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2020年02月12日22:21

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【アニメ】ダグラム《伍》

フォン大佐が最も信頼する部下であるザルツェフ少佐を呼び寄せる。ザルツェフ率いる『24部隊』に与えられたのは3機のソルティックのみ。まともに戦ってはダグラムに対して勝ち目は無いと、装甲を外して徹底的に軽量化。極限までに運動性能を高めた機体と、三位一体のコンビネーション攻撃により立ち向かう。
このソルティック、頭部や手、足以外は迷彩模様の防護服ってデザインがシビれる。左腕にはシールドってのも良いね。
しかし装甲を撤去する作業員達が悪ノリし過ぎで、ちょっと浮いてるな。

フェスタの代わりに、ボナールGP会場で知り合った男ジョルジュが登場。何かとデロイア7のメンバーに絡み、最終的には仲間となるのだが、何故か妙にみんな冷たい態度なのは解せない。地元暴走族のリーダーで地理にも精通しているし、頭数は多いに越した事無いのにな。特にビリーの生意気な態度は何だかね。

同じくGP会場から登場した謎の男『J・ロック』。隻眼のヒゲで海賊風。名前も何と言いますか、中学生辺りが思い付く『如何にも』カッコつけましたって感じの名前。
6輪のバギーを駆り、その辺のゲリラ連中の親分的な雰囲気を漂わせる。
クリン達が秘密のアジトに呼び出され、秘密裏に開発した『ターボザック』を渡される。
後に『連邦軍より先に開発に成功』なんてセリフがあったが、ダグラムといい、ゲリラ側の方が優秀な兵器を開発する能力が高い様だ。やはり星1個丸ごと分の土地や資源があり、それに伴う企業や研究機関、それなりの人材とかも揃っているからかな。植民星と言えど既に150年もの歴史があるしね。

それまで個別に活動していたゲリラ達は組織にまとまろうと動き出し、ゲリラ会議が行われる。かつて仲間だったデスタンは完全に裏切り、ラコックの手先として情報を横流し。
デスタンは登場当初からいけ好かないヤツとして描かれていたが、やはり徹頭徹尾イヤなヤツというキャラクターな様だ。コイツは最後までイヤなヤツでい続けるのか、それとも途中で改心し(そして大抵そういうキャラは、最後にみんなの犠牲となって)大きな事を成し遂げるのか?
当のゲリラ会議では12のグループが集結するが、案の定てんでバラバラ。連邦軍(地球人)は皆殺しだと主張する過激な強行派から、話し合いによる解決を図ろうとする穏健派まで様々だが、更には、デロイア軍の上層部は連邦軍と結託しているから、まずそこから叩かなければならないと主張するグループもいる。まずは自分達の中の膿を絞り出すのが先だと言う訳だ。こうなると問題は『デロイア対地球』なる単純な話では無いって事になる。都市部ばかりを気にかけるのではなく、農村部の広い一帯にも目を向けるべきだとの主張もある。
彼等のそれぞれの主張はそれぞれに正当性や理由があり、やはりこうした問題は一筋縄でない事を痛感させられる。

バラフ軍刑務所に囚われたサマリン博士を救出する為、大規模な脱獄計画が立てられるが、ここのエピソードもなかなか面白い。
主に政治犯が収容されてる刑務所であり、当然ながら反政府思想犯が多い。脱獄の準備として手製の武器を用意し、遂に決行の日が決まる。暗号を記した空き缶を捨てると、ゲリラ達と結託しているゴミ処理業者がそれを発見し、サマリン達に知らせる。
一方で、新しく収監される者を移送するクルマを襲撃したゲリラ達は、その中の1人をチコと擦り変える。
まんまとバラフ軍刑務所に侵入したチコは、囚人達のリーダー格であるウィリーとコンタクトを取る。
この時のやり取りはちょっとくどかったかな。チコがウィリーを見つけて話し掛ける訳だけど、ウィリーの方はただ脱獄計画を練ってるだけで、サマリン博士が同じ刑務所内に囚われてる事も知らないし、それを知らせに誰かが潜り込んで来る事も知らないのだから、突然チコに話し掛けられて面食らうのは致し方ない。
にしても、2人は出会って一緒に歩きながら話をする所で、驚くウィリーに対してチコがいちいち『立ち止まらずそのまま歩け』とか『こっちを向くな』とか注意する。まぁこの手のシーンにはよくあるセリフだし、雰囲気が出てて良いんだけれど、僅か数分のやり取りの間で、その手の注意が3回も繰り返されるのだ。そこまで行くと、ウィリーがよっぽどマヌケで、こんなヤツがリーダーで脱獄計画大丈夫か?と要らぬ心配をしてしまう。

