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2020年03月27日11:00

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イタズラ電話

ことの始まりは一本のイタズラ電話だった。

C社がまだ大須賀のマンション内にあった頃、
会社に一本の電話があった。

最初、他の社員が受けたのだが、
どうにもこうにも話にならない様子で、
切ってしまった。

が、再び同じ人間かららしい電話がかかってきた。

僕が出てみると、
電話の向こうで
「もちもちぷんぷ〜ん!」って
雄叫びがあった。
何事か?と思って、
「どちら様でしょうか?」
と返したところ、さらに
「きゅぴるぴ」
とかえってくる。
「申し訳ありません。
 お話の内容がよくわからないのですが?」というと、
さらに
「ぷぷろぽ〜」
僕はなるほどね。と思ったわけさ。
そっちがその気なら、こっちにも覚悟はある。
僕は返したさ。
「ぷるぷろっぽ〜!」
電話の向こうに戸惑いの雰囲気。
しかし
「パピポプ〜」
後には引けないようだ。
「ポプポプルップ〜」
「ペロペロプポ〜」
「ぱぴぽろぱ〜」
ガッちゃん言葉の応酬である。

終いにゃ、向こうが根負けして笑い出し、
電話が切れた。
二度とかかって来ることはなかった。
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