…正午まで、アルバイト。
雪にならなくて、本当に良かった。しかし、寒くて寒くて震え上がる。
帰宅後、DVDでデヴィッド・フランケル監督のイギリス・アメリカ合作映画「ワン・チャンス」と、アンリ・コルピ監督のフランス映画「かくも長き不在」を観ました。
☆「ワン・チャンス」(2013)監督 デヴィッド・フランケル 出演 ジェームズ・コーデン、アレクサンドラ・ローチ、マッケンジー・クルック、ヴァレリア・ビレロ、コルム・ミーニイ、ジュリー・ウォルターズ、ジェルマ・ルーパー
子どもの頃から典型的ないじめられっ子のポール・ポッツは、引っ込み思案で今ひとつな容姿のケータイ販売員。何をやってもうまく行かない彼の誰にも言えない夢は、オペラ歌手になることだった。
挫折のくりかえしに自信をなくしつつも、周囲の励ましに支えられながら、最後の挑戦としてオーディション番組に挑む!
…2度目の鑑賞です。
公開時に観たときには、主役の男の人 (ジェームズ・コーデン) がやたらとポール・ポッツに似てるなぁ、と思ったくらいの印象しかなかったんですけど。
…最近、オペラ好きな友人がこの映画を観てえらく感銘を受けたらしく “ 熱く ” 語られちゃって、もう一回観てみようと思った次第。(笑)
やっぱり、まぁ、そこそこ面白い “ 成功譚 ” であるということしか感じなかったなぁ。
…やっぱり、彼ほどのオペラの素養が無いからか知らん。
でも、改めて観てみて、主人公ポール・ポッツの奥さんジュールズが良かったなぁ。…彼女の支えがなかったら、現在のポール・ポッツは無かったんだろうなぁ。
…そんな奥さんの言葉。
『パバロッティは馬鹿よ。』
もう一つ。
『いい、何ごとも一歩ずつよ。』
☆「かくも長き不在」(1961)監督 アンリ・コルピ 出演 アリダ・ヴァリ、ジョルジュ・ウィルソン、ジャック・アルダン、シャルル・ブラヴェット
パリ郊外でカフェを営むテレーズはある日、店の前を通る浮浪者に目を止める。
その男は16年前にゲシュタポに不当逮捕されドイツの強制収容所に連行され、行方不明になった彼女の夫アルベールにそっくりであった。
テレーズはその男に話しかけコンタクトを取るが、その男は記憶喪失だった……。
…こ、これは、思った以上に重い重い映画でしたね。
脚本はマルグリット・デュラスとジェラール・ジャルロで、1961年のルイ・デリュック賞及び第14回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞。
戦争の “ 傷痕 ” を、これほど見事に描き出した映画もなかなかありません!
ラストがあまりにも痛々しくも、切ないです。…必見。オススメです!
アリダ・ヴァリ演じるテレーズが切な過ぎる。…アリダ・ヴァリ、名演ッ! 彼女が素晴らしいです。
…名作です!
「ワン・チャンス」では “ 誰も寝てはならぬ ” 、そして「かくも長き不在」では “ セビリアの理髪師 “ が重要なキーワードとなっていました。両方ともオペラの名曲です。
…偶然にそうなったワケですが、オモシロイもんですね。
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