（2015年）6/5 あんじょん〜SONORA

この頃，職場の上司が長く病気不在で復帰の見通しも立たない状況にありました。

前年（2014年）の秋にも入院されたのですが，その時は前もって入院時期を決めてのことで，あれこれ引継ぎを受けることもできたのに対し，この時は急に病状が悪化して病院に運ばれ，そのまま連絡を取ることのできる状態にならず過ぎていました。

道南のこととて職員数も少なく，部屋の次順位は一応私ということになります。

有給休暇のカウントは1月からの1年間であるところ，この年（2015年）は半分近くを経過した6月になっても，まだ1日はおろか1時間も取得していませんでした。
私としては，札幌だの行きたいところには行っていましたし，休日で用が足りていて必要がなかっただけなのですが，上司不在にて休みにくいのではないかと見る向きもあったかもしれません。

8月で道南がまる3年となるので，順当ならそろそろ次の異動ですが，職場がこのような状況では自分が残った方がよいのではないか，そうした状況が考慮されて残留ということはあるのだろうかなどと，6月の初め頃はまだ先の見えないふわふわした感覚の中にいました（その後，道央への異動を告げられるのは6月末のことになります。）。

自分が残って何か役に立つのかというと，上司の代わりを果たしたというようなことは全くなくて，自分の仕事を続けていただけなのですが。

そうした中，この年の初めての休暇は（2015年）6月5日（金）午後から8日（月）までの土日を除くと1日半でした。

この週末，金曜夜は音や金時あんじょん，土曜夜は音や金時オオフジツボ3rdアルバムのレコ発ライブ第2弾，そして日曜午後は上野水上音楽堂でのるけるパーティにあらさん健さんとあんじょんが御出演（豊田さん須貝さんや酒井さんモーテンさんらも）。

これは行きたいと，前年（2014年）11月以来の東京行きを決めたのですが，最初は，金曜午後半日休むだけにし，日曜は17時台の函館行き最終便に間に合うところまででのるけるを切り上げて帰ろうと思っていたのです。

ところが，日曜の夜に，渋谷のサラヴァ東京で山崎明さんのレコ発的なライブも入りました。ハープの梅田さんサックスの大石さんに加え，当時まだお休み中だったJJFのメンバーも全員お出になります。2011年の北海道ツアーの再現のごときこの催しは逃せないと思い，もう1日休んで3泊することにしたのでした（その後，更に催しが増えることになります。）。東京を離れてから出張以外で3泊までするのは初めてだったかもしれません。幸い仕事への影響は殆どない日程でしたし，半年以上1時間たりとも休んでいないのだから許されるかなという気持ちもあったかもしれません。

まず(2015年6月5日)金曜日は14時45分函館空港発のJAL便で飛び立ちました。18時半開場が定番の音や金時がある西荻窪までゆとりをもってたどり着けるようにと逆算して決めた便だったと思います。更にそこから逆算し，午前中で職場を早退の上，当時の住まい最寄りの五稜郭電停近くのバス停で13時前後に路線バスに乗ったのだったと思います。

函館空港は市街地に近いのがいいところで，当時住んでいた辺りから空港まで路線バスで20分くらいで行けたのではなかったでしょうか。最終便が発着とも早い時間で終わってしまうのも市街地が近いがゆえなのでしょうけれども。

計画どおり音や金時には早めにたどり着くことができ，開場前に先頭付近に並んだのではなかったでしょうか。入場時にはお客の数もまだそれほどではなく，開演まで時間もあったので，ラムカレーを食しました。音や金時に通い始めてこの時点で7年半くらいでしたが，初めての機会でした。

かねて評判を聞き，他のお客が食する様子も見てきましたが，開演直前や盛況の時に注文するのは憚られたりして，自分の注文はネパールティーで終わることが多かったのです。私が行くことのできなかったじょんさんお休み前最後のハンドリオンの時にS氏が食したと聞き，いつかは自分もという気持ちもありました。

この日，音や金時に入って来られたじょんさんを見て，少し印象が変わったように思いました。

復帰後お会いするのは初めて。旧函館区公会堂にいらっしゃった時から1年ぶり。見た目も少し面長に大人っぽくなられたのではないかと。御本人からも函館以来でしたっけといったお声かけをいただいたと思います。

あんじょんは2013年3月に音や金時で初めて観て，この時が2度目だったのではないかと思います。その時はやりたい曲をやりたいようにやるのびのびした印象を受けたのですが，この時くらいから定番曲が頭に入り始めました。じょんさんが歌うオリジナルの歌詞を付けたシャンソン，「夏のワルツ」･･･。有名な「夏のワルツ」とそうでない「夏のワルツ」があって，有名でない方は梅田さんに教わったといった御説明を藤野さんがされていた気がします。「夏のワルツ」のことだったと思うのですが，あまり自信はありません。

