足は土塊(つちくれ)を信仰す(the planet named earth)
名づけえずあるいは名づけえたとても四文字を呼ばふ無垢われになく
わが罪をよみあげ友は訣別す芝居のやうに空は晴れたり
空と宇宙の境界線はどこなのか私はどこまで私でゐるの
ようこそとオープンにされた心でもすべりこんだら鍵お忘れなく
富士山を望む地に父の建てし家富士隠れても思ひ出褪せず
エメラルドグリーンのフェンスに腕からめマメ科の蔓は雅びやかなり
【余談】
今月も添削はいただいてないかと思います。見落としているだけかもしれませんが…。
1首め。四文字はもちろんYHVHです。神を求めるのは無垢だからなのか、無垢ならざるからなのか。どちらかといえば私は後者を採りたいところところながら、敢えて前者を装って詠むのです。人前で声高に神の名を呼ぶのであれば…。
2首め。傷はもうずいぶん癒えたのか。見ないように触れないようにしてきたから記憶が薄れただけなのか。でも、ようやく訣別を言葉にできるようになりました。
個人的には6首めが一番すっきりと好きです。
タイトルは、まぁ。土塊=EARTH=地球、という思いつきは高校時代くらいから引きずっています。そして、もし何者かを信仰するなら、その信仰は地に足のついた、自らの基礎となる、そんなものであってほしいとも思います。私は無信仰なんですけどね。
【余談終了】
※短歌は「万象」に掲載したものの再録です(一部修正あるかも
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