マツスタ観戦レポート(５／２７　対西武戦)

…という事で、２年ぶりの交流戦の開幕戦を観戦してきました。
緊急事態宣言下で更に選手の観戦も続出する中で、よくぞ通常開催まで漕ぎ着けたって試合なんだろうけど、４−１からよく頑張って追いつけたなとそれなりの満足感はある反面で、いや今日は勝てる試合だったろう…という悔しさも残る試合となりました。
ただ、野手陣に収穫が多かったり栗林の無失点記録も伸びたりと収穫もあったゲームでしたが。

・やっぱり人は疎ら。
実は、今日の試合って球団からチケット買った人には個別で払い戻しに応じてもらえたらしいんですが、天気も午後から晴れてきたこともあって観客数は13,206人とあまりキャンセル者は出てない客入り。
ただ、緊急事態宣言下で球場へのアルコールの販売持込みが一切禁止ともあって、カープロードのお店もおつまみとかの売れ残りが目立っていて厳しそうな感じでしたかね(´Д`)。
ちなみにそんな中、カープロードの途中でチケット有り〼って転売してたところもちらほらあったけど、これはいいんでしょーかね(´Д`)？

球場内も店や売り子さんはノンアルコールビールの販売に替えてたものの、以前みたくビールの紙コップを大量に運んでる様な姿は見られず。…まぁそーだよね(´Д`)。
あとは食べ物の販売も午後８時までになってるのも打撃になってそうだけど、ゲームによったら中盤から後半に入る辺りで販売終了になるので、そこは頭に入れとく必要があるかと。
…というか、８回表くらいにトイレへ行こうとするとコンコースが先に店仕舞い状態になってるのは物悲しいやね(´Д`)。

・今日は前田智徳氏が始球式。
本日のスポンサードイベントはHIROSHIMA飲酒運転ゼロPROJECTで前田智徳氏が始球式を務めていたみたいだけど、平日のナイターで途中参戦なので直接は見られず。
まぁでも前田氏も現役時代を知らないってファンも増えてきてるだろうから、こういう機会で顔は出しておかないとね(´Д`)。

・先発は床田vsダーモディ…なんだけど…(´Д`)。
今日の先発は、カープは床田で西武は新加入のダーモディ。MLBだと主にリリーフやってた投手みたいだけど、果たして…とか考える前に、まずは球場入りした直後のスコアを見ていきなり目を疑いました。
ゲームは３回表に入っていて４−１と３点リードされてるのはまぁ予想の範疇として、床田の球数がまだ3回表の途中なのに７５球て(´Д`)。

ともあれ、これが今日のスターティングオーダー。
カープ：田中(6)、中村奨(7)、堂林(9)、西川(8)、クロン(3)、坂倉(2)、メヒア(5)、安部(4)、床田(1)。
西武：若林(8)、森(2)、中村(5)、栗山(7)、山川(3)、呉(4)、スパンジェンバーグ(9)、山田(6)、ダーモディ(1)。

カープは菊池や誠也ら主軸が悉く抜けてるので今いるメンバーで何とかという構成。
前の巨人戦で活躍した中村奨が今日は２番のレフトで起用されてるのはいいけど、去年ならともかく今年の堂林を３番に起用しなきゃならないのはちょっと厳しい…というか、３番西川４番松山の方がマシな気はするんだけど。
田中、メヒア、安部は正にこういう状況の時に居てくれて有難い選手だけど、ここで存在感もアピールしときたいところ。

西武は源田がコロナ感染で外れてるオーダー。
…というか去年に交流戦もなくて殆どチェックしてないんで知らない名前多いな…ってなったけどスパンジェンバーグは２年目か。
中村栗山山川のクレーンナップが怖いのは言うまでもないけど、５番の呉(台湾出身だけど2015年ドラフト7位の日本人選手扱い)が鋭い振りを見せてマルチ安打を放ってたんで今年は遅咲でブレイク気配が？

…にしても、今日は外野出場だけどどっちも捕手が２番で起用されてるってのは面白いなと。

・床田は案外悪い内容でも無いけど、でもこの投球数は…(´Д`)。
さて、大瀬良に代わって今年の交流戦の開幕投手という大役を任された床田ですが(´Д`)、直接見たのは３回表だけとしてもいやもう何なんだというか。
内訳で見ると初回に42球、2回に21球、３回に25球と主に初回に崩れたみたいで、初回は先頭の若林に６球使って三振、続く森に７球使って四球を許すと、中村には４球目をヒット、栗山には６球使って四球で満塁になった後で、山川に３球を仕留められて２点タイムリーと、なんか強い時代のカープ打線が十八番にしていた攻めを受けて先制を許してしまった模様。

