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2019年09月02日20:20

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『サムライマラソン』 2019年17作目 ☆☆☆☆ MOVIX仙台

『サムライマラソン』 2019年17作目 ☆☆☆☆ MOVIX仙台
https://gaga.ne.jp/SAMURAIMARATHON/

 幕末に実際にあった「遠足」(とおあし。遠くを走る)をモチーフにした話だとか。
 具体的には、黒船の来航に危機を感じたお殿様が「家臣の鍛錬」として「遠足」を行ったら、家臣の中に幕府の隠密が居て「謀反の疑いあり」とかって幕府に報告しちゃったもんだから、威信が揺らいでいた幕府が「諸侯への見せしめじゃ」と御家を取り潰そうとする話。
 「マラソンしただけなのに」で藩が取り潰しになりかけるって、江戸幕府どんだけ切羽詰まってんの。
 幕末まで「公儀隠密」なのを隠し続けて代々守ってきたってのも凄いけど、見どころが沢山ありました。
 ある日突然「我が家系は先祖代々公儀隠密」「主君は殿ではない。幕府じゃ」とか云われる佐藤健さん。
 ほぼ首狩り族な森山未來さん。
 武士姿が凛々しかった小松菜奈さん。
 姫が心配なお殿様の長谷川博己さん。
 老侍の竹中直人さん。
 嫌味な大老、井伊直弼に豊川悦司さん。
 冒頭のペリーと井伊直弼とのやりとりから面白さ満載。
 酒、女、銃ってどんだけアメリカンやねん。て、ペリーはアメリカ人だから当たり前か。
 父親から急に「わしもお主も公儀隠密」「主は殿ではない、幕府だ」とか云われても困るし、娘が家出したら殿じゃなくても慌てるし、野心家の武士は「これぞ好機」とかってますます野心燃やすしで、あっちもこっちも忙しい。
 忙しい中で久しぶりに見ました「正しい竹中直人の使い方」。もうすっかり大物俳優の竹中直人さんに映画でしっかりと笑いをやらせてくれる監督さんは意外に居ない。なので、「スクリーンで見れる笑える竹中直人」は貴重かも。
 小松菜奈さんの若武者姿は凛々しかったです。男装好きとして久しぶりに良い男装を見させてもらいました。ご馳走様です。
 凄かったのは森山未來さん。野心家の武士役だったんだけれど、騙されるは殺されかけるはで、ぶち切れちゃって首狩り族。3つは首落としてた。「馬上両刀」とか切れ過ぎ。
 見どころは他にもあって、冒頭でピースメーカー(コルトSAA。西部劇で有名な拳銃)が出るんだけど、終盤に幕府の隠密が使ってて、和装(戦装束)にピースメーカーが似合うこと似合うこと。終盤の銃撃シーンだけ「和製ウエスタン」してた。
 最後の最後は「武家の子女の嗜み」まで出てくるし、もう主演が誰か忘れるぐらいに楽しい時代劇でした。

 「こんなに楽しい時代劇は久しぶり」とか思ったら、監督はアメリカ人でした。どうりで小道具やそこはかとない西部劇臭がするわけだ。
 

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