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2021年04月21日23:35

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さすがの、うでまえ

なんか気になったので、先日に写真の本を買ってきました。
新谷かおる先生の「ALICE12」です。
私の手元にある単行本は、表紙が操縦席の写真になっている版でしたが、未収録の話があると言うことなので買ってみました。

「ALICE12」は、新谷かおる先生が得意とする(であろう)航空関係の作品で、ボーイングの大型四発旅客機を改装した貨物機と、そのパイロットたちを主役にした内容になります。
機体に戦闘機みたくハデなシャークマウス描いてあったり、尾翼にナイフとフォークが交差したドクロマークが(この画像の真ん中にあるマークです)あったりと、かなり印象的なデザインになっています。
ボーイングの大型四発機を使った貨物機は、旅客機がほとんど退役した現在でも広く運用されていて、たとえば成田や羽田でも、よく見かけることができるんですね。
ウクライナ、というより旧ソ連の大型輸送機、An-124ルスランが現役で運用されている通り、貨物機って今も広く使われています。

そんな貨物機を主役にした作品ですが、新谷かおる先生の航空ものというと飛びぬけて有名な「エリア88」、この前に全機が引退したF-4を主役にした「ファントム無頼」、B-17爆撃機を主役にした「RAISE」に比べて、残念ながら有名と言えません。
おはなしも、この単行本に収められているだけで完結しているので、知名度もあんまりないんですね。
ただ、新谷かおる先生らしく航空機の描写とか素晴らしく見ごたえあって、決して上記した作品に劣るものじゃありません。

表紙を飾っているサングラスでひげのモーガン機長が、すごくクセがあって楽しい人であり、また新谷かおる先生も気に入ったのか、他の作品でも顔を出しています。
上記した「RAISE」でも、C-47(46かもしれません)らしい輸送機に乗っていました。
他にテロリストと戦うコマンド部隊「砂の薔薇」でも、有能だけど色々と問題な行動をする部隊長として登場していたりしました。

基本的にちゃらんぽらんで良い加減なモーガン機長なんですけど、ベトナムでB-52のパイロットしていたというゴツい過去があるだけに、並みの輸送機パイロットじゃできないような荒業してみせたり、爆撃機のパイロットだっただけに爆弾にもハナが効くようで、その機転が危地を脱したりすることもあります。
また、先に挙げた「砂の薔薇」の登場人物も作中に登場したりで、新谷かおる先生の作品をご存じなら楽しめる作品と思います。

「ALICEの貨物便に運べねェのは、地球だけだ」
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