18日夜、良好な透明度の夜空だったので、望遠ズームレンズを付けたデジタルカメラを三脚で固定して、冬の1等星の撮り比べをしてみました。2018年10月にも同様の撮影を試みた時は、ポルックスを撮影する直前に曇られてしまいましたが、今回は安定した晴天に恵まれ、東京都内から十分な条件で見える7つの冬の1等星全てを写せました。
ベテルギウス(オリオン座)
リゲル(オリオン座)
シリウス(おおいぬ座)
プロキオン(こいぬ座)
アルデバラン(おうし座)
カペラ(ぎょしゃ座)
ポルックス(ふたご座)
2020年2月18日夜、1秒露光×10、EF-S55-250mmF4-5.6IS STM(135mm,F5.0)、キヤノンEOS Kiss X6i改造機(ISO6400,JPEG)、固定撮影(カメラ三脚使用)、クロスフィルター及びソフトフィルター使用、東京都足立区にて
※1800万画素のうち、700万画素相当の範囲を切り出し
こうして並べてみると、一口に1等星とは言っても、明るさや色合いにかなりの差があることがわかります。
明るさはシリウスが飛び抜けて明るく、カペラがそれに続く感じで、この2星は大都市の明るい夜空でも容易に見つけられます。そして、本来は冬の大三角を形作るほど容易に見えるはずのベテルギウスが、近年にない極端な減光を起こして、ふたご座のポルックスはおろか2等星のカストルよりも暗いくらいになっています。
色合いは表面温度が低いベテルギウスがとりわけ赤く写り、アルデバランやポルックスはそれよりは明るいオレンジ色、カペラは太陽に近い黄色です。プロキオンはそれより白っぽい淡黄色、シリウスはほぼ白色で、特に表面温度が高いリゲルは青みを帯びた白に写りました。
ベテルギウスに関しては、2018年10月にも同じ機材で撮影しているので、それと並べて比較してみたものを次回の日記にアップしたいと思います。
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