昨日、Ｅテレの『心の時代−宗教・人生 �犧澆覘瓩鬚瓩阿辰董戮琶娶�庸さんが相模原障害者殺傷テロ事件を題材にした新作小説『月』から�犧澆覘瓩箸いΔ海箸鬚い蹐い蹐塙佑┐討い襪箸いΔ海箸鮓�て、わたし自身も相模原障害者殺傷テロ事件のこと、そして�犧澆覘瓩箸いΔ海箸鬚い蹐い蹐塙佑┐討い襪箸いΔ海箸鮟颪い拭�
そのＥテレの『心の時代−宗教・人生 �犧澆覘瓩鬚瓩阿辰董戮箸いθ崛箸里覆�で辺見庸さんが東京・新宿にある紀伊国屋ホールで新作小説『月』の刊行を記念した講演会を行っていて、その講演も収められていた。その講演のなかで辺見庸さんはこのように語っている。
�牾Г気鵝△海鵑个鵑蓮Ｉ�邪を引いてしまいましてですね、おそらく熱があると思うんですけども、ユンケル二本飲んでですね、出てきました。少しうわごとのようになるかもしれませんけれども、ご勘弁いただければというふうに思います。
私はこの『月』という小説のおそらく作用によってなんでしょうけれども、何かを待っている気分なんです。多分ですね、終わりを待っているんだ、というふうに思んです。終わりというのは、例えばですね、ビッグバン（宇宙の始めの大爆発）みたいなことなわけです。このビッグバンの時もものすごい宇宙的な爆発というのがですね、「現在もそのビッグバンのノイズが、化石的な残音響となって、現在でも宇宙に散らばってる」というふうに書いたフランスの哲学者がいるわけですけれども、そこに耳を傾ける、そこに耳を澄ますということが、我々の仕事であるような気がするどころか、というふうに私は確信しているわけです。この宇宙に存在する存在物というのは、例えば物質がある。光がある。それから重力がある。それから電磁気というものがある。それから強い力がある。それから弱い力がある。私が特に惹かれるのは、弱い力であります。あるいは弱い存在、極小の存在。存在にも値しないようなそういう力。そういう観点から、『月』のさとくんという人間像を立ち上げ、主たる語り手であるきーちゃんという人物を書いたわけです。彼らはみんな弱い力に入るんじゃないかと思います。
みなさんは「与死(よし)」という言葉を聞いたことがありますか？ 吉幾三(よしいくぞう)じゃなくて、「与死(よし)」与えるという字に「死」というふうに書くわけです。一定の判断基準、要件を満たしたものに、社会の規律―合意ですね―をもってですね、死を与える。つまり殺してしまう、ということですけれども、まぁ終末医療の患者なんかが、その対象として想定されているわけですけれども、これは比較的に新しい概念、言葉でありまして、たぶん前世紀末か、今世紀の初めに学者が唱えた考え方だと思います。でも似たようなものはナチスドイツにも、日本でいう優生思想の中にも埋め込まれていたというふうに私は思います。
それからもう一つ、与死、みんな忘れかけているし、メディアもほとんど報じなくなっているけれども、戦後でも稀に見るですねマスマーダー（オウム死刑囚）というか、十三人を二回にわたって確定死刑囚に刑を執行するということがあったわけです。国家が人の死を決定していいもんだろうか、というふうに私は思うんです。このことを人間存在の問題として、なぜ我々は異様に思えなかったのか。こう言ったら、皆さん激しく反発するかもしれない。肯定しているんです、我々は。「与死」をですね、どこか我々の無意識の中で肯定してしまっている、あるいは諦めてしまっている、ところがあるんではないかというふうに思うんです。あれだけのことをしたんだから、死刑は止むを得ない、というふうに考えてしまう。ある意味で、反対なき殺戮ではないか、というふうに私は思います。
「与死」これもまた相模原の事件に重なるんじゃないでしょうか。もっと言いましょう、具体的に皮肉っぽくですね。つまり「在る」ということには意味がない。意味もないんだと。仕方のないことなんだと。安倍も天皇も私もみなさんもそうなんです、というふうに私は思う。これが実はですねこういうふうに思うことの中に、我々の内面が自由である「端緒(たんちよ)」緒(いとぐち)のようなものがありはしないかというふうに私は思うんです。
在るからには、こうしなければならないというのが、国家の教えであり、あるいはさとくんが考えたことではないか、というふうに思うんです。存在物に意味を供与してはいけない、と同時にその存在を剥奪するのもいけない、というふうに私は思うんです。 ��
