台風19号が来る前、近所のお一人で暮らしてらっしゃる女性(90才)に訊ねました。
「大きな台風が来ますが、東京の息子さん、帰って来られますか?」
「いえ、前回の15号の台風の後、帰ってきたばかりだから帰って来ません」
その息子さんはすでにリタイアしてらして、たまに帰ってみえます。
前回の台風の後、安否確認のためにお宅に何回も行ってみましたが、停電でチャイムは鳴らない、ガラス戸を叩いても耳が遠いので聞こえない。
とても心配しました。
家も少し損傷したようです。
今回の台風でもしも、ガラス戸が割れたり屋根がはがされたりしたら、、、、。
息子さんが十数年前に
「何かあったら、この番号に電話を」
今回初めて電話しました。
留守電に
「今回の台風は15号より大きいそうです。出来ましたらお母さんのおそばに、、、」
彼からの返事はなくて、そのお母さんから電話
「息子に電話してくださったそうですね。台風の様子を見て、場合によっては帰ってくるそうで」
私は、出しゃばって悪いと思いながら
「雨風がひどくなると道路が通行止めになりますしねえ、今回の台風は前回の台風より大きいそうですし、、」
「また息子に電話してみます」
数分後、彼女から再度電話、大変嬉しそうな声で
「息子は台風が来る前に帰ってくるそうです。大変お世話になりました。」
「それは良かったですねえ!」
ホッとしました。
深夜、ゴウゴウと家を揺らす恐ろしい暴風の音を聞きながら
「やっぱ、良かった、安心だわ」
息子さんにはお会いしませんでしたが、
「でしゃばりババアめ!」
と、迷惑に思われているかもしれません。
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