葛藤の末の行動に感じました。
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