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2020年12月07日21:51

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鉄印なのはなのおぼえがき。

近場で未だ鉄印帳記帳を終えていないのは、千葉県のいすみ鉄道。
そこで、先日の休日出勤の代休日である12月1日(火)に、いすみ鉄道の鉄印帳取扱駅である大多喜駅まで出かけることにした。
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【小湊鉄道線】(五井1106-1214養老渓谷1217-1232上総中野)
目的地はいすみ鉄道なのだけど、ここはやはり、いすみ線だけではなく小湊鉄道線とつないで房総半島横断、といきたい。
というわけで、まずは内房の五井駅を目指す。

JR内房線で五井駅まできた。
少し早めに着いてしまったので、駅前のコーヒーチェーン店でひと息ついてから、あらためて小湊鐵道の乗り場に向かう。
五井駅では、JRの自動券売機で小湊鉄道線のきっぷも売っている。
ただ、ここでは小湊鐵道の割引きっぷを買えない。
割引きっぷがほしいのであれば、JRの改札口で断ってJRの改札をくぐり、小湊鉄道線改札の手前にある窓口で購入する必要がある。
私の場合、「房総横断記念乗車券」を買えば安上がりだけど、どうしてもそうしなければならないほどの窮乏状態ではない。
むしろ私としては、正規運賃を支払うことで地方私鉄の経営を応援したいという気持ちもある。
というわけで、ここでは自動券売機にて、上総中野駅までの片道きっぷを購入した。

先日、ほくほく線を訪問したときのこの日記で、「上越地方を通らない上越新幹線」について触れた(https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977605836&owner_id=2230648 「鉄印のーすくろすおーばーのおぼえがき。」)。
実は小湊鐵道も、「小湊を通らない小湊鉄道線」ではある。
ただ、その事情は「上越線」「上越新幹線」とは少し異なる。
「上越線」「上越新幹線」の場合、路線名の「上越」は上越地方とは異なっていた。
一方「小湊鐵道」の場合、会社名・路線名の「小湊」は外房の小湊町に由来している。
そもそも小湊鐵道は、内房の市原市と外房の安房郡小湊町(現在の鴨川市の一部)とを結ぶ、房総半島横断路線として計画されたのだ。
小湊町を目指すから「小湊鐵道」という名前になったのだけど、資金難により途中の養老渓谷付近までしか建設されなかった、というわけ。

本日は、事前の予定では11時06分発上総中野駅行きの列車に乗るつもりだった。
しかし五井駅のホームでは、11時06分発の列車について「養老渓谷駅行き列車」とのアナウンスが流れた。
養老渓谷駅は、上総中野駅のひとつ手前。
あれ? この列車、手前までしか行かないのかな?
駅員さんに聞こうと思ったのだけど、周囲に駅員さんが見あたらない。
それでホーム頭上の駅時刻表を見上げると、養老渓谷駅−上総中野駅間ではタクシー代行輸送を行っている旨の張り紙が見えた。
おやおや。

フォト
列車は、定刻に五井駅を発車。
車内放送でも、養老渓谷駅−上総中野駅間のタクシーあるいはバスによる代行運輸の案内があった。
10月10〜11日に接近した台風14号の大雨により、養老渓谷駅−上総中野駅間で路盤の土砂が流出してしまったとのこと。

養老渓谷駅で、その、代行バスに乗り継ぎ。
乗り継ぎ時間が3分間しか無いので、駅前に出ている各種売店には目もくれず、駅前に停まっているバスに乗り込んだ。

バスは中瀬遊歩道入口付近をとおり、老川十字路を左折して、上総中野駅へ。
養老渓谷の滝めぐり遊歩道〜粟又の滝には何回か来たことがあるので(老川十字路を直進すると滝めぐり遊歩道方面に行ける)、このあたりは何回か通っている。
今年はなんだかんだあって紅葉狩りには行かなかったけど、次に養老渓谷に紅葉狩りに来るときは、滝めぐり遊歩道(粟又の滝)ではなく中瀬古遊歩道(弘文洞跡や二重トンネル)に行ってみたいな。


【いすみ鉄道いすみ線】(上総中野1242-1301大多喜)
いすみ鉄道は、旧国鉄→JR東日本の木原線を引き継いだ第三セクター。
その木原線はもともと、JR久留里線(木更津駅−上総亀山駅)と結んで、内房の木更津市と外房の夷隅郡大原町(現在のいすみ市の一部)とを結ぶ、房総半島横断路線になる予定だった。
それで「木原線」という路線名だったのだけど(「木更津」「大原」から1文字ずつとって「木原」線)、結局、上総中野駅−上総亀山駅間は建設されなかった。
小湊に行かない小湊鐵道と同様、木更津に行かない「木」原線だったわけだ。
つまり、期せずして、2つの未完成房総半島横断路線が合わさって1つの房総半島横断鉄道路線になってしまったわけ。

