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2019年05月16日16:45

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王の中の王!

レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。

今回プレイしたのはファミコンソフト「キングオブキングス」です。
中世ヨーロッパ風ファンタジーが舞台のウォーシミュレーションですね。
プレイヤーは一国の王となり、ファイターやナイト、ゴブリンやエルフ、ドラゴンなどのユニットを雇い、相手の王(キング)を倒します。
ゲームはキャンペーンとマルチプレイがあり、キャンペーンはコンピュータとのサシ勝負。
相手は魔王ルシファーという設定(性能はキングと同じ)で、地上の覇権を巡って4つのシナリオを順に攻略していきます。
マルチプレイは最大4ヶ国でプレイ可能で、プレイヤー1〜4人で遊べます。

今回は自分一人でひたすらキャンペーンをやりました。
といっても4つしかシナリオがないため、かなり短時間ですけどね。
このシナリオ、半分はチュートリアル的な側面も持っています。
シナリオ1では、4種類のユニットしか生産できませんが、シナリオを進むにつれてだんだん生産できるユニットが解禁されていき、最終ですべて生産可能。
久しぶりにゲームをプレイする僕としては、ありがたい内容です。

というわけで、まずは面白かった点から。

まず第一に、ユニットごとに相性があり、得手不得手をしっかり把握して活かしてくゲーム性がとてもいいです。
例えば最初のシナリオはファイター、エルフ、ゴブリン、ハーピーしか生産できませんが、ファイターを除いた3種はそれぞれ三すくみに設定されています。
また、ハーピーは飛行ユニットで抜群の移動力を持つ代わりに地形効果を得られない、ゴブリンは攻撃力は高めだが、最弱のファイターからもそれなりにダメージを受けてしまうなど、全ユニットを均等に生産するだけでなく、生産のタイミング、配置する場所などにも気を配る必要があります。

ファイターも最弱ながら、町を制圧できる唯一のユニットであり、またキングに対して大きな攻撃力を持つことから、決戦に備えてレベル上げをする必要があります。
キングは城補正も相まって抜群に強く、シナリオ1ではどんなにレベルを上げてもファイター以外からのダメージは期待できないため、すべてのユニットをまんべんなく使う必要がある、といった具合です。

通常、ウォーシミュレーションは、中盤あたりで優勢になり、だんだん作業感が強くなっていくもの。
しかしこのゲームは、上記のようなバランスのため、かなり終盤まで油断することができません。
ユニットのレベルは攻撃力アップのみで、防御力に影響がないのもいいバランス。
一生懸命育てたユニットが、相性によってあっさり殺されてしまうという悲劇も起こりえます。
もちろん、そうさせないようにしっかりと陣形や生産を考えるわけですけどね。

続いて、よくない点。

それは、戦闘結果のランダム性。
このゲーム、一戦闘ごとに、ランダムダメージ補正がかかります。その振れ幅が、かなり大きいというのが問題なのです。
例えば、ゴブリンが得意なエルフに攻撃を仕掛けたとして、6ダメージ与えることもあれば、2ダメージしか与えられないこともある。
(ユニットは小型と大型に分けられ、小型は8体、大型は4体編成。1ダメージで1体倒せると思っていただければ)
しかもこれは本当にランダムなので、例えばセーブ&ロードを繰り返すと、いかにダメージにバラつきがあるかが分かります。

さらに、大型ユニットの場合はもっと深刻。
具体的に言えば、シナリオ2で早くも登場するグリフォンとジャイアント。
こいつらを狩るのが得意なユニットは、シナリオ2には「いない」のです。
比較的マシなのがエルフですが、それでも、この大型ユニットに1ダメージ与えられるかどうかは運次第。ノーダメージなんてこともザラです。
そしてノーダメージだと、反撃で3〜4体、下手すると6体も潰される。
まともな勝負にならなくなるわけです。
ちなみに戦闘でノーダメージだった場合、得られる経験値はゼロ。完全に仕掛け損です。
(そういえば、グリフォンでグリフォンを攻撃した時も、エルフと同じ程度の相性であるため、少しはマシです。ただ「同じ」ということは、上記の結果も同じなわけで)

そのため、このストレスを無くすためには、セーブ&ロードをして、いい結果が出るまで粘るという、ロボット大戦の命中&回避のような遊び方をすることになってしまいます。
仮にセーブ&ロードを縛った場合、相当時間のかかるゲームになることでしょう。

やはりウォーシミュレーションは、思考や計算、作戦などが生きるシステムなのが理想だと僕は思います。
まあ、多少のランダム要素はあっていいと思いますが、ここまでバラつきが大きいのは勘弁してほしいところですね。

ただ、全体としてみれば、その「ランダム性」も織り込んだ慎重な運用をすれば、条件はお互い様なので、ちゃんとした勝負になります。
相性を過信せず、きちんと生産し、無駄にユニットを使いつぶさないように補給させつつ戦う。
そういうゲームです。

総評としては、やっぱり面白いです。
グラフィックが何だかメルヘンというか、どこか手抜きのような絵で、作品の雰囲気にはあまり合っていないように思いますが、それでも面白い。
・・・ただ今となって問題なのは、拡張ROMなので、互換機での動作が非常に怪しいということでしょうか。
僕はレトロフリークで遊んだので問題ないですが、以前に違う互換機で起動させたら、グラフィックがぐちゃぐちゃでまったく遊べませんでした。
これからプレイされる予定の方はご注意を。
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