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2020年05月22日19:53

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無言歌は続く

 午前中は野菜の手入れ スイカもトマトもきゅうりも順調だ 今年はリンゴがなっていない あれほど花が咲いたが 一つ二つ 消毒をしないので虫に食われたようだ しょうがない その代わりみかんがたくさんとれそうだ その後柿ばたけで追肥 花の時期に追肥をする スイカも 古いタネを撒いたのが三月 なぜか今頃出てきた 不思議だね

  今宵の音楽は  『ニーベルングの指環』
 第3日 『神々の黄昏』(Götterdämmerung)
 【第2幕】裏切られたと勘違いしたブリュンヒルデ ハーゲンに「ジークフリートは背中に弱点がある」と教えて
 【第3幕】ハーゲンがジークフリートを殺し 「ジークフリートの葬送行進曲」が流れる中 ラインの娘たちからすべてを聞いたブリュンヒルデは ジークフリートの遺体の周りに薪を積んで火を放 "ジークフリートへの愛を歌いながら"炎の中へ身を投げる 
 指輪はラインの底に戻り 呪いは解け ブリュンヒルデの放った火は 神々の居城ヴァルハラにも燃え移り 神々は火に包まれ その栄華は終焉 偶然にも今日はワーグナー の生まれた日だ ワーグナー で思い出すのは中公文庫 「狂王ルートヴィヒ」 この本も面白かったな バイロイト祝祭劇場の柿落としには ベートーヴェン の第九が演奏されたのこと 他に本では新書館で出した ワーグナー 神々の黄昏 と云ふのも持っている

  嚴頭の辞

 1903年 明治で云ふ処三十六年 「万有の真相は唯一言にして悉(つく)す 曰く不可解」の言葉を残して 第一高等学校生徒藤村操が 日光華厳の滝に身を投じた 齢十八歳

 実際はもっと長い 暇なので全文を載せておこう

 「巌頭(がんとう)之感」
 悠々たる哉天壌
 遼々たる哉古今
 五尺の小躯を以て此大をはからむとす
 ホレーショの哲学竟(つい)に
 何等のオーソリティーを価するものぞ
 万有の真相は唯だ一言にして悉す
 曰く「不可解」
 我この恨(うらみ)を懐(いだ)いて煩悶終に死を決するに至る

 既に巌頭に立つに及んで
 胸中何等の不安あるなし
 始めて知る
 大なる悲観は大なる楽観に一致するを
 
  私の好きな詩歌 晩春の別離 島崎藤村

  時は暮れ行く春よりぞ
  また短きはなかるらむ
  恨《うらみ》は友の別れより
  さらに長きはなかるらむ
 略
  春去り行かば青によし
  奈良の都に尋ね入り
  としつき君がこひ慕ふ
  御堂《みだう》のうちに遊ぶとき
  古き芸術《たくみ》の花の香《か》の
  伽藍《がらん》の壁《かべ》に遺りなば
  いかに韻《にほひ》を身にしめて
  深き思に沈むらむ
  略 
  あゝいつかまた相逢うて
  もとの契りをあたゝめむ
  梅も桜も散りはてて
  すでに柳はふかみどり
  人はあかねど行く春を
  いつまでこゝにとゞむべき
  われに惜むな家づとの
  一枝の筆の花の色香を

 全部で11群ある詩だが 三つだけ書き出した 昔の人の文章は美しいね
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