その後、呉はレフトフライだったものの中村奨が落球してタイムリーエラーとなって３点目も奪われ、その後のスパンジェンバーグと山田は何とか討ち取ったという内容で、２回の失点もソロホームランでその後の１アウト１、２塁のピンチは抑えていて、ピンチは招いても案外踏ん張って大量失点は防いでたって意味だと思ったより悪くない内容とも言えるものの、やっぱりこの球数じゃ続投しても４回途中で100球まで到達してたし、３回表は投手のダーモディにも２アウトから７球投じて四球を与えてるしで(おそらくこれで監督に見限られたかと)、もうちょっと制球力改善してくれないとローテでは使えないかなと。
ホント、５回を投げ切るのに120球以上使ってた若い頃の大竹かお前はっていうか(´Д`)。

・ダーモディも評価が難しいな(´Д`)。
一方で西武先発のダーモディは床田とは対照的に５回を９０球以内に抑えて無四球で１失点というなかなかの好投。
…ただ、毎回ランナーを出して３度の連打を浴びてと結構打たれているかと思えば３回裏のピンチから４回裏に跨いで四者連続三振を奪った時もあったりと、評価に難しいというよりは初物ならではで翻弄されてた印象でしょうかね(´Д`)。
決め球はスライダーみたいだけど、それも４回裏の安部の打席みたくたまにはエグい所へ決まるけど高めに上ずったりもして安定もしていないし、何となくもう一度対戦したら打ち込めそうなんだけど、果たして機会はあるかなぁ。

・こういう時だからこそ取れる所で確実に取っていかないと…。
ともあれ、今日はというか今宵もチャンスは作れるんだけど両軍ともに残塁祭りで、それが勝敗に響いてしまっているのがやっぱり歯がゆかったですね…。
たとえば直接見られてないけど２回裏はノーアウトから３連打で１点返した後でノーアウト１、２塁となった後でメヒア三振、安部ゲッツーで１点止まりだし、３回裏も床田の代打で登場した宇草がツーベースを放って田中が３塁に送ったのに中村奨と堂林が連続三振で無得点と、タイムリーじゃなくても点が取れた所を落としている間は勝てるチームにはなれねぇよと(´Д`)。

・久々の懲罰打線発動(単発だけど)。
そんなこんなで、もう今日はこのまま４−１で逃げ切られるのかなと５回終了時に諦めも感じ始めていたんですが、６回裏は代わった十亀から西川がポテンヒットで出塁すると、クロンがショートライナーで倒れた後で坂倉がヒットで繋いで１、２塁とし、メヒアが空振り三振で２アウトになってしまったものの、安部の打席でキャッチャー森の牽制球が大きく外れたのを見て２塁の西川がそのままホームまで帰って思わぬ形での１点が入ると、安部は更に同様を見せた３番手の武隈から追加のタイムリーヒット。この一点どまりにはなったものの、ほんと久々の懲罰打線を見せてもらいました(´ー`)。

・７回裏の点の取り方は忘れないで欲しい。
しかも、更に７回裏では４番手の森脇に対して先頭の堂林のポテンヒットの後で西川が四球を選びノーアウト１、２塁とした所で打席はクロン。
ぶっちゃけ、ここは代打を出して送りバントさせろよとか思っていた(失礼)中で、クロンはセンターへ大きなフライを上げてタッチアップで堂林を３塁まで送ると、続く本日猛打賞で打撃絶好調っぽい坂倉が０−１から犠牲フライを放って同点に。
そう、これだよ見たかったのは…と思わず呟いてしまう鮮やかな攻撃でした(´ー`)。
その後、メヒアもヒットで続いて２アウト１、３塁と再びチャンスを作り、バッターは安部を迎えながらも残念ながら勝ち超しはならかったものの、この回の点の取り方は忘れないで欲しいなと。

・無失点で繋いだリリーフ陣。
そして、いい時のカープの特徴が出たもう一つは、リリーフ陣が無失点リレーだったこと。
床田は結局３イニングでマウンドを降り、４回からは菊池保が登場して先頭の森にいきなりフォアボールは与えてしまったものの、それでも困った時のヤスとばかりに２イニングを無失点に抑えると、６回は３番手の高橋樹も１番からの好打順で先頭の若林にツーベースを打たれながらも森、中村、栗山を抑えて踏ん張り、７回は４番手の大道も球が高く浮きがちでハラハラさせられながらも１安打無失点、８回はセットアッパーの塹江がワンランク上の貫禄すら見せる投球で三者凡退と、３イニングで先頭打者は出してたものの粘り強いピッチングで追加点を与えずでした(´ー`)。
逆転のカープなんて呼ばれていた時代を支えていたのが劣勢からのリリーフの無失点リレーだったし、今日もいい流れを作ってくれてたのは大きな収穫の一つかと。

