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2020年07月12日11:44

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コロナ下での新しい生き方

 6月から塾を再開し、塾の玄関扉は常時開け放し、後方の非常用窓も改造して開けられるようにもして、生徒講師ともにマスク着用の下での授業にもだいぶ慣れて来ました。

 一方で東京では、このところ連日感染者が200人を超えるなど、第二波や医療崩壊への危惧が叫ばれており、江東区の小学校でも複数の先生の感染で休校になったり、中学生が感染したりと、身近にも危険が迫って来ているという危機感もあります。

 この状況を、我々はどのように考えれば良いのでしょうか。

 誰もが考えたくないことだからか、報道では日々の状況や、近々のことしか取り上げられていない気もしますが、今回のコロナ問題で最も大切な視点は、「いつ終わるのか分からない」ということだと思います。

 「収束」や「終息」のシナリオとして、有効なワクチンの開発にしても、来年には何とかという説もある中で、世界中に行き渡るようになるまでに5年はかかるという研究者もいるくらいです。

 例えば、ウィズコロナは1年限定とか、期限が決まっているのであれば、極端に言えばどれだけ自粛しても、どれだけ景気が悪くなるにしても、人々は仕方がないと受け止められると思いますし、そうするべきでしょう。

 しかしながら、いつまでになるか全く分からない状況にあっては、少なくとも我々の年代以下については、ある程度の覚悟を決めてできる限り日常の生活をしていくしかないのではないでしょうか。

 期限が決められていないということは、非常に極端に言えばずっとこのままかも知れず、そうなれば新しい生活云々というよりも、それぞれの人々の人生に関わる問題だからです。

 もちろん、マスクをしたり手洗いをしたりということは、身を守るということと同時に今や社会的なルールでもあって守るのは当然ですし、3密を避けるなど、様々に取り上げられている感染予防策はそれぞれに考えていく必要があります。

 ただ、仮にこの状況が5年続くようなことになれば、例えば今の中学生が多感な10代を、自粛の中で何もできなかったということになりかねず、この期間の経験が希薄になることは、いずれ大きな問題になるはずです。

 また、今回のコロナ下で、結婚や妊娠を先送りしているという方も多いそうですが、それもいつまでという期限が決められていない以上、機を逃すことにもなるかもしれません。

 感染すると重症化のリスクの高い老年層は別かもしれませんが、少なくとも現役世代については、できる範囲で普通に過ごし、それぞれの人生を送っていくしかないと思うのです。

 一つ言えることは、できるだけ普通に過ごす中で、起こり得る周囲の感染については冷静に受け止め、ある意味鷹揚に構える必要があります。

 先日、ある小劇場で、役者の方が体調不良にも関わらず舞台に出演したことにより、他の役者さんや観客の方にまで新型コロナウィルスの感染が拡大し、いわゆるクラスターになったということが話題になりました。

 主催者も、その役者さんの体調不良を確認していたとのことで批判を浴びましたが、普通に考えれば、その舞台を取りやめればチケット代金は返金しなければいけないばかりか、一義的には沢山の方の期待を裏切ることにもなるわけですから、目を瞑ってやってしまいたいという気持ちも分からないではありません。

 しかし、そういうふうに、役者さんの体調不良によって舞台が急遽中止になるようなことに、主催者側はそのリスクを受け入れること求められますし、当然チケットを買って楽しみにしていた観客の方も、「そういうことなら仕方がない」と寛容に受け止める姿勢が必要になります。ウィズコロナとはそういう世界です。

 学校関係の感染も度々ニュースになっており、休校になったりということもありますが、塾としても他人ごとではなく、恐らく関係者の中に感染者が出るようなことがあれば、保健所や行政からしばし休業要請が出る可能性もあります。

 そういうことを踏まえて、普通の日常をできるだけ送っていかないと、経済を回すということだけでなく、それぞれの人生そのものが必要以上にとめどなく大きく棄損することになるはずです。

 今は見かけなくなりましたが、以前は交番の前に「東京都の交通事故状況」を知らせる掲示があり、大体1日の事故の数が100〜200で、死者数が1〜2人程度だったと記憶しています。

 この数字を見て、自転車に乗るのをやめたり、まして外出自粛をするようなことはなく、それぞれが交通に気を付けるということで日々の生活を送るわけです。

 都内の感染者数が200人とか聞くと、非常に大きな人数のようにも思いますが、1400万人の中の人数でもあり、必要以上に恐れることもないと思います。

 先日テレビでビートたけしさんが「みんな出てないオバケを怖がってる気がする、どうしてこんなになっちゃうんだろう。」と言っていましたが、要するにコロナ下で生きていく覚悟を決めなければならないということです。

 コロナとともに社会がある期限が決まっていない以上、新しい生活というよりも、新しい生き方をそれぞれが模索して、新しい人生を築いていくしかない、その覚悟がそれぞれに求められているのだと私は考えております。
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