一日目はこちら→
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ホテルの寝起きからの風景はいまいちでしたが、二日目もいい天気。
本日は4年半ぶりとなる、しまなみ海道を車で愛媛側から渡ります。
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まず目指すのはちょこっと広島入りする生口島。
道中、初めて高速道路での交互通行に出会ってドキドキしました。
生口島と言うと前回はシトラスパーク瀬戸田に行きましたが、現在は休館中とのこと。
今回のメインともいうべきその場所は耕三寺です。
耕三寺は実業家の金本福松が母の死後、仏法に帰依して浄土真宗本願寺派にて「耕三」の法名を拝受。
1935年(昭和10年)から約30年余りかけて伽藍を完成させました。
山門、本堂をはじめ15の建造物が国の登録有形文化財として登録され、寺全体が1953年(昭和28年)3月14日より博物館法による登録博物館となっています。ちなみに無檀家寺院です。
結論から言うと素晴らしかった耕三寺。
なので・・・少しの残念なポイントから!
まずは駐車料金が基本的に無料だったことがHPでのちに確認でき、手前にあった民間の500円の駐車場に停めてしまったこと!
慌てると貰いが少ないどころか払ってしまうことの教訓が刻み込まれることに・・・。
さらには境内でチケットを落としてしまうハプニングにあって、職員に相談に行くと大丈夫とサラリとかわされ、別館の金剛館に入ることができない憂き目にあったこと。
これまた帰ってHPを見てみると、申し出ると本人確認の上、チケットを再発行してくれるとありました。
つくづく下調べが足りない自分が最もがっかりの二点の出来事でした。
では耕三寺のレポを開始します。
その周りにある街並みはノスタルジックな雰囲気で落ち着きます。
立派な門構えをくぐると・・・
境内だけど、どこか違う異世界が広がります。
入館料1400円税込。
若干高い気がしましたが、これから見られるものから考えると妥当かもしれません!
階段を昇って迫ってくるのは五重塔(大慈母塔)。
で、でかい・・・
左右には同じ造りの僧宝蔵と法宝蔵があり、僧宝蔵では茶道美術展、法宝蔵では日本画展が催されてました。
下を見るとお城っぽい建物が見えます。
さらに階段を上がると孝養門が迎えてくれます。
日光東照宮にある門にずいぶんと似ています。
本堂は京都宇治平等院鳳凰堂を原型とし建立されたそうで日本全国の著名な建築の集合体と言った雰囲気が異世界を感じた大きな理由だと、ここで気が付きました。
そんな感じで美しい建物に見とれるばかりで、ここら辺りでお参りしている時にチケットを落としたものと思われます。
改めて遠景から見る五重塔と孝養門も美しい造形だと思います。
本堂から右の外れにある千仏洞に入ります。
まず目にするのは摩崖仏っぽい仏様。
地下約15mに全長350mにもなる隧道(洞窟)を掘り、富士山の熔岩と浅間山の焼石を鉄筋コンクリートで固めているのだそうですが、現代では絶対許されませんよね!
地獄は八つあるとのこと!
第六の焦熱地獄に包括された地獄道。
人間道の生苦と死苦。
如来の域の覚者まで描かれてました。
ここらからどんどん地下に潜っていき、次々と仏様が姿を現します。
地上に出ると像高だけで10mもある救世観音大尊像がお目見え!!
迫力あります。
それでは山上に見える杭谷一東(くえたにいっとう) 氏制作の純白の大理石で造られた未来心の丘(みらいしんのおか)を目指します。
まず見えてくるのは天猫と二鬼の庭。
カフェ・クオーレとそこからの眺め。
光明の塔。西に沈む太陽に合掌しています!
上から右寄りに城もどきの方へ一番下まで降りていくと国登録有形文化財の潮聲閣(ちょうせいかく)に至ります。
ここは耕三寺建立発願の原点ともいうべき建造物で書院造を主とした日本住宅と西洋風住宅である洋館とを複合させた大邸宅。
これは耕三和上がまだ大阪で大口径特殊鋼管の会社を営み、成功を収めていた当時に母が故郷の生口島瀬戸田に住んでおり、母の老後を慰めるために建築したものだそうです。
入館料は別途200円税込必要ですが、和洋折衷の昭和初期の邸宅は私的にかなりのツボなので躊躇なく入ります。見学は和館裏側の勝手口からとなります。
入るとガイドさんが奥まで一通り説明をしてくれます。
説明が終わった後はゆっくりと撮影していきたいと思います。
まずは一番奥からの御仏間。大きな仏壇に目を奪われがちですが、天井画や照明も凝っていて贅沢です。
母の仏壇は左端にある木のものです。
書斎の間と控えの間にある花頭窓!火頭窓とも書きます。そそりますね〜!
控えの間には龍虎の掛け軸も!
