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2018年08月15日08:31

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「豊田佐吉のはたおり機」静岡県の民話

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今では世界のトヨタとして、多くの自動車車(セダン)を作るトヨタ自動車株式会社ですが、これはそのトヨタが誕生する前の、初めの初めのお話です。


むかし、遠江(とおとうみ→静岡県)の山口村に、豊田佐吉(とよださきち)という、貧しい大工の息子がいました。


まだ小学校を卒業したばかりの12歳ですが、佐吉は家計を助けるためにお父さんの仕事を手伝いするようになりました。


ある日の夜夜遅く、はたおりをしていたお母さんが佐吉にたずねました。


女性「おや、佐吉。どうしたね。また、お父さんにしかられたか?お父さんは、きびしい人だからね。でもね、つらくてもがんばるんだよ。お父さんはお前を立派な大工にしたいんだからね」


そう言うお母さんの手は、バッタンるんるんバッタンるんるんと、はたおり機を忙しく動かしています。それをしばらく見ていた佐吉は、お母さんにたずねました。


少年「ねぇ、それって、一日に、どのくらいおれるの?」


女性「ああ、これかい。そうだね。頑張っても、一尺(いっしゃく→30cm)ぐらいかねえ」


お母さんは、にっこり笑って答えましたが、なんだか、とてももうやだ〜(悲しい顔)あせあせ(飛び散る汗)疲れている様子です。


少年(お父さんや僕の仕事は、夜夜になると終わるけど、お母さんは朝から夜中まで一日中だ。なんとか工夫して、お母さんに楽をさせてあげたいな)


佐吉は、そう思いながら、はたおり機の動きをじっと観察しました。


少年(手を、上に、下に、左に、右に。・・・なんだ。布をおるのは意外と簡単だな。これを自動で出来れば、もっと簡単に、もっとたくさんの布がおれるかもしれないぞexclamation


手先が器用で、大工としてもなかなかの腕前だった佐吉は、その日からはたおり機を改良して、なんと自力で、足ぶみ式のはたおり機を作りあげたのですわーい(嬉しい顔)手(チョキ)


女性「えーーー、これは前よりずっと楽だし、たくさん布がおれるわ。佐吉、ありがとううれしい顔💕ぴかぴか(新しい)


少年「こんなのはまだまださ。もっともっと改良して、自動で布がおれるはたおり機をつくってやるよ。僕の夢はね。このはたおり機で、お母さんも、村のみんなも、そして日本の人たちみんなを、もっと楽にすることさ」




その言葉の通り、佐吉は足ぶみ式のはたおり機を何十年もかけて改良していき、ついに60歳おじいさんの時に、完全全自動の『豊田式自動はたおり機』を完成させたのです。


これは、日本が世界に誇る大発明ですexclamation


その後、佐吉は『豊田式自動はたおり機』の特許権を売った資金で息子に国産自動車車(セダン)の開発を始めさせました。


これが現在のトヨタ自動車株式会社の始まりなのです。





ちゃんちゃん








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