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2019年03月03日06:56

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ストリートの話

ストリートを信じない

ストリート=路上。
これまで何度も「ストリート=路上」ライブなるものをやってきた。
高校時代は大阪城公園ストリートライブの「城天」、デビューしてからも東京や、ニューヨーク、47都道府県ツアーを敢行した時は、歌う場所さえ確保できれば、ライブハウスだけじゃなく所構わずストリートでも演奏した、ヨースケコースケでも沖縄の国際通りでゲリラでストリートライブを敢行したこともある

といった具合に、「路上」で経験し、教わった事は数えきれないほどある。
そして、その一心は全て「知ってほしい」「聞いてほしい」という思いから。
そうやって本能に正直に、「気持ちを」届けてきた、そして受け取ってきた=ストリート。

なのに、僕はストリートを信じない。
そう決めた出来事が最近あった。

「ストリート=路上」それも時代と共に移り変わってしまったのかもしれない。

先日、路上で、とある名もなきラップグループが、まさに、ストリートで「俺のラップを聞いてくれ」と熱心にアピールしてくる。「CD-Rをチェックしてくれ」と。

自分も海外のライブハウスのオープンマイクといって、「音楽をきいてくれ」と日本を飛び出し色んなライブハウス巡ったなと思い出したりもして、「うんうん、その気持ちよくわかる」と若干、感情移入してしまったのかもしれません

そのラップグループは、「このQRコード写メってくれたら、俺たちのMVも見れるから」
と熱心に訴えてくる。

また、自分も、ライブハウスのオーディションの時、「音源おくっておいてください、そしたら「出演か否か」音源聞いて判断して連絡するので」と言われるようなライブハウスに遭遇した時、若かりし頃ですが、「今、判断出来ずにいつ判断するんですか、と、歌はCD-R聞けばわかるから、本当にライブに適してるかどうかは、今、ステージで歌うところを見て判断してくれないか?」と食い下がってライブハウスと押し問答をしたこともあったし

海外の場合、帰国の時間のリミットもあるので、その場で
歌うから出演させてくれとせがんだ事もありました苦笑
そのくらい必死だったんだけど

ラップグループの気持ちもわからなくもないなと
更に感情移入をしてしまったのかもしれない

「フリーサンプルですか???したら預かっておくよ」とCD-Rを受け取ろうとした時
フリーサンプルとは、白い何も書いてないCD-RのCDで、無料でデモを作る時に聞いてもらうアーティスト側が準備する、通常、白盤と呼ばれる関係者などに配る用の無料デモCDのことなんだけど

そのラップグループは「うん、CD-Rは無料だよ」

でも。。。。

「はい、お兄さん、YOUTUBEも見たしチップを払ってくれよ」と要求してきた。


意味がわからず「????」となった。


ストリートミュージシャンが自分のCDを音楽を売らず
その聞いてくれた人にチップを要求する。


まだ、この時点でも
「あぁ、自分たちのラップを届けるた、活動資金のためのチップ。。。」

確かに、CD-Rを千円、二千円で売ることよりも、チップを要求した方が、たくさん支援してくれる人もいるかもしれない。ただ、残念なことに、ここまで、このラップグループは自分たちのラップを披露していない「路上の声かけ」に過ぎない。

つまり、「聞いてほしい、見てほしい」といったストリートミュージシャンの気持ちを逆手にとって出来もしない音楽を商売道具に、道ゆく人から「お金をかすめとる」新手の詐欺集団に遭遇してしまったというわけです。

なまじっか、ストリートライブの苦労もその気持ちもわかる自分がまんまとその詐欺にひっかかる対象になってしまったのです。

なにがショックだったかといえば、「音楽を道具に使ってしまう」
という行為そのものにも大きくショックをうけました。

ストリートライブを一生懸命するよりも、ストリートライブをしている側の心情をうまく利用して何倍も多くのお金をせしめる人が現れてもおかしくない時代ですよね。。

この間、渋谷でも、日本国旗を持った外国人が国旗を片手に

「はい、どうぞ、国旗をあげます」と差し出してくる

こっちは仕事中で電話をしていたのだけど、席を外して一旦店の外で電話で会話をしていたタイミングだったので、断ろうとした

でも、ラップグループの一件もあったので

「んん???ストリートは気をつけろ」と脳内に本能が指令を出していて

国旗を差し出す外国人を遮って電話ではなしていたのですが
「please please」と国旗を差し出す。
要らないから「i don't need」と電話の話を遮って返事するのだけど
エドシーラン似!?の好青年っぽいサスピシャス外国人←怪しい外国人
が差し出す、その国旗を手にした瞬間


「はい、お金ちょうだい」と瞬間、手のひらかえしてきて


「やっぱりかいっ!!」


と、詐欺師なんじゃないのと疑い、のってみたらまんまと、詐欺師で
笑ってしまったというか

「じゃ、警察いこか、そこでもっかいやって」

と、話すと結局は

ラップグループも、国旗外国人も、あからさまに「舌を出して」
汚い言葉を発してこっちが逃げずとも勝手に去っていくわけですが

皆さんには「路上は、気をつけろ」とか、そういうメッセージではなく

ストリートを「信じない」

それで、いいのだと思います。

色んなパフォーマーがいて、純粋に良いと思ったものは応援するべきでしょうが
最近は、その「応援したい気持ち」を逆手にとる詐欺集団、客引き、声かけも
同じように、路上=ストリートにはたくさんいて
めんどくさい、しつこい勧誘には、「続きは警察署で!!!」が一番有効です笑

そして、頑張るストリートミュージシャンや、パフォーマーには全く罪はないのですが
その気持ちを逆手にうまくお金をせしめる詐欺集団もいて

僕の中で、結論「ストリートは信じない」そう思うことにしたというわけです。
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