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2020年12月02日05:17

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古楽の楽しみ、他 LXXVI (随時追記)

古楽の楽しみ 2020/10/18(月)放送分
▽17、18世紀 ナポリで活躍した作曲家の声楽作品(1)
ご案内:渡邊孝/今週は、17世紀から18世紀にかけて、ナポリで活躍した曲家たちによる声楽作品を中心にご紹介します。1日目は、アントニオ・ノーラのモテットほか。

イタリアの自宅から

17c〜18cスペイン統治下にあったナポリ
同地で行われた盛んな音楽活動は
膨大な作品や4つの音楽院の存在なくしては語れない

クリスマス・復活祭・昇天祭・聖霊降臨祭のみならず
多くの聖人のための宗教行事
1624生まれのフランシスコ・プロベンツァーレが有名だが
ガエタノ・ベネツィアーノなどの存在も忘れてはならない

アントニオ・ノーラ
1642年生まれ 10歳で音楽院に入学
死に際し150を超える全作品を教会に残す
https://en.wikipedia.org/wiki/Antonio_Nola
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「モテット「サクラメント・ラウデス」」
ノーラ:作曲
(アルト)マルタ・フマガッリ、(合奏)カペラ・ナポリターナ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(13分56秒)
<DYNAMIC CDS7853>
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「「人間と天使の対話」」
ノーラ:作曲
(ソプラノ)レスリー・ヴィスコ、(テノール)アレッシオ・トージ、(合奏)カペラ・ナポリターナ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(20分06秒)
<DYNAMIC CDS7853>
ソプラノとテノールのための作品
テキストは詩篇などからとられる
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「5声のマニフィカト」
ノーラ:作曲
(合唱と合奏)イ・トゥルキーニ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(13分34秒)
<GLOSSA GCD 922611>

他の作曲家の陰に隠れ20c後半まで顧みられる事はなかった

1995年 280年の時を経て現代に蘇った録音
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古楽の楽しみ 2020/10/20(火)放送分
▽17、18世紀 ナポリで活躍した作曲家の声楽作品(2)
ご案内:渡邊孝/17世紀にナポリで活躍したニコラ・ファーゴ、フランチェスコ・プロヴェンツァーレ、ジョヴァンニ・サルヴァトーレの作品を中心にお送りします。

1504〜スペインに併合されスペインから派遣された副総督によって統治されたナポリ
宗教的儀式や政治的行事の音楽を支えたのは
ナポリの四つの音楽院の存在
孤児を守るための施設だったのが音楽教育の場となり
やがてアルプスの北側まで名声を轟かせる

ニコラ・ファーゴ
1704年ドン・アンジェロ・ドゥランテのあとを継いでコンセルヴァトーリオ・サントノフリオ
18c前半のナポリにおいて最も成功した音楽家の一人

「主をほめたたえよ」
ファーゴ:作曲
(合唱と合奏)カペラ・ナポリターナ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(3分05秒)
<GLOSSA GCD C80023>

「主をおそれる者は幸いなり」
ファーゴ:作曲
(合唱と合奏)カペラ・ナポリターナ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(6分04秒)
<GLOSSA GCD C80023>
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「フィデーレによるパルティータ」
マイヨーネ:作曲
(チェンバロ)リナルド・アレッサンドリーニ
(2分28秒)
<OPUS111 OPS 30-11>
1603年出版

アスカニオ・マイヨーネ
Ascanio Mayone (1565-1627)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ascanio_Mayone
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「トッカータ 第1番」
ジョヴァンニ・サルヴァトーレ:作曲
(チェンバロ)リナルド・アレッサンドリーニ
(3分27秒)
<OPUS111 OPS 30-11>

「フランス風カンツォン 第3番」
ジョヴァンニ・サルヴァトーレ:作曲
(チェンバロ)リナルド・アレッサンドリーニ
(3分38秒)
<OPUS111 OPS 30-11>