藤野さんは，明日は吉祥寺コピス前と音や金時でオオフジツボ三昧，明後日は上野水上音楽堂で再びあんじょん，堂々のトリといったアナウンスもMCでされていたと思います。

終演後は，東京でのライブ会場系知人ちなみさんがじょんさんに「地に足がついた演奏になった」といったお声かけをしていました。うで力がついたせいかとも。ちなみさんはおほめのつもりだったようですが，日曜日のサラヴァ東京で，そんなことを言われた旨を中村さんに告げ，これまでふわふわしてたということかといったようにお伝えしていたので，じょんさんとしてはあまり本意ではなかったのかもしれません。

じょんさんは早く帰らなければならないということで，終演後はお客との交流もその程度で音や金時をお出になりました。私は藤野さんや他のお客と更に若干のやり取りをしてからだったと思うので，それなりの時間差があったはずなのに，西荻窪駅のホームでまたしてもじょんさんと行き合ったではありませんか。御縁があるのでしょうか。

それからホームと中央快速の車中でお話相手をしてくださいました。
首都圏在勤当時と異なり平日にはめったに来られないので，西荻窪からは快速の停まらない休日に各駅停車に乗り込むのが常ですが，この日は金曜日にて快速に乗り込むことができました。

普段は休日にしか来られないので西荻窪から快速に乗れるのが不思議な気がする旨を申し上げた気がします。

手にした傘から水が滴ったのを前に座る乗客に謝った記憶があるので，この日東京に到着した時は雨だったのでしょう。

じょんさんは，「○○，今××なんですけどー」と口を切り，近況を教えてくださいました。首都圏でいつもライブを御覧になっている方は御承知の事柄なのかもしれないけれど，遠く北海道からは想像しているしかなかったお休み前後の御様子など伺うことができて嬉しかったです。

民俗芸術祭で函館にいらっしゃった時，ホテルの方が夜中に函館山に連れて行ってくれるなどいろいろと親切にしてくださった思い出もお話しになりました。そのホテルは普段から前を通ったり見聞きしているのに，この時はシャロームインという名前を度忘れしてどしても思い出せず，結局，お別れしてから思い出して日曜日のサラヴァ東京でお伝えしました。

1年ぶりのじょんさんは音や金時では印象が変わったようにも感じていましたが，そうして話をしていると，失礼かもしれないけれど，少女の面差しを残したようなところは変わっていないと思われたことでした。

じょんさんはそのまま中央快速に乗っていくということでしたので，私が乗り換える新宿駅でお別れしました。

この時の3泊の宿泊先は渋谷だったと思いますが，まっすぐチェックインせずに途中の代々木に立ち寄ったのだったと思います。比較的新しいアイリッシュパブANSOLASでg-celtゆかりの新ユニットSONORAのお披露目的なライブがあったからです。メンバーは小松さん，沼下さん，中村さん，長濱さんと，かねて承知の方々。

こちらは20時開演だったので，ぎりぎり演奏が続いているか，終演していても，お出しになったというCDを御出演の方々から購入することはできるのではないかと思われました。

所在地を頼りに初めての店にたどり着くと，お客はあふれんばかり，喧噪の中，演奏は最後の盛り上がりといったタイミングでした。芸大関係者もかなりいらっしゃっていて，成田さんや1週間後にのやで再びまみえることになる高梨さんもお見かけしたと思います。

ほどなく演奏は終わり，御出演の方々もお客に交じって引き続き飲食されるのに合わせ，私もビールなど注文したと思います。中村さんが後輩の方とお話しになっている近くに着席する機会もありました。

中村さんはg-celt関係者が今でも伴奏に招いてくれるのは嬉しいと話してくださいました。伴奏楽器の使い手が育っていないということになるのかもしれないけれどもとも。

緑のジャケットが印象的なSONORAの初アルバムも無事入手でき，中村さんの御案内で皆さんのサインをいただくこともできました。皆さんそれまでもお顔を合わせたことのある方々でしたが，比較的機会の多かった小松さんは覚えてくださっていたでしょうか。私からは院に進まれたんでしたっけとお尋ねしたのを覚えています。

まだ宴の喧噪は続く中，宿に向かうこととすると，中村さんがお帰りになるのと同じようなタイミングになりました。結婚して引っ越したといったお話を伺ったのは代々木駅までの道すがらだったのではないかと思います。上遠野さんですよねとこれまた遠く北海道から想像していた事柄を申し上げました。乗り込む先が中央線と山手線だったので，代々木駅でお別れしたのでしょう。

かなり遅い時間のチェックインになったと思います。
翌日の夜は再び音金時を訪れますが，それまでの間，昼はまず成城学園前を目指します。