読書感想文シリーズその1296「ラプラスの魔女」

「ラプラスの魔女」
東野圭吾
角川文庫
2021年8月4日読了

［角川書店による内容紹介］
https://www.kadokawa.co.jp/product/321612000242/
遠く離れた２つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。検証に赴いた地球化学研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。東野圭吾が小説の常識をくつがえして挑んだ、空想科学ミステリ！

［読書感想文］
おもしろうございました．さすが東野さん．ただ，これはその順番で読んだ私が悪いんだけど，「魔力の胎動」の後で読むと，いくつか違和感があるのは否めないね．あと，重箱の角的には，巻き込まれる学者さんと刑事さんの絡み方が，駄々っ子すぎてないかな．それとさ，第2主人公とその父の異常さはそれ自体がテーマだからいいんだけど，とても気になるのは主人公の父のメンタル．ある意味でとても近い業界にいる身としては，この人の情緒，大丈夫なのかと思うわ．どうやって折り合い付けてるんだろ．