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2020年09月29日23:03

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運転手だけに負担を負わせる仕組みに問題あると思う。

私の親友のタクシー運転手が言っていました。

まず、初代型のジャパンタクシーだと車椅子を乗せるのに三十数行程の作業があり、慣れないと数十分と、かなりの時間と労力が必要になるのだとか。

タクシー運転手の高齢化が問題になっていますが、60歳を超えたような普段体力を使わない運転手にとって、かなりの重労働なんだそうです。

しかも横からの搬入なので、狭い道路では対向車や後続車にクラクション鳴らされまくりだそうです。広い国道ならそれはそれで、すぐ横を猛スピードで走るダンプカーや大型貨物車に恐怖を感じながらの作業になると言っていました。

涼しく、晴れた日なら良いですが、雨が降っていたり、夏場などは地獄だと言っていました。

車椅子は乗せるだけでは終わりません。降ろす時も同じぐらいの行程があるんだと思います。


会社で研修をやらないからと批判がありますが、殆どの会社は数ヶ月に1度程度はやっているそうです。

しかし、この行程の多さに高齢の運転手などは数週間したら忘れてしまうんだとか。

数日に1回でも乗せていれば覚えていられますが、その親友の話だと年に1度乗せるかどうかで、まだ1度も乗せて無い運転手も沢山いるんだそうです。そりゃ覚えてられないでしょうね。

しかも、その奇跡的な場面の為に20時間以上連続で働いた後、精もこんも尽き果てた状態で数時間の研修を野外で行うのだと、嘆いていました。

そして車椅子を乗せたとて殆ど運転手に手当らしいものは付かず、その間の時間はロスタイムということになります。

時間にもよりますが、1時間3千円〜、稼ぐ者で6千円〜の売り上げが消えるんだそうです。

運転手にも家族のある者もいます。借金を抱えている者もいます。時給や決まった給料体系でないタクシー運転手にとって、車椅子の方に当たってしまうことは悲劇なのだそうです。

そして心優しい運転手などは、車椅子に当たらないように願う自分に自己嫌悪を抱きながら毎日心苦しい気持ちで乗務するのに疲れ、タクシー業界を去る方もいるんだとか。

車椅子の方になんの罪もありません、

負担のすべてをタクシー運転手に押し付け、出来なければ処分というあまりにも理不尽なこの仕組みを作り上げた国(国土交通省の大臣は歴代、公明党さんかな)に問題があるのだと思います。

車椅子の方の味方をして、タクシー運転手を裁けば、どう考えても世の中的に印象良くなりますもんね。


おそらくこのニュースで処分を受けた運転手さんはこの会社にはいづらくなり、クビとなり、その情報は業界で共有しているので、他のタクシー会社から採用してはもらえず、他の業界で働くことになるのでしょうね。高齢の方なら、今の世の中、再就職の口を探すのは容易ではないでしょうね。

タクシー運転手を好きでやっていたなら、悲劇以上の何物でもありませんね。

車椅子の方を乗せたら、それににあうだけの手当を出すとか、会社で表彰するとか、運転手さんにもなんらかのインセンティブを与えてあげないとかわいそうだと思います。

このコロナ渦の中でさえ人手不足が叫ばれているタクシー業界から、さらに人は去っていってしまうんではないでしょうか。



■ユニバーサルデザインのタクシー、車いす乗車拒否で処分
(朝日新聞デジタル - 09月29日 19:06)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6249601
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