まぁそれはさて置き、サマリン博士も囚われてると知り、その居場所の目処もつく。いよいよ脱獄決行となるのだが、実は囚人仲間の中に刑務所側のスパイが紛れ込んでおり、この脱獄計画は直前でバレてしまう。
こういう所が『ダグラム』の面白さだね。一筋縄じゃ行かないと言うか、敵もなかなかしたたかで、こちら(主人公)側の思惑通りに事が進まないとかね。
計画が露呈していた事により、脱獄計画に呼応して刑務所の外から侵入を試みたJ・ロックやクリン、ロッキー達も待ち伏せに遭う。刑務所の壁を一生懸命よじ登ってる所を、敵はヘリからの毒ガスをぶっかけると言う無慈悲極まり無い攻撃には笑った。全く手も足も出ない3人は毒ガスに耐え切れずに川に転落。
その後、川に浸かって全身を洗い流し、
『喉がヒリヒリするし体中が痒くてたまらん』とか嘆いていたけど、何とも人道的な毒ガスである。

スパイとバレたチコは刑務官から拷問を受けるが、J・ロックは『まさかすぐにまた攻めて来るとは思わないだろう』だけの理由から再攻撃を決意。(敵としても、何の理由も無く『まさかすぐにまた攻撃して来る事はあるまい』なんて安易に安心してるとは思えないのだが)
この時もまた一捻りがある。時限爆弾を仕掛けた丸太を川に流し、下流に位置する刑務所の辺りで爆発する様にセット。その騒ぎに乗ってダグラムによる正面突破までを図る。
リニアキャノンの初お披露目となるが、果たしてその破壊力は一撃で正面の扉を粉砕。
刑務所側ではザルツェフ少佐が指揮を執っており、新型のCBアーマー、ブロックヘッドを投入。ダグラムとの戦闘となる。
ザルツェフ少佐は万一に備え、サマリン博士をヘリに乗せて待機する様命じる。いよいよの時はダグラムの前でヘリをホバリングさせ、相手を武装解除させる計画だった。
ところがザルツェフ少佐を良く思わない刑務所長が命令に背き、サマリン博士はゲリラ側に奪回されてしまう。
こういうくだらない見栄の張り合いとか個人のエゴによって作戦が失敗してしまうってのも面白い。きちんと伏線も張られていて、まずザルツェフ少佐が所長室に入った瞬間から
『趣味の悪い部屋だ』と難癖。
ゲリラと闘って来た自分に任せろと高圧的な少佐の態度と、それに対し自分がまるで無能みたいな扱いをされた所長が反感を覚える。
あれこれ言いすがる所長に業を煮やした少佐は
『手柄が欲しいのならくれてやる。ダグラムを倒せればどうでもいい』と言い放ち、
『後で私の部屋にコーヒーを運んでくれ。紙コップでないヤツをな』と痛烈な嫌味。
(なんか、こう書いてると悪いのは少佐みたいな感じになってくるな)
所長も所長で言い分がある。サマリン博士の身柄を抑えておく為に派遣されて来てるのだ。博士をヘリなんかに乗せて、もしゲリラに撃ち落とされでもしたら、その責任は自分に降り掛かって来る。軍人風情に命令される筋合いは無いと。
まぁそう言われれば、それもそうかもしれない。
結局そんなこんなでザルツェフの思惑は外れる。刑務所内に乱入したゲリラ達によってサマリン博士は救出され、それを知ったクリンは敵を殲滅。ザルツェフは敗走する。
この時にJ・ロックが現れ
『今回は私の勝ちだな。また会おう。次は君が笑う番かもしれんがな』
とのシビれる名台詞を吐く。

所長達は捕まり、チコも助け出される。
この回はチコがカッコ良い。カッコ良過ぎだな。
『大丈夫か?助けに来たぞ』とロッキーが飛び込むと、グッタリと横たわっていた身体を起こしながら
『たっぷり休養できたさ』と粋なジョーク。

『随分と可愛がってくれた様だな』とロッキーが刑務官に凄むと、刑務官のアゴを撫でながら
『それ程でも無いよなぁ』と余裕の笑み。

頼りになる大男でありながら、全く力みが無く飄々とした軽口を叩くチコ・グランデ。これは良いキャラだ。

因みにこの辺りから新聞記者のラルターフが
『太陽の牙』とのニックネームを付け、それがこのゲリラグループの通り名となる。
『デロイア7』ってのはロッキー達が地球にいた時の暴走族のニックネームらしい。
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