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2021年05月21日09:40

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ワクチン開発 研究者の怒り

どうして日本のワクチン接種は遅れているのか。
これに対して取材の中で多くの専門家があげた答えがこちらです。

「国内で作れていないから」
国産ワクチンができていればもっと接種が進んでいた。

当たり前と言えば、当たり前かもしれません。しかし、その背景には実に大きな課題が横たわっています。

まず話を聞いたのは東京大学医科学研究所の石井健教授。国内製薬大手とともに国産の「mRNAワクチン」の開発に関わっている研究者です。石井教授は、ワクチン開発の遅れは、国の支援体制をはじめ複合的で根深い問題だと言います。

東京大学医科学研究所 石井健教授
「ワクチン開発に対して欧米では2020年初頭には数兆円の予算がつぎ込まれましたが、同じ頃、日本では100億円規模でした。開発の進捗状況はその差が出たと考えています。海外では、国を挙げたバックアップ体制のもと、開発に必要な手続きを簡略化し、臨床試験を行う施設の確保や工場の確保など国が大きく関わってきました。さらに規制当局は開発段階から審査を並行して進めることでスピードアップを図ってきました。しかし日本は『平時対応』だったのです」
石井教授は「感染症に対するワクチンの緊急開発は安全保障と外交の意義を持つという意識が日本には足りなかった。緊急の感染症の発生に対する基礎研究は20年前からすでに大きな差がついていた」と指摘しています。


 さらに広がる差

その差はさらに広がろうとしています。

その原因は、企業にとっては利益にならない薬でも国にとって必要なものは開発を支援していく体制作りです。

聖マリアンナ医科大学の國島広之教授によると、例えばイギリスやスウェーデンでは、たくさんの販売が見込めない場合でも、一部の抗生物質について、国が企業に一定の金額を支給して保障する制度が始まったということです。

国の安全保障にも関わる医療については、国が積極的にサポートする仕組みが各国で整備されてきているのです。


 社会の“ワクチン忌避”も

一方で、問題の背景として、国民の間にある「ワクチン」というものに対する認識についての指摘や、メディアへの苦言も聞かれました。

東京大学大学院医学系研究科 坂元晴香特任研究員
「日本ではもともと国民の間に『ワクチン忌避』が根強くあります。さらにメディアもそれをあおるような報道をしてきました。その結果、外国と比べてもワクチンに対してかなり慎重な体制が作られてきたのだと思います」

厚生労働省元幹部も国内の開発はマイナスからのスタートだったと話します。

厚労省元幹部
「過去のワクチン接種の健康被害に対する批判もあって、この数十年間、国民のワクチン忌避が強まる傾向がありました。訴訟のリスクが高い一方で、温度管理や保存できる期限の短さを考えると手間がかかるなど、開発するインセンティブが下がり撤退した企業もあります。海外に比べて、人材面でも技術面でも国内メーカーの体力は弱くなっていると感じます」

国内のワクチン開発は、現在、臨床試験に入っている製薬会社が4社。一部がことし中に承認を得たいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210514/k10013026081000.html?utm_int=tokushu-web-detail_contents_news-related_001


■使い道未定アストラゼネカ製 「後回しの方法」も
(朝日新聞デジタル - 05月20日 22:59)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6525256
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