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2021年04月16日21:26

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2021-04-16 小塩屋

 所用のため午後から半休を取ったため、通常の給食弁当は取りやめ。
 さて、昼は何を食べようか、職場の駐車場に停めた車の中で色々考えを巡らす。第1候補はラーメンなのだが、さて何処がいいか。ラーメンだけでは物足りないのでライスも付けたい。できれば白飯ではなく、チャーハンがいいな。でも半チャン込で1,200円以上すると財布がキツくなるので、と考えると店が限られてくるし、ではトッピングを豪華にして白飯にしようとすると、例えば笠松の桜ラーメンとか柳津の一正家か岐阜六条の英か。どちらにしても所用のある方向とは違うし。
 かといって長良や瑞穂では遠すぎるし、いっそもうチェーンの横綱ラーメンか丸源ラーメン、麺類の質をあきらめて餃子の王将か、でも王将行くなら餃子食べたいし、けどニンニクが匂うと所用先で不味いし、と散々考えた末、ラーメン屋という方向は破棄、いっそ食堂にしよう!と方向転換。
 ここで色々探した結果、以前から噂を聞いてはいた「小塩屋」に。この店、以前職場に派遣で来ていた人が「美味しいですよ、量もあるし」と言っていた。通勤で毎朝店の前は通っているが、当然そんな時間は店は閉まっているし、土日はどうも営業してないっぽいしで中々食べにいけなかった店だ。
 ぐるナビで検索すると、店前の白板に「本日のおすすめ」が書かれていた写真があり、そのメニューは5〜6種類もあった。
 その中に「ラーメンセット」の文字を見つけた。ラーメンに魚フライとチキン南蛮を付けて710円(税込)である。激安ではないか。
 店内の写真にも「ラーメン定食680円」の貼り紙が写っており、これはもう「食堂系ラーメン」が白飯を付けて食べられるのだ、と感激の思いで一杯。もう、ここにするしか無いではないか、と車を走らせる。
 駐車場にちょっと悩んだが、店の厨房の人が「ここにも停められるよ」と教えたくれたので、簡単に駐車。そして店前へ。
 うん、白居たの「今日のおすすめ」には最初にラーメンセットが有った。やれ、嬉しや。今日はラーメンに冷奴ともう一品から選べる副菜に白飯・漬物がついて720円。
 他にも鰆の味醂焼セットだのイワシフライセットだの、レバニラ炒めセットだの、刺身盛り合わせセットだのとあるがどれも800円しないではないか。これは感激レベルの価格設定ではないか。
 当初の予定通りここはラーメンせっとでと、店内に入ると、入った直ぐと少し奥にも同じ冷蔵棚があり、何種類かのオカズが入っている。これならオカズが足りなくとなったらあそこからオカズを取って食べれば良いのだと一安心。
 この店は厨房・客対応も全て年配の女性ばかりで運営されているらしく、元気そうなオバチャン、もとい、「お姉さん」達が賑々しく立ち働いている。
 そのうちの1人に、自分が1人客だと告げると、「一人はこっちね。」と、6人掛け位の相席用テーブルに案内された。
 注文を訊かれて、「ラーメンセット」と言いかけて、テーブルの右辺で食べている30代位のオニイチャンの食べている「レバニラ炒めセット」が余りに美味しそうだったので急遽変更した。注文すると、受けた「お姉さん」から「コロッケ付けていいよね?」と念押しされた。コロッケと煮物から選べたらしいが、コロッケで構わないので頷く。
 眼の前に置かれているポットから暖かいお茶を陶器製の湯飲みに入れて飲みつつしばし待つこと十数分。
 出てきたセットの主菜やはり「ニラレバ炒め」ではなく「レバニラ炒め」であった。その下に茹でモヤシが敷いてあるが、レバーとニラの度合いはレバー95%、ニラ5%」である。つまり程んどがレバーなのである。
 副菜のコロッケは別皿でえらくゴツい形をしている。その脇にはキャベツの千切りと貝割れ大根のサラダ、細かい螺旋状のパスタのサラダが付いている。白飯は小ぶりな丼に入っており、味噌汁はネギと油揚げとワカメと豆腐。そして小皿に柴漬けと沢庵の細切。
 最初に味噌汁を一口すする。レバニラには卓上の七味をパラパラ、コロッケとキャベツには同じく卓上のウスターソースを回し掛け。
 ニラの欠片を纏った豚レバーを一箸つまんで食べる。甘辛いタレが口中に広がり、思わず白飯をパクリ。これ、美味いわ。豚レバーは美濃のニュー柳屋のトンチャンほど辛くはないが、しっかりと甘辛い味付けで、白飯をガッツくには充分なショッパさである。
 コロッケは自家製で揚げたてらしく、衣のパン粉の粒が荒くてゴツゴツしている。
 固いコロモに箸を刺して一口サイズに分割しようとするが固くて中々割れてくれない。それでも何とか一口サイズに割って口に入れると熱い。揚げたてで熱くてハフハフ言いながら噛んで飲み込む。衣の荒いパン粉が喉に引っ掛かりそうになる。
 ウスターソースを掛けたキャベツやマヨネーズで和えられたパスタもその酸味で良いアクセントとなり、メインのレバニラ炒めを引き立たす。
 レバーとニラに飽きたら茹でモヤシをタレに絡ませたりして、ドンドン白飯を食べていく。とにかくレバーの量が多いのでオカズ不足にはどう転んでもなりそうもない。必殺の安定感である。それどころか後半になると、レバーが余ってしまい、これはご飯をもう少し追加で貰うかという感じになって来た。
 だがしかい、この店の普通盛りのご飯は軽い丼一杯程度と結構多いので、ここで欲望に負けては太ってしまうのでグッと我慢して残ったレバーを飲み下す。
 こうして食べ終わったので、お勘定と言うと、驚きの税込680円。ええんかいな、と思わず考えてしまった値段である。よく経営できているな、感心してしまう値段であった。
 次はいつ再訪できるかわからないが、是非もう一度来たいと思った店であった。
 とっても、とってもご馳走様。いや〜、実に満足感のある一食だった。ご馳走様。
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