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2019年04月30日22:19

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第2回【緋色のハザード】ゲームブックリプレイ

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※ここより先はゲームブック【緋色のハザード】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
雪山山荘のオフ会で殺人事件発生!
典型的な、犯人はこの中にいるパターンです。
気弱な男子学生、細川が首を食いちぎられ犠牲となり、残る5人は山荘に避難しました。
探偵を気取るつもりはないけれど、発見した虫眼鏡で床の血痕を観察し、引き戸を発見。
そこには一体何が?


●アタック01-3 突撃! 地下のワイン蔵

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床を探り引き上げると、ただの床下収納だった。
という前回の予告は偽りで、なんと、細くて狭い下り階段が現れた。
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どうやら、地下へ行くことができるようだ。

平井「し、下からもゾンビが来るんじゃ。ガクガクブルブル」
角田「じゃあ、俺が見てきてやらあ」

角田が率先して下りて行く。このへんのベタな雰囲気を見てると、単騎突撃タイプは次の犠牲者になるぞと忠告してやりたくなるな。

やがて下から「なんだ、ただのワイン蔵じゃないか」という声が聞こえた。
全員で降りる。
そこは角田の言うとおりワイン蔵になっており、さらに奥に扉があった。
角田はその扉も開けて、様子を見に行く。

そのとき、「うわぁ!」という角田の悲鳴とともに、扉が勢いよく閉まった。
間髪入れずに奥の部屋から角田の絶叫。
そしてすぐにしん、となる。

平井が扉を開けようとするが、手を止めた。

どん、どん、と扉を叩く音が、断続的に響きだしたのだ。
平井はすぐさまワイン棚を動かして、扉を塞ぎにかかる。

「どうして!?」 ヒロイン枠の和久井が問いただす。
「いえ、それで正しいわ」 答えたのは厚化粧の中年女性、加賀の方だった。「だって、角田さんを殺した何かがそこにいるんですもの」


●アタック01-4 死にゆく男たちは

開幕そうそう6人中2人が死亡した。
しかもクローズド・サークル・ミステリどころかパニック映画的なシチュエーションだ。

どん、どん、と扉を叩く音だけが響いている。
なのに誰もすぐに1階に上がろうとしない。
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少しこのワイン蔵を調べてみよう。

調べられる項目は3つ。

・扉
・ワイン棚
・床

扉はまた制止されるかもしれないので、まずはワイン棚から見よう。
ワイン棚にあるのはすべて赤ワインのようだ。扉を叩く音に反応し、緋色のワインが揺れている。
お。ここで『緋色』いただきました。
『緋色』という単語があれば、虫眼鏡で調べることができるのだ。

しかしここは新展開に繋がってしまう可能性を考え、先に扉と床も調べてしまおう。

そしたら床には干からびたネズミの死骸があっただけ。
扉は音が聞こえるのみ。この先に行くのは危険だという当たり前の判断しかできなかった。

じゃあ、やっぱり緋色のワインを調べるか。

虫眼鏡でまじまじ確認。

「って、これ、ワインじゃない。血だ!」

あ。やべ。声に出して言っちゃった。
たちまちみんなパニックパニックパニック全開。
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特に平井がパニクリパニクラ。

「俺はここにいる全員を殺して今すぐ下山するぞー!」

とかナイフ出して叫んじゃってる。
ああ、これは止められない流れかも。
1人になったら殺されるパターン。平井が次の犠牲者か。

てか、残った厚化粧おばさんの加賀女史こそ、いかにも途中で殺される役どころとにらんでたんだけど。このままじゃそして誰もいなくなっちゃうよ。

定番のパターン的に言うだけ無駄と思うけど、平井の説得には当たろう。
しかし……。

加賀「そんな武器なんか振り回して、あなたが犯人なんじゃないでしょうね」

うわあ。一番言いそうなキャラが一番言いそうなセリフで逆なでしたあ!
平井は激怒。もう誰の言うこともきかない。
しかし攻撃の矛先は別に向いた。扉の向こうだ。

「奥に怪物がいるってんなら、俺が殺ってやらあ」

いや、逃げときなって。
そして平井は扉のバリケードを取り払い、奥の部屋へと飛び込む。
ややあって、勢いよく扉は閉じ、平井の絶叫が響いたのだった。


●アタック01-5 そして誰もいなくなりそう

気づけば俺のほかは女性陣のみ。ちょっと展開早すぎない?
「犯人はこの中にいる!」をやるには人減りすぎだし。
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次に恐慌をきたしたのは加賀だった。
まあ、そうなるよね。この人は恐怖の中で人を排除して死んでしまうパターンと思っていたよ。

誰も信用できなくなった加賀は、割れたワイン瓶を片手に俺たちと距離を取ろうとする。ここでさらに1人になろうとか、もうダメぽ。

俺と和久井さんは1階に追い立てられた。
加賀さん……。1人になりたがるのはともかく、何で今一番危険と隣り合わせの地下に居残るかな。
正常な判断力が失われすぎだろう。

さて、1階で、俺は和久井さんと2人きりになった。
ヒロイン枠なのだからやはりこういうシーンは必要だよね。
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そして始まる和久井さんの自分語り。
彼女は先月大きなケガをし、手術をした。珍しい血液型だったが、ギリで献血してくれる人が現れて助かったんだそうな。
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こういう話がわざわざ出るのは間違いなく何かの伏線だ。和久井さんには本編にかかわる何かがあるのだ。覚えておかねば。

そのとき、地下からくぐもった叫び声が聞こえた。
ここで見に行くか待機するかの選択肢。
こんなに気になるの、見に行かないわけにはいかない。

俺たちは地下へと降りた。
そして、喉にワインボトルの破片を突き刺し死んでいる加賀を発見したのだった。

次回、そして誰もいなくなるか?
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■登場人物
細川 最初の犠牲者。気弱で臆病な男子学生
角田 2人目の犠牲者。血気盛んな若い男。
平井 3人目の犠牲者。ヘラヘラ笑う中年男。
加賀 4人目の犠牲者。化粧の濃い中年女。
和久井 若くてスレンダーな美女。ヒロイン枠なので死ぬとしても最後の方か。
俺 俺1号。なし崩し的に始まったので名前はついていない。


ゲームブックリプレイ【緋色のハザード】目次
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