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2020年03月11日02:16

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日本アカデミー賞、シム・ウンギョンのことなど。

 録画してあった第43回日本アカデミー賞を見た。
 『翔んで埼玉』の武内英樹監督が最優秀監督賞だとか、いろんな「エー!」があったけど、いい意味で驚いたのは2つ。
 一つは『閉鎖病棟 それぞれの朝』の小松菜奈の屋上から飛び降りる場面が、スタントなしで本人が飛び降りていたこと。ワイヤーとクッションありだがそれでもCG全盛のこの時代に本人が演るか? 『キングダム』の長澤まさみは最優秀助演女優賞をもらったけど、どっちが…いや、やめとこう(笑)。

 もう一つ驚いたのは、やはり最優秀主演女優賞をもらったのがシム・ウンギョンだったってこと。まさか韓国の女優さんがノミネートする…のみならず、最優秀賞まであげちゃうなんて!  まるで本家、米アカデミー作品賞『パラサイト』のパロディみたいだ。
 本人も獲るとは思っていなかったようで、「発表します」の段階では「わ〜」という感じでウンギョンさん手を叩いてニコニコ笑っているが、自分の名前が読み上げられた瞬間、「え」という表情をしたかと思うとたちまち顔がこわばって動揺し始めている。本人には悪いけど、ここが彼女のキャラと相まってすごく面白い(笑)。その後、TV局の編集で、いきなり壇上で泣き出すウンギョンさんの姿に場面が飛んでいるけど、ノーカットで見たかったなあ(昔はこの番組、生放送じゃなかったっけ?)。もしTVのやらせで、本当は事前に知らされていて、あの反応だったとしたら、それはそれで相当な役者で…やはり最優秀女優賞モノだけど(笑)。

 私は『新聞記者』が最優秀作品賞を獲ったことに対しては異論を持っているが、シム・ウンギョンが最優秀主演女優賞を獲ったことについては異論はない。できればやはり昨年にテアトル系で公開された『ブルーアワーにぶっ飛ばす』と2本合わせて、最優秀女優賞としてあげてほしかった(こちらは助演扱いだろうけど)。というのも、『新聞記者』のシリアスな新聞記者役と、『ブルーアワー〜』の夏帆の生意気な後輩役とでは、まったく正反対の演技である。この演技の振り幅が女優シム・ウンギョンの実力なのである。私は昨年、両方見て、本当にビックリしてしまった。まあ、壇上で緊張しまくっている彼女を見ると、後者がたぶん本人に近いように思えるが。
 あと大変失礼かもしれないけど、ウンギョンさんは美人じゃないところがいいよね。可愛い、というのともまた違う(どんどん失礼になる)。こういう女優さんは私個人の見立てだけど、どんな役でもできると思うし、演技力もどんどん研きがかかると思う。
 彼女が獲って、本当によかった。

 『ブルーアワー〜』で夏帆とウマがあったのか、現在公開中の『架空OL日記』でシム・ウンギュンと再び共演しているみたいだ。そろそろ回数が減らされそうなので早く見に行きたいが、見に行く時間を作るのが難しい。

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