『華氏119』　☆☆☆★　2018年65作目　MOVIX仙台

『華氏119』　☆☆☆★　2018年65作目　MOVIX仙台
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　マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画で、「何故、トランプが当選したのか」に迫った映画。
　タイトルの大元は『華氏451』で、息子の方のブッシュ大統領とイラク戦争をテーマにしたマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画が『華氏911』で、「911」は「アメリカ同時多発テロ」が起きた9月11日からきていて、今作の「119」はトランプ大統領が大統領選挙で勝利を確証した11月9日からきています。
　マイケル・ムーア監督は民主党支持者で、何より猛烈な「反共和党」なので当然、反トランプなんだけど、映画を観てみると確かにトランプ大統領の事は口汚く罵ってるけど、それよりも民主党、具体的にはこの時の民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントン元国務長官をかなりの勢いで非難してる。
　民主党は表向きは、移民やアフリカ系、ヒスパニック系等の少数派/マイノリティの味方で、中絶の賛成やLGBTの権利拡大等、「弱者の味方」の政党。と云う事になっているけれど、実態はそうではなくて、「不法移民による安い労働力により経営者が儲かる」と「規制緩和による投機筋が投資で儲かる」で出来ている「金持ちの為の政党」で、それをごまかす、隠すためにマスコミと芸能界等のセレブを使ってるだけ。
　なので、決して「弱者の味方」等ではない。
　そこが選挙戦に出ていたのを赤裸々に描いている。
　ムーア監督の立場的には、「トランプみたいな最低、最悪な男に何故負ける」「民主党こそ庶民の、弱者の味方だろ」なんだけど、民主党の本質そのもの、金持ちが只ひたすらに儲けるだけの権化のヒラリー候補には全くその気がない。
　ヒラリー陣営の「投票しない奴らが悪い」「民主党が勝つに決まっている」的な態度に怒り心頭のムーア監督でした。

　何処の国も「民主党」は（検閲）なんだね。


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