Giovanni Salvatore (1615-1688)
https://en.wikipedia.org/wiki/Giovanni_Salvatore
生前より高く評価され、ポリフォニーの作曲においてはフレスコバルディより素晴らしいと評された
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「カンタータ「星の舞台に」」
プロヴェンツァーレ:作曲
(ソプラノ)アントネッラ・イッポリート、(合奏)カペラ・ナポリターナ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(9分59秒)
<GLOSSA GCD C80023>

クリスマスにちなんだ作品、セラフィムの嘆き
Francesco Provenzale, 1624年9月15日 - 1704年9月6日
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「パストラーレ」
ガエターノ・グレコ:作曲
(チェンバロ)エンリコ・バイアーノ
(1分42秒)
<GLOSSA GCD C80023>

Gaetano Greco (1657-1728)
https://en.wikipedia.org/wiki/Gaetano_Greco
1657年頃ナポリに生まれ
ジョヴァンニ・サルヴァトーレのもとで学ぶ
D.スカルラッティやポルポラの師
〜〜〜〜〜
「パストラーレ」
作曲者不詳:作曲
(チェンバロ)エンリコ・バイアーノ
(2分28秒)
<GLOSSA GCD C80023>

パストラーレ
パストラミ、ペスカトーレ…とボケようと思ったけどパストラミの語源を辿るとパストラーレと根っこが同じだったでござる( ᐛ)
pastrami:イディッシュ語−ルーマニア語−ラテン語pastor
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「カンタータ「なぜここにいるのか、羊飼いよ」」
ニコラ・ファーゴ:作曲
(ソプラノ)アントネッラ・イッポリート、(アルト)ダニエラ・デル・モナコ、(合奏)カペラ・ナポリターナ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(12分21秒)
<GLOSSA GCD C80023>

天使と羊飼いのアリアが一曲ずつ、最後に重唱
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古楽の楽しみ 2020/10/21(水)放送分
▽17、18世紀 ナポリで活躍した作曲家の声楽作品(3)
ご案内:渡邊孝/17世紀にナポリで活躍したクリストファロ・カレザーナ、ピエトロ・アンドレア・ツィアーニの作品を中心にお送りします。

イタリアの自宅から

クリストファロ・カレザーナ
ナポリにおける重要な作曲家の一人
1640年頃ヴェネツィアに生まれる
ピエトロ・アンドレア・ツィアーニに師事
1688 サントノフリオ・ア・ポルタ・カプアーナ音楽院の楽長に就任
クリスマスのためのカンタータを多く残す

「カンタータ「徹夜祭」」
カレザーナ:作曲
(ソプラノ)マリア・グラツィア・スキアーヴォ、(ソプラノ)ヴァレンティーナ・ヴァリアーレ、(カウンターテナー)フィリッポ・ミネッチャ
(テノール)ジュゼッペ・デ・ヴィットリオ、(テノール)ロザリオ・トタロ、(バス)ジュゼッペ・ナヴィリオ、(合奏)イ・トゥルキーニ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(15分56秒)
<GLOSSA GCD 922601>
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「ソナタ 作品7第17」
ツィアーニ:作曲
(合奏)イ・トゥルキーニ
(6分16秒)
<GLOSSA GCD 922601>

カレザーナの師
1616年ヴェネツィア生まれ
各地で活躍した後サンマルコ大聖堂の第一オルガン奏者に
晩年はナポリ王国の宮廷副楽長に就任
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「カンタータ「幸運に恵まれているように見える、優美なパルテノペ」」
カレザーナ:作曲
(ソプラノ)マリア・グラツィア・スキアーヴォ、(合奏)イ・トゥルキーニ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(11分54秒)
<GLOSSA GCD 922601>

1699年 高齢のフランチェスコ・プロヴェンツァーレからサン・ジェナーロ財務省の主任の座を引き継ぐ
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「カンタータ「マギの礼拝」」
カレザーナ:作曲
(ソプラノ)マリア・グラツィア・スキアーヴォ、(ソプラノ)ヴァレンティーナ・ヴァリアーレ、(カウンターテナー)フィリッポ・ミネッチャ
(テノール)ジュゼッペ・デ・ヴィットリオ、(テノール)ロザリオ・トタロ、(バス)ジュゼッペ・ナヴィリオ、(合奏)イ・トゥルキーニ、(指揮)アントニオ・フローリオ
(13分24秒)
<GLOSSA GCD 922601>

