mixiユーザー(id:16748406)

2020年01月22日10:14

71 view

読了

今年は例年通りとはなかなかいかないのですが、電車の中で座れると読書の時間です。
「大名絵師写楽」野口 卓著 2018年9月25日発行 新潮社刊 読了
大変楽しく読ませて貰いました。

そして何よりは江戸を熟知して「ダウト(嘘)」が無かったからです。
で、写楽は誰? の謎解き小説では無く、江戸の文化を背負った蔦屋重三郎の苦悩も描いてます。
勿論 写楽はこの人 という揺るぎ無い自信から書き上げたんだと思います。
で、今まで読んだ中で一番信用出来そうな人と背景でした。だから面白い!!

作者は昭和19年徳島市生まれの方です。
徳島は、旧国名が「阿波の国」です。そんな事から書いたのだと推理します。
斎藤 月岑著「東都歳時記」の中に出て来る阿波の能役者・斎藤十郎兵衛である。
と言うわずか三行にも満たない文章からこの小説を仕上げた・・・只々 凄い!

私も映画「写楽」篠田正浩監督作品に出た時に、色々と読ませて貰いました。
最後のページに参考文献が出てましたが、何冊か読んでました。
映画(皆川博子原作・脚本)は下回り役者(俗に稲荷町)とんぼ と言う役名で真田広之さんが演じました。
その正反対に居る(江戸時代の社会的地位) 大名では無いか? 
と言う推論 その証拠を上げていき、納得させるだけの知識。

今は 写楽は蔦屋重三郎工房の作品 と言うのが定着した様ですが、写楽に興味のあるかたはぜひご一読を!
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年01月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記

もっと見る