わたしはこの辺見庸さんの講演で初めて�猴浸爿瓩箸いΩ斥佞鮹里辰拭��猴浸爿瓩箸蓮↓牋貭蠅糧獣粘霆燹⇒弖錣鯔�たしたものに、社会の規律―合意ですね―をもってですね、死を与える。つまり殺してしまう、ということ�瓩世箸いΔ海箸鮹里辰燭里任△襦�
辺見庸さんは、この講演のなかで次のように語っている。
�燹嵳浸燹廚海譴發泙秦衞聾兇了�件に重なるんじゃないでしょうか。もっと言いましょう、具体的に皮肉っぽくですね。つまり「在る」ということには意味がない。意味もないんだと。仕方のないことなんだと。��
相模原障害者殺傷テロ事件の犯行犯である植松聖容疑者は、まさしくこの�猴浸爿瓩鮗孫圓靴燭鵬瓩�ないのかもしれない。第三者的に見て、何ら存在する価値のない障害者、自らコミュニケーションがとらないと見受けられる障害者をこの社会から�猖�消する�瓩箸いΝ犲匆馘�正義�瓩里燭瓩法⊃⊂樟四撞深圓倭衞聾蕎祿下垰�傷テロ事件を起こしたのである。
しかしその植松聖容疑者とわたしたちとにどれほどの違いがあるのだろうかと、辺見庸さんは問いかけている。
�爐修譴�らもう一つ、与死、みんな忘れかけているし、メディアもほとんど報じなくなっているけれども、戦後でも稀に見るですねマスマーダー（オウム死刑囚）というか、十三人を二回にわたって確定死刑囚に刑を執行するということがあったわけです。国家が人の死を決定していいもんだろうか、というふうに私は思うんです。このことを人間存在の問題として、なぜ我々は異様に思えなかったのか。こう言ったら、皆さん激しく反発するかもしれない。肯定しているんです、我々は。「与死」をですね、どこか我々の無意識の中で肯定してしまっている、あるいは諦めてしまっている、ところがあるんではないかというふうに思うんです。あれだけのことをしたんだから、死刑は止むを得ない、というふうに考えてしまう。��
�犢餡箸�人の死を決定していいもんだろうか�瓩函∧娶�庸さんはわたしたちに問いかけているのである。では、わたしたちはこの辺見庸さんの問いかけにどのように答えるのだろうか、答えるべくなのだろうか。
�燹嵳浸燹廚鬚任垢諭△匹海�我々の無意識の中で肯定してしまっている、あるいは諦めてしまっている、ところがあるんではないかというふうに思うんです。��
植松聖容疑者は、�狎源裟�という優生思想�瓩�ら自らコミュニケーションが取れない障害者といわれる人たちを「与死」した。そしてわたしたちはオウム真理教の死刑囚を「与死」した。どこが違うのだろうか。わたしたちは�狎源裟�という優生思想�瓩凌Г�こってりしみ込んだ「与死」を認めているのである。
わたしは、相模原障害者殺傷テロ事件後に被害者の実名が公開されていないことに今なお憤りを感じている。障害者といわれる人は死んだ後も�狆祿下垪絞稔瓩鮗�け続けなければらないのかと憤りを感じている。このことは、この日本国という国家がいかに深く優生思想に侵食されているのかを物語っているからだ。だから「与死」という国家行為を、死刑制度を未だに廃止されずにいるのだ。
安倍晋三は相模原障害者殺傷テロ事件を未だに�爛謄躬�件�瓩世箸惑Г瓩討い覆ぁ�なぜなのか。わたしはその理由を聞きたい。相模原障害者殺傷テロ事件には、�狎�治的意味合い�瓩�ないからだという人もいるかもしれないが、植松聖容疑者は犯行前に衆議院議長宛、そして内閣総理大臣たる安倍晋三その人宛に�猗塙垠弉莉餃瓩鯀�り付けている。そのことをもってしてもこの相模原障害者殺傷テロ事件に�狎�治的意味合い�瓩�あったことは明白ではないのか。なのに、安倍晋三はこの相模原障害者殺傷テロ事件を�爛謄躬�件�瓩世箸惑Г瓩討い覆ぁ�なぜなのだろうか？
相模原障害者殺傷テロ事件が起こって、わたしは独り暮らしを決意した。この世の中には障害者といわれる人も生きている、生活しているのだということを主張していくために、である。だからわたしは電動車椅子で一人で街中に出て行かねばならないと考えている。言葉を交わさなくても、電動車椅子に乗った障害者といわれるわたしの姿をさらしていくために、である。そのことが�狎源裟�という優生思想�瓩帽海Δ錣燭靴覆蠅亮�己主張なのである。
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