1676年 クリスマスのためのカンタータ
幼子イエスのもとを星の導きによって訪れる三博士、福音書の物語
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(木曜日は体調不良でサボる)
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古楽の楽しみ 2020/10/23(金)放送分
▽17、18世紀 ナポリで活躍した作曲家の声楽作品(5)
ご案内:渡邊孝/16世紀のナポリにおいて、人気を博したヴィラネッラを中心にお送りします。

ナポリ風の粗野な歌曲集
1530年代
ナポリ方言、3声4声

素朴な農民的、牧歌的。真面目とは言えない時には下品。言葉遊び
起源は明らかではないが古詩に由来し上層階級に幅広く受け入れられていた
作曲家不詳だが用いられた対位法は明らかにプロの作曲家の手による
洗練された相手に向けて

「ヴィラネッタを歌うことにしたほうがいいんじゃない?」
作曲者不詳:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(4分40秒)
<Opus111 OPS 30-214>

3つの別の歌曲が挿入されている
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「キキリキ」
作曲者不詳:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(3分31秒)
<Opus111 OPS 30-214>
めんどりとおんどりの話

「カタリーナ」
作曲者不詳:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(2分42秒)
<Opus111 OPS 30-214>
求愛の歌

「われわれ三人の兵士は」
トマゾ・チメッロ:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(4分04秒)
<Opus111 OPS 30-214>
われわれ三人の兵士は宿代に大金を払う用意ができている、戦いの話がいつしか女性の話
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「お嬢さん、私のジャケットを作りたいの?」
ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ・ノーラ:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(5分11秒)
<Opus111 OPS 30-214>

「私が庭に植えた豆」
ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ・ノーラ:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(3分09秒)
<Opus111 OPS 30-214>

「私はシイラと鶴が3匹のコオロギとけんかをしているのを見た」
ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ・ノーラ:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(3分11秒)
<Opus111 OPS 30-214>

「私はそれがムクドリだといい、あなたはそれをガチョウだという」
ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ・ノーラ:作曲
(合唱)ミクロログス
(2分15秒)
<Opus111 OPS 30-214>

ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ・ノーラ
作曲家・詩人
1510〜20の間にナポリ近郊ノーラにて生まれる
教会楽長をつとめヴィラネッタやマドリガーレを多く残す
1541年に出版されたヴィラネッラ集は高く評価される
https://en.wikipedia.org/wiki/Giovanni_Domenico_da_Nola
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ムクドリは樹上、ガチョウは水辺。
姿も生態もまるで違う鳥の名前を言い合うのは盛大な記憶違いか何らかの風刺でしょうなw
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「時は過ぎた」
作曲者不詳:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(3分45秒)
<Opus111 OPS 30-214>

「カササギが踊っているのを見た」
ジョヴァン・トマゾ・ディ・マイオ:作曲
(合唱)ミクロログス、(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(3分30秒)
<Opus111 OPS 30-214>

「スパニョレッタ」
作曲者不詳:作曲
(合奏)カペラ・デ・トゥルキーニ
(3分36秒)
<Opus111 OPS 30-214>

ヴィラネッラを収めた曲集は1537年初めて出版、たちまち人気を博す
広く受け入れられアルプスの北側まで及ぶ
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「サンタ・ルチア」
テオドロ・コットラウ:作曲
(テノール)ジャンニ・ラマーニャ、(ギター)アントネッロ・パリオッティ、(マンドリン)ミケーレ・デ・マルティーノ、(ギター)フランチェスコ・フスコ
(4分42秒)
<Frame,Campione & Associati2005 QF 0552-2>

その後ヴィラネッラがどのように姿を変え浸透していったか
1849年 我々にとってはなじみの深い歌曲
〜〜〜〜〜
(タ〜〜〜〜をどれだけ伸ばせるかのコントを思い出す)
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