コロナショックが世界中に広がり、
100年前に起きた、人類の悪夢とも言える
世界大恐慌が再びやって来ようとしている。
2020年の世界経済は、
1929年に世界を貧困地獄に突き落とした
「世界大恐慌の再来となる可能性がある」
という驚くべき内容を、IMFは発表しました。
また、ゴールドマンサックスは、
4月-6月期の日本のGDPは、
年率換算でマイナス25%という
ありえないような試算を出しました。
コロナショックの閉塞感と、
経済的な不安からこの後どうなるのか、
想像することさえ難しいかもしれません。
ですが、まさにこれからやってくるかもしれない
日本の姿に似た現象が起きた国があります...
それは世界大恐慌期のドイツです。
時を遡ること約90年前の1929年。
アメリカのバブル崩壊を発端として、
その影響は世界まで波及しました。
ドイツはこの世界大恐慌の影響を受け、
一時は失業率が44%、
そして自殺率、犯罪率、栄養失調、
人間が文化的生活を営む上で必要な
すべての指標が、
大恐慌発生後のドイツでは
異常な値を示していました。
当時は社会保障なども充実しておらず、
町中に失業者が溢れかえり、
飢餓で子供が死んでいく。
生きるためには他人を殺して
食べ物を奪わないと生きていけない。
ドイツ国内はまさに
生き地獄と化していました。
ここから抜け出すためなら、
人々は何でもしたい。
当時のドイツの国民は不安にかられ、
思考停止に陥っていました。
この思考停止の状態であるドイツ国民は、
見せかけの救世主、つまりヒトラーを
信仰してしまったのです。
世の中が平和に安定しているときなら、
ナチスのような個人の自由がなく、
自分たちは選ばれた人種だ
などという思想は、
見向きもされなかったでしょう。
しかし、彼らは
今のこの状況を抜け出したい。
ただそのことしか考えることができない
精神状態になっていました。
まさにこの状況こそが、
国民自らナチスを支持する
土壌をつくり出してしまったのです。
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