表玄関は来客用で総欅造りの式台が見られ格式高いです。
家族のための内玄関はシンプルで落ち着く造りですね。
耕三師の母の居間である老人室に続く廊下には柱時計があって雰囲気あります。
続く老人室は床柱や建具に黒柿を使うなど潮聲閣の最高格式の座間になっています。
洋館エリアに続く廊下から化粧室。
そして隣の様式の応接室。調度品は中国清朝時代の家具を配置して内装は茶色の腰板と白漆喰で仕上げています。
廊下を大広間側に戻るときに気づいたインコの灯具。おっしゃれー!
庭園と書院造の大広間にある肖像画。庭石は奈良の生駒石で天井は屋久杉です。
圧倒されながら外に出て壁伝いに洋館側の建物を拝見した所で潮聲閣見学は終了となります。
昼食は近所の「しおまち商店街」にある「しまの店 さよ」。
ご当地グルメっぽい瀬戸田レモンラーメン(580円税込)は券売機で注文して、たこめし(300円税込)はパック詰めのを貰ってお会計。追加でぜんざい(250円税込)も食後にいただきます。
瀬戸田レモンラーメンはスタンダードな尾道ラーメンに島のレモンスライスが5枚。
魚介スープに背脂の尾道ラーメンにさっぱりしたアクセントが付いて思った以上に美味しかったです。
たこめしやぜんざいも懐かしい味。
たこは高騰してますから、これから食べられなくなってきそうですね・・・。
帰り道に見られたミカンやレモンの袋詰放題300円の貼り紙から、さすがに生産日本一の直売だけあって安い印象でした。
その後は愛媛県今治市の大三島まで戻って天照大神(あまてらすおおみかみ)の兄神、大山祇神(おおやまづみのかみ)が御祭神の大山祇神社へ!
全国の山祇神社、三島神社の総本社で、この大三島自身が昔は御島(神の島)ともいわれた神聖な地にて四国随一のパワースポットとなっています。
ここは駐車場代無料でした(笑)
総檜造りの総門。古図をもとに2010年に再建されたまだ新しいものです。
お寺の山門とは違うので、にらみを利かせている門番も仁王像ではないですね。
まずは推定樹齢2600年の大楠「平手命御手植の楠(おちのみことおてうえのくす)」。大山祇神社の御神木となっています。
言い伝えでは息を止めて木の周りを3周すると願い事が叶うと言われているんですよ。
神門をくぐると・・・
拝殿。
ここでしっかりとお参りをして圧倒的なパワーを貰った・・・と思います(笑)
南回廊から紫陽殿、海事博物館(共通拝観1000円税込 館内撮影不可)にて日本最古の大鎧、源平の戦いに使われた大太刀をはじめ平安時代から室町時代の国宝や重文の鎧、兜、刀剣類や昭和天皇の海洋研究著書、瀬戸内海を中心とした動植物の標本をゆっくりと見て回り・・・
宝篋印塔( 鎌倉時代、重要文化財 )から看板にそって登っていくと・・・
奥の院に続く「生樹の御門」があります。
【樹齢三千年の老楠、根回り三十一メートルに及ぶ。真中が自然の洞をなし、奥の院参拝の通路となるので生樹の御門と言われるている。】(説明看板より)
表の楠とはまた違った畏怖の念・・・圧巻です。
まるで二つの大木が繋がったかのように真ん中が空洞になっています。
ここをくぐって生まれ変わったような気持ちでいざ奥の院へ!
奥の院は質素で賽銭箱も見当たりませんでした。
神社なのに院?と違和感があったし、御堂もお寺っぽいと思っていたら、ここは阿弥陀堂で中には今もなお阿弥陀三尊像が祀られているといいます。
廃仏稀釈の時は大概お寺の仏像は無残に捨てられるか他のお寺に遷されるものですが、こちらは明治政府の目を逃れてここで大切に安置されていたんですね!
四十八夜、お念仏の行事中は御堂が開けられているそうです。
最後に門前名物の神島(みしま)饅頭を2個いただき、しまなみ海道の帰路につきました。
帰り道では初日の小島からも見えた来島海峡SAに寄って、お土産を探すとします。
何と改修中だったのですね!
2019年(平成31年)3月にリニューアルOPENのようです。
こじんまりした仮店舗ですが、食堂もあってお土産もクオリティーのいいものが揃ってました。
ホテルに戻って一服した後の夕ご飯は車にて向かった今治B級グルメの「焼豚玉子飯」で有名な「重松飯店」。
サラダとラーメンの付いたBセット(810円税込)を注文!
うーん!やや愛想がないかな?
焼豚玉子飯にかかった継ぎ足しのタレはコク深くそれなりに美味しく感じられたけど、、もともと簡単まかない飯だけあって、こんなものかなという感じ!ラーメンは特徴もなく、サラダが付いているんでセットとしての量的には、お得感ありだと思います。
最後に夜の今治城を再訪。石垣が照らし出され堀に映るさまも幻想的!
中に入ると犬の散歩をしている人くらいしかいない静寂と藤堂高虎像を照らす優しい光がまたいいもんですな〜。
そんな夜のお城にメロメロになったところで二日目も終了です。
最終日に続く→
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