真夏の暑さをやっとやり過ごしたこの時期、紅葉を待てず、馴染みのコースで八ヶ岳(赤岳)に出掛けて来ました。
お天気は高曇りで歩けば少し汗ばんでくる陽気。週末で満車近い美濃戸口を後に、15時過ぎ出発で北沢経由、今日の宿の赤岳鉱泉に向かいます。
途中、赤岳山荘のマンモスもマスク着用。美濃戸山荘を過ぎると道沿いに涼し気な沢が現れます。
登山道整備の車などが入れる最後の駐車場(堰堤広場)を過ぎると、沢を間近に見ながら沢沿いの登山道を進むようになります。
道は終始なだらかで速めに歩けた積りでしたが、コースタイム通り、歩き始めて3時間で山中の天国「赤岳鉱泉」に到着です。
この山小屋が天国たる所以、1つ目は温泉(鉱泉の沸かし湯)です。加温用のかまどの煙突が力強く迎えてくれます。そして2つ目は生ビール!。山小屋では1杯千円程度が相場ですが、ここは800円で頂けます!(今回、お風呂は感染予防のため控えました)
3つ目は清潔で落ち着いた宿の雰囲気。もちろん、富士山のそれとは比べ物になりません。(1枚目、売店兼受付、消毒・検温必須です。2枚目、雰囲気のある廊下、この両側に仕切りのある半個室?が並びます)
(3枚目、各所に山岳雑誌や小説の本棚、談話スペースがあります。現状、談話している方は居ませんでした。4枚目、酒種豊富な売店。以前はウイスキーのレギュラーボトルがあったのですが今は自粛?)
そして4つ目は最大のポイント、山小屋とは思えない豪華な食事です。日によって鍋の場合もあるようですが、基本、夕食は牛ステーキです。付け合わせや副菜も多く、ご飯とスープはお代わり自由です。(もちろん、両方ともお代わりいただきました)
普段は食が細めですが、何故か山では大食いになります。お腹いっぱい頂き、食後は真っ暗な小屋の周りを少しだけ散歩してみました。最近はコロナ対策もあってか、テント泊の方が増えているような気がします。このタイミング、残照とテントの明かり、雲間に見える月だけが僅かに足元を照らしていました。
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翌朝も十分すぎるほど朝食を頂き、7時過ぎ、地蔵尾根経由で赤岳に向かいます。
赤岳鉱泉を出て30分ほど、一汗かいた頃に行者小屋に到着です。こちらはお風呂は無いですが、小屋やテントサイト間近に赤岳、阿弥陀岳など2800m峰が迫り、とても雰囲気ある所です。(少し紅葉が始まっているようでした)
行者小屋を過ぎ、地蔵尾根を登り切った稜線にある地蔵の頭に向け、急登をどんどん登ります。急な斜面に梯子や鎖があって、短い時間で高度が稼げます。
少し登って振り返ると、行者小屋が下方に小さく見えています。
ゆっくり1時間半ほどで八ヶ岳の主稜線です。右にはこれから目指す赤岳、反対側は台座の頭、硫黄岳方面に道が続きます。(硫黄岳の先は春に登った天狗岳)
地蔵の頭で一休みした後、赤岳展望荘でトイレをお借りして、赤岳への最後の登りに取り付きます。稜線の道からは阿弥陀岳の雄姿も見えます。
最後の急坂
展望荘から40分、八ヶ岳の最高峰、赤岳(2899m)の山頂に到着しました。
狭い山頂は人も多く、密な状態だったので、頂上山荘まで戻りしばし休憩。地蔵の頭から登ってきたルートが良く見えました。
お昼は荷物をデポさせていただいている赤岳鉱泉に戻ってから頂くため、15分ほど休憩した後、来た道を戻ります。途中、ギリギリ富士山も見えました。
地蔵の頭まで戻ると、硫黄岳の左半分と地蔵尾根を先行して下っている人が見えます。なかなか険しそうです。
スリルのある場所は最初の下りだけ、後は美しく苔生した森の緩やかな下りです。
お昼過ぎに赤岳鉱泉に戻り、前日に調達した菓子パンを食べ美濃戸口に戻りました。
今回は夏の間の運動不足がたたり、帰路の後半で膝に力が入らず、踏ん張りが効かなくなってしまいました。平日一歩も外に出ない生活を改めないと・・・
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