mixiユーザー(id:7627718)

2021年06月23日13:57

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DELL XPS ACアダプタを修理した(3)

ソフトウェアの説明をする前に、ロジックアナライザで実際のノートPCとACアダプタのデータのやり取りを調べます。その結果が写真の1枚目です。データ列の上にマスター側と下部にスレーブ側に分けてデータ列の意味を追記しています。データのやり取りがわからないとソフトの内容も理解できないからです。1wireバスはマスター側とスレーブ側があります。マスター側はノートPC,スレーブ側はACアダプタです。1wireバスは、マスター側もスレーブ側も同じ電線を利用し時間を分けてデータ通信します。マスター側がリセット信号を出し、それにスレーブ側が答えて存在信号を返します。次にマスター側が16進数で0xccのSkipROMコマンドとReadMemコマンドと、ターゲットアドレス(ROMの何バイト目からデータを送付するかを指定する)とReadMemとダミーアドレスの3バイトのCRC計算結果を送出します。これを受けて、スレーブ側がデータ(ACアダプタのワット数)を送出します。このデータのやり取りが正常に行なわれないとノートPC側はBIOSにACアダプタータイプを”None”と表示させるわけです。バス上にマスターとスレーブそれぞれ1台存在するのでSkipROMコマンドを使用しています。次回ソフトウェアの説明をします。 写真2は写真1の左半分です。写真3は写真1の右半分です。かつてのロジックアナライザは複数のロジック波形が出るだけでした。人間が翻訳しなければいけませんでした。このPlusViewはフリーのソフトながら1wireバスの内容を翻訳してくれます。とても素晴らしいソフトウェアだと思います。
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