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2020年11月19日19:58

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生活保護受給者が障害者の当事者組織から学ぶこと

今日は内視鏡検査だった。2回目の経験だが、1回目より辛かった。1回目では十二指腸潰瘍のためその入り口が変形しており、スコープが入ることができないまま終わったが、今回はそういうことはなく十分な時間をかけたため、辛さも増加したわけだ。内臓に外から固いものを突っ込まれるのは、逃げ出したいほどの苦痛だった。しかし、治療前には、そういう苦痛が三日三晩続いて、「もう生きていなくてもいいから」と言いたくなったのだから、15分くらいの苦痛は我慢する意味もあろうかと思う。
明日は、千葉市で「2013生活保護基準引下げ違憲訴訟」の口頭弁論があるので、原告として千葉市まで出かけることになる。地区の生活と健康を守る会及び共産党支部に所属していた時には、私には「利用価値」があることから地元から千葉地裁までの車を持つ人の送り迎え付きだったが、あらかじめ覚悟の上だが、会・党を出た瞬間から私は「囲い込み」の外に出た不埒ものとなった。脳内出血で倒れ、脊柱管狭窄もひどくなった頃なので、この訴訟をつぶすつもりで送り迎えを止めたのだろうが、ところが私は自宅から痛みをこらえて千葉地裁まで電車と徒歩で通い続けたものだから、予想が外れたということだろう。
生活保護受給者がある程度組織されている地域と、そうでない地域とでは福祉事務所の対応にも差が出てくる。例えば数日前に出ていた「火災保険料を住宅扶助で出さない」福祉事務所があり、その場合は生活保護受給者が自分で工面しなければならないといったことだ。こういうのは一面では生活保護受給者が組織の力・圧力で抗議しなければ道は開けない。仕方がないから共産党や生健会の「お世話」になると、「ただより高い物はない」ということになる。私の場合は生活保護申請の際の立ち合いについて地区の生健会会長(兼共産党地区委員)に相談したら、その場で「赤旗は読んでいるか?」と言われた。「順調」に行くと、生活保護を受給しながら一生、新聞拡張・配達の無給ボランティアをする羽目になる。だから生活保護受給者には「自前」の組織がどうしても必要なのだ。この点で私は『ニーズ中心の福祉社会へ』という本と『当事者主権』という本に大変教えられるところがあった。2冊とも上野千鶴子さんと中西正司さんが共著。中西さんは「全国自立生活センター協議会」の代表で障害者運動のリーダーと言える人だ。障害者が当事者として主権を行使する運動の中から、当事者が相互に助け合う組織を創り出した。おそらく背景には、「青い芝の会」などの「過激」な障害者運動があるのだろう。しかし、ある時期には「青い芝の会」にしても部落差別糾弾闘争にしても必要なのだと思う。私は「市民の合意」というものが生活保護基準にしても重要だと考えるが、それは生活保護受給者や障害者の「言いたいことを言う自由」が前提になければならないと思う。
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