フォト
上総中野駅に入ってきた単行ディーゼルカーは、いすみ350型。
黄色と緑色の塗装は、千葉県の県花である菜の花をモチーフにしたもの。
車内の座席はオールロングシート。

大多喜駅の手前、左手車窓の丘の上に大多喜城天守が見えるあたりで、列車は徐行してくれる。
その後、ほぼ定刻に大多喜駅に到着した。
上総中野駅から大多喜駅までの運賃を支払って、降車。


【大多喜駅】
まずは自動券売機で、大多喜駅から大原駅までのきっぷを購入。
そして、そのきっぷと記帳料とを添えて、窓口にて鉄印帳記帳を申し込む。
記帳料は300円だと思っていたら、いすみ鉄道では社長直筆メッセージ入りの鉄印も販売しており、そちらは記帳料が510円とのこと。
せっかくなので、その手書きメッセージ入り鉄印をいただくことにした。

いただいた鉄印(書き置き印)には「三十三周年 これからも/代表取締役 古竹孝一」とある。
「木原線」が廃止になり「いすみ線」が開業したのが1988年3月24日なので、来年3月で開業33周年を迎える、ということだろうか。
それとも「いすみ鉄道株式会社」(1987年7月7日設立)が創立33周年を迎えた、ということだろうか。
(もしかして、その両方かな?)

駅のカウンターに、コピー紙のチラシ「アクションヒロイン チアフルーツ・聖地巡礼」が入った書類かごを見つけた。
手に取ってみると、最後の1枚だったようだけど、両面印刷のはずの内容なのに裏面は白紙。
ということは、この紙はそもそも単なる見本なのかも。
たしか、「チアフルーツ」は何年か前に放映されたTVアニメ作品で、それなりによくできた作品だったように思うけど、あまり印象に残っていない。
放映当時はこのアニメが町おこしの一助になればとの目論見もあったのだろうけど、このチラシの様子からすると、あまりうまくいかなかったのかな。

次に乗る列車が出るまで1時間ほどあるので、駅周辺を散策してみることにした。
駅前の案内地図そのほかによると、大多喜城を擁する大多喜町は「房総の小江戸」と称しているらしい。
案内図で、古い建物が建ち並んでいるあたりの見当をつけて、歩いてみる。
・・・・たしかに、由緒ある建物が点在していて、建物ひとつひとつは「江戸情緒」を醸し出している、といえるかも。
ただ、由緒ある建物があくまで「点在」しているのであって、街並みそれ自体は「小江戸」というほどの雰囲気ではない、というのが私の印象。

街角の案内表示に従って「石畳の小径」を歩いてもみたけど、たとえば大多喜町役場も四角いコンクリート製で、江戸情緒にはほど遠い。
まあ、町役場までも小江戸の町家風に建て直すべき、なんてことは言わない。
しかし、「房総の小江戸」を名乗るのであれば、「小江戸川越」くらいに徹底した街並みを演出しないと、観光客を呼び込めないような気がする。

大多喜駅の前まで戻ってきて、大多喜町観光協会の「観光本陣」なる施設で一休み。
土産物コーナー?に「里見氏を大河ドラマに」という小さなのぼりが見える。
そういえば、街中には「本多氏を大河ドラマに」というのぼりもあった。
まあ、人を呼ぶためには大河ドラマ、というのはひとつの戦略だろうけど、里見氏で人を呼ぶんだったら大河ドラマよりも南総里見八犬伝の方が良いんじゃないかな。
もっとも、そもそも里見氏は大多喜城ではなく久留里城の主だったはずだけど。

その、観光本陣の土産物売り場にて。
還元水飴も砂糖もハチミツも添加されていない、塩と梅だけで漬けた梅干しを見つけた。
実は、このように塩だけで漬けられた梅干しは、案外珍しい。
思わず、購入してしまった。

観光本陣の隣にある、似た雰囲気の建物「大多喜町天然ガス記念館」。
受付カウンターは無人で、人形が座っていて、その隣には有料のコーヒーサーバーがある。
ここでレギュラーコーヒーを買い、屋外のベンチでコーヒーをすすった。


【いすみ鉄道いすみ線】(大多喜1420-1448大原)
再び、菜の花色のディーゼルカーに乗車。
今度の車両はいすみ300型。
車内の座席はクロスシートになっており、そのうちのボックスのひとつを占領した。
30分弱の乗車時間で、終着・大原駅に到着。
フォト

大原駅構内のいすみ鉄道の売店にて、鯨大和煮の缶詰とといわし水煮の缶詰を2つずつ購入。
我が魔窟庵に帰着してから、米飯の上にこの缶詰の中身をぶちまけて、それぞれ「鯨大和煮丼」「鰯水煮丼」にすれば、簡便にして栄養もあるご飯のできあがり(^^)。
というわけで、今後4日間は晩ご飯のネタに困らずに済む(^^)v。
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昨今の新型コロナ第三波の様相からすると、鉄印をもらいに遠征するのは、今年は、これが最後になりそう。

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