第11回　ファミコン【山村美紗サスペンス　京都龍の寺殺人事件】プレイ日記

※ここから先はファミコン【山村美紗サスペンス　京都龍の寺殺人事件】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。また、作中の名前はフィーリングで漢字を当てはめているので、本来の設定の漢字とは異なるかもしれません。


私はゲームデザイナーぜろ。
殺人事件の容疑者になってしまい、疑いを晴らすため調査を進めるうちに、第二第三第四の事件が勃発してしまいました。
殺人事件が多すぎる。
被害者宅を調べていたら、謎の血液型メモが出てきました。これが何を意味しているのか。
今回はそこを追いかけます。


●府警本部

狩谷警部：ルポライターの菊池明さんは出張中らしいんですが、あなたもたまに電話してみてください。

ルポライター菊池明。
私のゲームのシナリオを知っている人物です。
彼に聞けば、それを誰かに話してしまったのか、わかるかもしれません。

ところで、私が来たのは三澤直子の両親の血液型を知りたくて、なんですが。

狩谷警部：直接太秦署で聞いてみてください。

あ。たらい回された。
よくわからないが了承。
普通警察でも、一般ピープルの血液型は把握していないと思いますが。


●太秦署


署の前に警官登場。橋口警部補です。

狩谷警部の名前を出してみます。

橋口警部補：あなたがゲームデザイナーのぜろさんですか。ちょうどよかった。
　あなたを殺人事件の容疑者として逮捕します。はっはっは、冗談冗談。

まったく冗談になってないｗｗｗ

いいから直子の両親の血液型を教えてくれえええ。

橋口警部補：直子さんの両親は、5年前に交通事故で2人とも亡くなられてますね。
　血液型ですか。
　えーと。母がOで父がABとなってますね。

つまり、小波サワオのメモにあった血液型の、

OとBでO
OとABでO

下段ということですね。
これで言えるのは、三澤直子は、両親の実の子ではないということ。

さて、三澤直子の両親のことも調べたし、一旦キャサリンのところに帰りましょう。


●カフェ・ド・ミサ

キャサリン：ねえ。恋人のイチローを呼んでもいいかしら？

唐突に何だそれ。
そして恋人登場ですか。
私はあくまで探偵と助手の関係で、メインヒロインと主人公の関係にはなりえないということですね。
いいでしょう。こんな人使いの荒い人には、こちらもその気はないですし。
ビジネスライクな付き合いといきましょう。

イチロー：やあ、ぜろさん。浜口一郎です。よろしく。



そして何なんでしょうこの唐突に登場する謎の恋人男は。
よくわからないままに、イチローに血液型メモを見せてみる私。

イチロー：これはおかしいですね。下は両親OとABで子どもがOになっていますが、普通OとABからはOの子どもはできないんですよ。

言われなくてもわかっていますが、言われなければフラグが立たないんでしょう。
まさかキャサリン、これを判断してもらうためだけにイチローを呼んだのでしょうか。
もしかしてキャサリン、推理力はあっても、基礎知識がからっきしなんじゃあ。。。

ついでに千切れたメモをイチローに見せてみました。
すると「ふい」とだけ表示が出ました。
これは……バグ……ですね。テキスト入れ忘れた系ですねｗｗｗ

イチローの方はだいたいこんな反応でしたが、キャサリンはと言えば「直子さんは小澤家と関係があるのかしら」とそればっかり。
もう仕方がない。これは混乱のさなかの小澤家に赴き、明らかにしてきますか。


●小澤家

小澤家に行くと、玄関に見知らぬ男性がいました。
医師の薮本とのこと。フジさんの主治医だそうです。
へえ。薮本。いかにもヤブ医者って感じですね。


ちなみにここで確認すると、フジさんはO型。先代はB型。
先代とフジさんの血液型は、例のメモの上段の情報にぴたり合致する。
でも、それだけで、直子は先代とフジさんの間の子どもだなんて、とても言い切れるものではないです。
だいたい、先代とフジさんが関係を持つということ自体がおかし……
待てよ。
私は最初から、フジさんは先代の子どもと思い込んでいたから違和感がぬぐえなかったけれど、もしかしたらフジさんは、先代の妻だったのか？
それなら辻褄は合いますね。

