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2018年08月30日07:57

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ラスタとして生きるー6 ジャー・ヒロ


 ボブ・マーリイ日本公演の傑作ステージ写真を数多く撮り、今では「ボブ日本公演」の伝道者として、日本中でスライド・ショーをしながら、当時の話をしている写真家、菅原光博さんが札幌でイベントを行った際、とても衝撃的とも言える、或るエピソードを話していた。それは「或るアメリカの雑誌(多分TIME)が、二十世紀に生まれた無数のレコード・アルバムのうち最高の一枚は何か?というテーマで専門家を集めて検討した結果、最高の一枚に選ばれたのが、ボブ・マーリイの『エクソダス』だった」という話。これを聞いた時は、ただ(ふーん)という感じだったけど、今思うと『エクソダス』を選んだことに深い意味を感じるようになった。エクソダス=脱出こそ、現代文明が生み出した害毒からの脱出を意味しているような気がしてならない。誰もそんな意識なしに選んだのかもしれないが、結果的に未来の方向性を示しているような気がする。

 ボブ・マーリイを「預言者」とも、「メッセンジャー」とも呼ぶ人がいるが、もしかすると本当の「預言者」ということになるかもしれない。このことは、ちょっと前まで考えてもいなかったけど、時代の変貌を見ると、その可能性を感じるようになった。そしてボブの「ムーブメント・オブ・ジャー・ピープル」という声が現実味を持って感じる。まさしく「ジャー・ピープル」が世界中から湧き起こり、新しい時代を切り開こうと、草の根世界で動き回る時代になってきたような気がする。「金」や「権威」や「権力」や「贅拓」を人生の目標とせず、そう、日本では忌み嫌われている、あの「シー・シェパード」の捕鯨阻止の戦士達のような人達が、これから湧き起こってくる、そんな未来を感じる。まあ、まったく阿呆な馬鹿話に終わる可能性もあるが、それはそれで結構。

 ボブ・マーリイの唄う「レボリューション(革命)」や「リベレーション(神の啓示)」が未来を形作っていく。既存の政治や政治家が、そのあまりの無能と欲の深さで、ボブの言葉「世界が海で満ちているように、正義が世界に満ちてくる」というように、国境も人種もすべてを越えた「ジャー・ピープル」の運動が、地球の生き物達を救うために、大きなうねりとなって、地球を覆いつくす。そんな夢を見た。

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