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2020年04月24日05:37

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『幽☆遊☆白書2』小説書いてみた!第2話(∩´∀`)∩

前回の小説を書く練習で書いた「幽遊白書2」の続きが気になると言ってもらえて嬉しかったので、2話以降も書いてみることになりましたぴかぴか(新しい)
不定期ですが最終話まで書きたいと思うのでお時間あるときに1話も読んで感想などよろしくお願いします(*´▽`*)※あえての祐輔表記でしたがやはりファンの皆さんにおなじみの幽助に直しての連載にしました



第2話 『動乱』

2日後、調査チームとして結成された幽助、蔵馬、飛影の3人が人間界へと向かうべく何者かによって開けられた穴の前に集まった。

「穴ってのはこれか・・・」
直径5メートル程度の穴を見上げ幽助がつぶやく。
周りを見渡しても何か装置のようなもので開けた痕跡は残っていない。
「空間に無理やり穴をあけるなんて芸当のできるやつはおそらく魔界広しといえどそうは存在しないだろうな」

情報収集をある程度終えてきた蔵馬が続ける
「おそらく桑原くんのような能力者が人間界に入って行ったやつらの中にいるのだろう」
「相手の目的もどんな奴かも不明だし気は抜けねーな」
幽助はそう言いつつも退屈なパトロールよりも面白くなりそうだと思っていた。
まだこの時は…

開けられた穴の性質が不明なためそこから入るのはやめ安全を考慮して霊界側が特別に結界を解除して人間界へ入ることとなった。

「おお〜幽助!蔵馬も飛影も久しぶりだね〜元気してたかい?」
「ぼたんか、まぁ1回死んでるけどな、元気してるぜ」
人間界側で出迎えてくれたぼたんと挨拶をかわし情報を聞き出す。

「人間界のほうはどんな様子なんだ?」
「それがね〜、、、まだ大きな動きがないんだよ。妖気を消して潜んでいるらしくてね、尻尾すらつかめてない状態なんだわ」
幽助の質問にすまなそうに答えるぼたん。
「ふん、霊界のやつらもたいしたことないな」
「相変わらず不愛想ねあんたわ」
「そいつらが動くまではほんの少しの妖気の動きをさぐるくらいしかできないわけか・・・」
(黄泉が関係しているふしが少しある、前回の幹部会議のあとから行方がつかめていない)
蔵馬の「心ここにあらず」の様子を察して幽助が口を開く
「まぁここでぐだぐだやってても何も解決しねーんだ、とりあえずばーさんとこに墓参りいこーぜ」


一行は墓参りを済ませ、昔修行を受けた道場や稽古場、幻海の遺言に従い残された山や川などの自然にあふれた敷地を一通り巡り暗黒武術会などの思い出話に花を咲かせた。

しかし静かに流れる時間を切り裂くように一同に緊張が走った。
妖気である。それもかなり強い妖気。
「これは・・・」
ぼたんが口を開けたときには幽助、飛影、蔵馬の3人は飛び出していた。
相手に気配を悟られないように妖気を消して動きがあった場所へと急ぐ。

しかしその道中、あれほど強く感じた妖気の反応が消えた。1つの霊気の反応が消えると同時に…
幽助にとっては・・・いや飛影と蔵馬にとっても懐かしい霊気が消えた。
「桑原ぁ!」
幽助は叫ぶと同時にスピードを一気に上げた。
「ちっ!」
(やつらには気取られるがそんなことを言ってる場合じゃなくなったな・・・)
飛影と蔵馬も幽助に続く。

妖気が消えた場所へと到着した3人がみたのは、血だらけの姿で横たわる懐かしい戦友の姿だった。

「桑原っ・・・」
「よ・・・よう浦飯か・・・」
「しゃべんじゃねぇ、傷に障る!」
誰が見ても一目でわかる相当な重傷。だが最後の力を振り絞るようにして幽助たちに起きたことを伝えた。

聞き終わるとほぼ同時に飛影が動いた。
「飛影、だめだ!」
蔵馬の制止も最早耳に届いていない様子・・・それもそのはず、桑原の話しでは雪菜がさらわれてしまったということだ。
懸命に守ったが相手の力が1枚も2枚も上手。どうすることも出来ずこのざまだ、と。

彼は涙でぬれた悔しそうな顔で救急車が到着するのを待たずして息を引き取っていった。

第2話 −完―





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