mixiユーザー(id:14506200)

2019年12月22日14:08

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受験はあくまでも正攻法で

 2019年も間もなく終わりになりますが、特に年が明けてくると、午前中の早い時間帯から電気が付いている塾が多くなって来ます。

 これは主に小6の中学受験生が、年明けからは学校に行かず、早い時間から塾に行って最後の一押しをしているということです。

 このようなサービスは一応オフレコにはなっているものの、多数の塾で行われており、実際親御さんの希望も多いものと思われます。

 しかしながら、うちの塾ではこの手のことは一切やっておらず、私自身もこういうことはできればやめた方が良いと考えています。

 もちろん、親御さんが、第一志望の合格のために「背に腹は代えられない」ということで、学校を休ませてまで勉強させようという気持ちが分からないではありません。

 ただ、そのような手法を使って合格ができたとしても、そもそも合格はスタートであって、多くの親御さんが勘違いされているように、ゴールでは全くないのです。

 中学に入ったら入ったで、改めて熾烈な競争が始まるわけで、上位校であればなおさらのことです。

 小学校を休んでまで詰め込んで何とか合格したような子は、実際中学に入ってから振るわなくなることが非常に多く、考えてみれば当たり前の話です。

 こういう子ほど、中学に入っても、恐らくは受験生の時の半分くらいは勉強しなければついていけないのに、こういう子ほど、「受験が終われば楽になるんだから…」のようにほだされたりもしていて、気が抜けて勉強しなくなるのがオチです。

 やはり受験は正攻法でやるべきで、入試の前日くらい体調面も考えてお休みするくらいであれば構いませんが、少なくとも学校にはきちんと行って、その上で直前の追い込みをするべきではないでしょうか。

 最近は年明けではなく、秋ごろから学校を休むことを推奨している塾もあると聞いていますが、そういうことをした小さな受験生が、健全な中高生活を送って成長していくようにはあまり思えず、少し心配になることもあります。

 受験という合否がはっきりしたものは、しばしばそのことだけをクローズアップして考えがちですが、目先のことに囚われず、長期的な視点を持って臨むという冷静な態度が、親御さんの立場として求められるのだと私は考えています。
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