久々にいろいろ考えたので、ちょっと僕の考察をお披露目してみようかな……。今のところ類似の考察は見かけてないので、オリジナルだよ！（まあ似たようなこと考えた人はいっぱいいると思うけど）
■シンエヴァ考察 Qとシンの生産進行上の混乱、ストーリー変更について
3.11後、大きくQのストーリーが変わった、という噂がありました。そのような事実があったとすれば、当然この決定はカラーと製作委員会の偉い人達によるもので、新劇場版のストーリーが公開以前には一切表に出てこない秘匿性の高い組織である以上は、この情報の真偽が明らかになることは無いでしょう。でもシンエヴァを観て思ったのは……Qの冒頭のヴンダー発進のシーンと、シンのクライマックスの南極突入シーン、これ繋がってた方が自然だったんじゃないの、ということです。ということは、何の根拠もありませんが
Ａ．新劇場版制作開始時の急のプロット
・破の次回予告で語られた通りのストーリーが進行する
・次回予告で語られなかった筋として、ネルフ職員の離反とヴィレ設立が加持によって進められる
・最後にぜーレ・ネルフの思惑により（ニアではない）サードインパクトがスタート
・シンジ奪還⇒ヴィレ発進⇒サードインパクト爆心地のセントラルドグマへ侵攻開始
Ｂ．新劇場版制作開始時の完結編のプロット
・シンの南極突入後とほぼ同じ
これだと、当初は急と完結編を同時上映と言い、かつ完結編をごく短い短編と言っていた（よね？ 確か）ことと辻褄が合うのではないかな。
ところが、急改めQ制作中に東日本大震災が発生。ご時世的に、サードインパクトによる大破壊はとてもじゃないが映画館で上映できないとカラー・制作委員会がシナリオの変更を決定（必ずしも津波のシーンがあったとは限らないけど）。刺激が強すぎて、映像として人類文明の崩壊シーンを直接描くことはできない。しかしエヴァの骨子となる設定上、各種インパクトはまさしく生命の進化⇒進化できなかった生命の絶滅であり、新たなインパクト無しで序・破の続きの物語を進めることはできない。
では、サードが既に起こってしまったこととして、それによる破壊や死は、悲劇の起こった後の風景を描くことで間接的に語ったらどうか？ サードインパクトが始まるまでの作りかけの90分の映像は破棄せざるをえないが、他の各種設定やデザインリソースは生かさなければならない。そこで、もともとはQのクライマックスであった30分を冒頭に移動した。サードインパクト後の世界で目覚めたシンジが破のテンションのまま主人公を務めることは無理がありすぎたので、またもやシンジの絶望と再生を描かざるを得なくなった……というのはどうでしょう。ヴンダーのブリッジに席が一つ余っているのも、今まで言われてきたように当初は加持が乗るはずだったのかも。サードインパクトが起こったということにしてしまったために、犠牲なしでサードの停止はあり得ないだろうということで名誉の戦死にされてしまったのかな……。
つまりまとめると、最初から予定してあった最後の30分のシーンに対し、60分の新規シナリオを追加（ただしなるべく、完結編のために準備されていた素材を流用）してQを作った、という推測ですね。この場合シンジは待ちに待ったヒーローではなく罪人として迎えられるため、仲立ちをする新規キャラが必要でしょう。ということで、企画変更後に新たに鈴原サクラが登場、と考えて個人的にはいろいろ繋がったように思います。Qだけ短い説明も出来たよ。そしてまたうじうじシンジ君の話を作っているうちに庵野監督はまいってしまい、シンジの癒やしの場となる第三村の設定・デザインを大量に作らなくてはならなくなり制作は遅れに遅れ……という感じでしょうかね。
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