●およねの部屋

およね：実はおかみさんは、先代竜太郎はんのお妾はんやったんどす。
　それで、先代が遺言でこの家告いださるんどす。

妾が相続とか、他に全然相続人がいなかったのかな。

およね：これは内緒ですけどな。先代とおかみさんとの間には子どもができてたとか。

お。それが直子に繋がる線ってことのようですね。
とはいえ、まだまだ推測なだけで、確証に至るエピソードはないわけなのですが。


●太秦


そんなわけで裏取りするため、またしても太秦署へ。
嫌な冗談を言う橋口警部補と話をします。

橋口警部補：直子さんの実家はこの太秦にあったんですが、今は新しい家が経ってるそうですよ。

しかも交通事故で亡くなっているっていうし、これ以上調査しようがないのではないでしょうか。
でもこれを聞いたことで、場所移動には太秦の町にも行けるようになりました。
それであるなら、行くしかないでしょう。




太秦の昔を知るおさよばあさんに聞いてみたところ、次の話が聞けました。

直子は、20年以上前、赤い毛布にくるまって、この先の車折神社に捨ててあった子どもだった。
三澤の両親は、その子を拾ってきて育てた。

これで、三澤の両親と直子に血縁関係がないことは確認できたということで良いでしょう。

ちなみに、この前にも直子のことを聞きに来た人がいたという。
おそらく、それが小波サワオ、でしょう。


●小澤家

ここまで来たら、一気に調べ上げましょう。
小澤家へ。
当主のフジに問いただします。

フジ：実は私にも子どもがいたんどす。けど事情がって、生まれて3ヶ月めに捨ててしもたんどす。
　赤い毛布にくるんで近くの車折神社に。もう20年以上も前のことです。

完全に繋がりました。
三澤直子は小澤フジの実子で間違いありません。

それはそれとして「近くの車折神社に」ってどうよ。
近くで子どもが拾われたらそれはもう噂になるでしょうし。
妊婦さんだったフジさんからいつの間にか子どもが消えたら噂になるでしょうし。

これでいろいろと推測ができます。

小波サワオは、小澤家の財産めあてに小澤百合子とつきあっていた。
その後、三澤直子と知り合い、調べてみたら、三澤直子こそが小澤家の実子だった。
こっちの方が財産を手に出来る可能性が高い。
小波サワオは小澤百合子から三澤直子へ乗り換える。

こういう流れがあったのでしょうか。

三澤直子は、小澤フジの実子だった。
犯人はそれを知ったからこそ、三澤直子を殺したのか。
そうだとしたら、目的はやはり、小澤家の財産ということ。

となると、遺産相続の可能性がある人物って、やっぱりもう、生き残った小澤波子しかないんですけど。

次回、三澤直子の部屋に残してあった千切れたメモの謎を追う。


■登場人物
【捜査関係者枠】
ぜろ　ゲームデザイナー。自分の作品どおりに殺人事件が起きて、しかも第一発見者。
キャサリン　アメリカ副大統領の娘。探偵役。
狩谷警部　京都府警の警部。キャサリンの知り合い。
【被害者枠】
小澤百合子　第一の被害者。龍安寺で毒殺。小澤家の3人の養女の1人。桜の花びらにダイイングメッセージを残す。
小澤美奈子　第二の被害者。小澤家の3人の養女の1人。23歳家事手伝い。
三澤直子　第三の被害者。百合子の恋人である小波サワオの婚約者。
小波サワオ　第四の被害者。百合子の恋人。でも別に婚約者がいる。
【関係者枠】
小澤波子　小澤家の3人の養女の1人。25歳無職。
古澤三七男　小澤家の居候。先代の遠縁。
小澤フジ　小澤家の当代当主。53歳。身体が弱く衰弱している。
およね　小澤家の女中。
源蔵　小澤家の使用人。

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