…というか、ここらは中盤の継投を外した西武とは対照的ではあったかなと(´Д`)。
相変わらず投手のやりくりには苦労してるみたいで。

・磯村惜しかった…。
と、リリーフの踏ん張りと６、７回と２イニング連続得点で追いついたいい流れで迎えた８回裏、辻監督が送り出した西武６番ての平良に対して、宇草と田中があっさりと倒れて２アウトになった後で、塹江の打順で告げられた代打は磯村。
２アウトランナー無しながら、以前は代打の切り札になってた時期もあったくらいなので何かやってくれないかなと期待してたんですが、その磯村はカウント１−１からの３球目に大きな当たりを放ち、もしかして？！と立ち上がったものの、残念ながら僅かにスタンドに届かず２塁打に。
続く堂林もあとちょっと打球が右だったら抜けてたのに…というセカンドゴロに倒れてしまって勝ち越しならずと終わってしまったものの、でも磯村もこんな状況で負けじと存在感を見せてくれたは純粋に嬉しかったなと(´ー`)。

・やっぱり役者が違うスーパールーキー。
そして、同点で迎えた最終回にマウンドに上がったのは未だ無失点記録の続く守護神の栗林。
１８試合連続無失点記録中なのにチームが弱くてまだ１０セーブに届いてないという矛盾も抱えているものの(´Д`)、ベンチから出てくるやスタンドから拍手喝采が。
それでも打順は３番の中村、栗山、山川と続いて全員が一発も狙ってくるだろうという、見せ場としては最高の局面で期待と緊張半分で見ていたら、まず先頭の中村をショートフライで１アウトを取り、続く栗山にはセンターへ打ち返されてしまい１アウト１塁に。しかしそこから山川、呉を連続三振に討ち取る“らしさ”を見せて連続無失点記録更新。
パリーグの打者相手にも狙って三振が奪えるとは、やっぱ役者が違うなと。
それゆえにセーブポイント付けてやりたかったですが(´Д`)。

・最後はギャレットに手も足も出ずに惜しくもゲームセット。
と、最後まで無失点リレーは続いたものの９回裏は西武の守護神、ギャレットの速球の前に手も足も出ず三者凡退でゲームセット。西川、クロン、坂倉の打順だったのでサヨナラホームランも期待はしてたんですが及ばずって所で(´Д`)。
まぁ速球に強い菊池もいないし、８回に勝ちきれなかったら厳しいって流れだったんで致し方が無いんだけど。

・勝てた試合を勝ちきれなかったけど、控え組の奮起が光明。
かくして、３時間３１分と、そりゃ両軍合わせて25安打も出たら長引くわな(´Д`)という乱打戦の様で何か違う…といった試合も終わり、ゲーム後半にいい形で追いつけた意味だとよくぞ引き分けに持ち込んだとも言いたいし、けどよくよく考えたら勝てる試合だったろう…というすっきりしない気持ちが同居する帰り道でしたが、まぁ感想としてはグダグダだったなぁと(´Д`)。
西武が11安打でカープが14安打を放ちながらも得点は双方でたった４点ずつ(しかも、どちらもうち１点は相手のエラー)という残塁祭りで、見てる分にはそれなりに楽しめたとしても、３年前に優勝してたチーム同士の試合と考えるとお互い苦労してるなぁと(´Д`)。相手にとっては継投失敗で勝てなかったゲームでもあるし。

ただそれでも収穫自体は沢山残った試合でもあり、まずは主力組がごっそりと抜けている中で控え組がみんな結果を残していたということ。
代打で出場の宇草や林、そして磯村に長打が出てメヒアもマルチヒットで復帰後スタメンマスクの坂倉は猛打賞で安部にもタイムリー。残留が多かったのは気になるとしても、菊池や誠也、絶好調だった小園抜きで14安打も積み重ねられたのは光明ではないかと(´ー`)。クロンも２ストライクから最低限の仕事をという意識が見えたし。
そんな中でも途中交代になった中村奨成はちょっと残念な結果になったけど、３回裏に１アウト１、３塁で三塁に俊足の選手だったのに最低限の仕事が出来なかったのは反省して貰うとして、調子自体は悪くないはずなので次に期待ってところですかね。

投手陣もリリーフは何とかなってる感じはあるので、あとは先発陣ですね…(´Д`)。
森下や九里が戻ってくれるまで代役の選手が何とか５回６回まで粘ってくれたら戦えそうなんだけど。
…まぁ、いずれにしてもフルメンバーが揃った状態でも低迷してたんだし、失うモノも特に無いんだから、むしろ風向きを変えるチャンスと前向きにとらえて新しい戦力が台頭してくるのを期待するってのが今年の交流戦の楽しみ方になりますか。

次回は６／１の日ハム戦予定です。
…とりあえず、そろそろ勝ちゲーム見せてもらいたいんですけどね(´Д`)。